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#赤穂緞通
色あせた御寮の欠片を額に入れる
この話は春の倉敷はしまやの展示会場から始まる。訪れた方が飾ってあった小さな古緞通額を気に入られたのだけど、それははしまやさんにプレゼントされた非売品だったので、大きめの古緞通額を注文してくださったのだ。藍の色褪せた色合いがお好きだということで、自分用に取っていた古い御寮の欠片を額仕立てにすることにした。
作業をしていて、上部のハセ(結び)が見える処はそのままハセた糸と横糸経糸が見えるように切るこ
日曜に地元朝市に行くまっとうな暮らし
今日は朝から備前福岡の市という朝市に行ってきました。刀鍛冶が研ぎをしてくれるというので、前々から行きたいと思っていたのです。
眩しいばかりの五月の朝、ブルーラインという自動車専用道路の終わりにあるメタセコイアの群木を横目に(秋には黄葉がとても綺麗)、
入り組んだ入り江のヨットハーバーや鄙びた漁港を横目に、
辿り着いた小さな朝市。
でも内容は素晴らしくて、若いお兄さんが一人で手作りしているコチ
ひぐらし引きこもり日記13 謎の文様
赤穂緞通の文様の中で私が一番気になるのは、このどう見ても中国風の緞通の文様。作られたのは化学染料が使用されていることや糸の状態から推定で昭和初期。
2枚組で入手し、しばらく赤穂御崎の森の家に敷いていました。
ちょっとのあいだ手放さないでおこうと思ったのです。
これと似た文様がシルクロードの要衝の地であった新疆ウイグル自治区ホータンで一時期作られていました。
http://www1.tcn-cat
ひぐらし引きこもり日記8 読書
赤穂緞通の縦糸は10番手綿糸を9本~11本を合糸したものを使う。あらかじめ糊(米粉と餅粉を合わせて自分で炊いて作る)を揉みこんで、へ台に張って乾燥させたものを使う。昔はこの仕事は織子ではなく緞通場の奥さんとかがやっていたらしい。けっこうな距離を歩くので、「今日は〇〇まで歩いたわ」とかの会話が資料に残っている。
今回は縦糸の用意は若手Aが自分のついでに年末にやってくれた。
で、今はもう4月。予定は
ひぐらし引きこもり日記7 藍染め糸
工房は、大掃除がだいたい終わって縦糸張りの準備が整った。だいたいってのは綿埃がそこら中に降り積もっていて、掃除するたびに舞い上がるので、最終的に降り積もったのを雑巾で拭き取らないと掃除が終わったとは言えないからです。作っているときも顔や手にいっぱいついて、夏などは汗かいた顔が青くなってしまっている。人と会うときは要注意!
このあいだ藍染め糸が届いたので、機にぶら下げて空気にさらしている。あたりに