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映画ラブ

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2024年2月の記事一覧

映画『アメリカン・スナイパー』

映画『アメリカン・スナイパー』

 フィクションとノンフィクションの間にあるこの物語の主人公、クリス・カイルは実在の人物だ。そしてストーリの大筋は事実に基づいている。
 父親の影響で子供の頃から銃による狩猟を嗜み、成人してからはカウボーイを目指したものの断念することになったクリスは、信仰心と愛国心からアメリカ海軍の特殊部隊に入ることを決意する。そして、イラク戦争で腕利きのスナイパーとして活躍することになった・・・。

 10年前に

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Netflix映画『マン・フロム・トロント』

Netflix映画『マン・フロム・トロント』

 映画まるまる一本、あのアンジャッシュ風の「すれ違いコント」にしてしまったような作品だ。
 主人公の二人はボケとツッコミそのものであり、その意味では漫才でもある。
 それがアクションあり、友情あり、愛情ありのエンターテインメント作品に仕上がっているのだから素晴らしい。

 トロントから来るという殺し屋は、口を割らせるなら一級品。相手は、拷問の匂いを漂わせるだけで怯えて吐いてしまうのだから血生臭さは

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Netflix映画『スペンサー コンフィデンシャル』

Netflix映画『スペンサー コンフィデンシャル』

 スペンサーという名の服役中の元警察官が出所するところから始まる。
 昔世話になった格闘技ジムの老経営者の家に居候して、ジムで教えながらトラック運転手として再起を図るため教習所に通う。
 
 服役していた理由は任務中の暴行だ。どうしてそんなことになったのか、理由は良く分からない。出所してきたというのに元同僚たちのスペンサーへの当たりはキツイ。州から出ていけとまで言う。彼がトラック運転手になろうと思

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Netflix映画『トリプル・フロンティア』

Netflix映画『トリプル・フロンティア』

 国家の後ろ盾があれば殺人も正当化されるが、民間人であればたとえどんな理屈をつけたところで金庫泥棒は犯罪だ。
 麻薬の巣窟である中南米に埋もれるきな臭い金は、警察が奪う分には善行になるが一般人が奪えば地の果てまで追われる身になることが保証されるだけだ。悪い金だから盗ってもいいじゃないかという理屈は到底通じない。だからこそスリルがあると、そう言えばそういうことにはなるが。

 民間人となった元軍人の

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映画かドラマか

映画かドラマか

 映画かドラマかで言えば私は断然映画派だ。なぜだろうかと考えてみると、ドラマよりも映画の方が非日常感があるからだと思う。話の舞台設定だけを見てもドラマは日常に近いところにある。時代劇にしても頭の中で変換されるのか、あまり非日常感を抱かない。来週につづくというのも、日常と並走している様な錯覚を生むというか、日常のスケジュールに組み込まれる感覚がある。もっともこれは、日本のテレビドラマの場合だ。

 

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Netflix映画『LIFT/リフト』

Netflix映画『LIFT/リフト』

 子供の頃あんなに人のものを盗んではいけませんと教えられたというのに、泥棒映画がこんなにも沢山あって、こんなにも面白いのはなぜだろうか?

 美術品を盗難する盗人チームと国際警察インターポール、人の不幸を食い物にして金を荒稼ぎする悪党とそれに強力するハッカー組織。ヨーロッパ各国を舞台に繰り広げられる大盗難冒険活劇。
 面白くないはずがない。

 人殺しのような犯罪者であれば感情移入は難しいが、持つ

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