マガジンのカバー画像

F&N

71
F&Nは長岡研究室で発刊しているマガジンです。 Foot&Networkの略であり、半年間の活動で出会った人や活動について紹介していきます。これまでは冊子の印刷をしていましたが、… もっと読む
運営しているクリエイター

#FandN

私、こういう人になりたいです。 [Footwork & Network vol.26]

 子どものとき、「私、◯◯になりたいです!」って発表する時間がありました。その頃の私は、アナウンサーとかアイドルとかになりたかったと発表した気がします。キラキラした姿が羨ましく、そのようなかっこいい、ステキな人になりたいと思ったかもしれません。どんどん大人になりながら、何かになりたいと思うことが少なくなったと思います。  それからどこかで夢は名詞ではなく、文章になる方がいいと聞いたことがあります。夢が名詞ではなく、文章であることがいいというのはなんでしょうか。だが、この次か

必要な存在[Footwork & Network vol.25]

私は今、文京区で中高生と関わるボランティアをやっている。その中で、とある日に起こったことから考えることがあったので、共有したいと思う。 b-lab 私は4月から文京区教育センターの中にある文京区青少年プラザ、通称b-lab(ビーラボ)という施設でボランティアをやっている。この施設は文京区に在学・在住・在勤の中高生世代が利用でき、ホールや音楽スタジオが使える他、Switchやボードゲーム、パソコンやiPadなど様々な物の貸し出しを行なっている。友達とおしゃべりするもよし、勉

学生運動を知り、経済学に興味を持つ[Footwork&Network vol.25]

「三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜」という映画を観た。今の自分と同年代の学生が、少し無責任に見える部分はあるが、学生運動に熱中している様子が印象的だった。自分を含む同年代の学生はバイトをしたり、スマホをいじったり、たまにしか投票に行かなかったりする一方で、当時の学生はとてつもない熱意を持って政治を変えようと行動していた。「なぜこの時代の学生はそんなに活発だったのか」この映画を通じてそんな疑問を持つようになった。漠然と頭の片隅でそのような事を考えていたところ、たまたま

エシカルで繋ぐ未来への架け橋[Footwork&Network vol.25]

エシカルショップってなんだ?あまり自分と馴染みがないな。ゼミでフェアトレード、SDGsについて学んでいる中でエシカルな商品を取り扱っているお店があることを知った。エシカルという言葉から連想されるのはサステナブルであったりフェアトレードであったりオーガニックなどのワードがぱっと思いつく。そしてそれらのワードが付いている商品は値段が高く、値段の割には質がついてきてなかったりする。自分の当初のエシカルアイテムに対する偏見としては一部の使命感を持った意識の高い人が使用しているどことな

場と人とがフラットさを生む[Footwork&Network vol.25]

6月24日、私はゼミ生4人とソーシャルバー「PORTO」という場所に行った。場所は日本橋の方にある。元々は1人のゼミ生がアルバイトをしている神田の「ロボットカフェ」に残りのゼミ生で行ったのだが、その帰りである。ゼミ生の1人がこのバーの存在を知っていて、「みんなで行ってみよう!」ということで行くことになった。 PORTOは、その日の店長が日替わりで変わるというおもしろい特徴を持ったバーである。後から調べてみると人とのつながりやそこから生まれる価値を大切にしていると公式サイトに

考えながら動く、動きながら考える【Footwork & Network vol.25】

 私が所属する長岡ゼミでは、半学期の活動の中で新たに出会った人を紹介しつつ、気づいたことや考えたことなどを文章にまとめ、「Footwork & Network (略してF&N)」というマガジンにて発信をします。 元気な子供たち  私は今回のF&Nで、碓井さんという方を紹介しようと思います。碓井さんは、板橋区南常盤台にある、カフェバー lil infinityというお店を経営していらっしゃる方です。日中は、小学生や中学生にお店を開放しており、自由に使って遊べるボードゲームが

"モノの消費の仕方"を見つめ直す[Footwork & Network vol.25]

 「こんにちは!長岡ゼミの学生さん?」  昨年の6月、初めて鎌倉にあるエシカル商品のセレクトショップ「えしかる屋」に訪れた際、最初に話したのがえしかる屋のオーナー店長の黒崎さんだった。昨年の4月にゼミに入って、越境をどうしようかと考えていた時期に、ゼミでゲスト講師としてえしかる屋プロデューサーである稲葉さんがお店のことを紹介してくれたことを思い出して、「1回実際に行ってみよう!」と決心したのがきっかけだ。事前に稲葉さんに連絡を取ってアポを取っていたものの、1人で初めての場所に

身近な存在の背中が教えてくれること[Footwork & Network vol.25]

 私が大学2年生の時からキャストの一員として活動している『IKEBUKURO LIVING LOOP』。携わり始めてから約2年、様々な人と出会った。その中の1人に、私にとって頼れるお姉さん的存在の人がいる。昨年の11月に開催されたスペシャルマーケットの際に、私が初めてエリアリーダーを任された時も、不安な気持ちや困ったことを相談し、助けてくれる存在だった。今回はその方、Kさんについて紹介する。  Kさんは社会人4年目で26歳の代である。大学生の頃からIKEBUKURO LIV

ひとりひとりのコミュニケーション [Footwork & Network vol.25]

「文京区青少年プラザ b-lab」(以下、ビーラボ)で私は活動している。  ビーラボは文京区に在住・在学・在勤の中高生世代であれば誰でも利用ができる、文京区教育センターの中にある施設だ。ここで勉強をする子もいれば、ゲームで遊んだりする子もいる。ホールや音楽スタジオも完備しているので、運動やバンド活動もできるのだ。 「自分にもこんな場所が欲しかった!」と私は利用者の中高生を常々うらやましがっている…。 今回のF&Nでは、ビーラボでの活動のこと、その中で出会った「えつおさん

聞く側? 話す側? [Footwork & Network vol.25]

 2023年4月、分身ロボットカフェDAWN ver.βで働くようになって6ヶ月、分身ロボットカフェDAWN ver.βのパイロットさんとの関わりが増えていた。以前の私は、障がい者の支援に関して何ひとつ知らない人だった。だが、分身ロボットカフェDAWN ver.βで働きながら、パイロットさんの現状を理解したくなり、私が分身ロボットカフェDAWN ver.βでパイロットさんの支援までできたらいいなっていう気持ちで、パイロットさんと向き合うようになった。その気持ちは、時間が経つに

予測不可能を楽しむ [Footwork & Network vol.24]

3月21日、レアルマドリード・ファンデーション・フットボールスクール東京晴海校にて、JWFA主催のウォーキングサッカーのイベントが開催された。今回のイベントは、普段のウォーキングサッカーのイベントとは一味違う。3月21日は「世界ダウン症の日」ということで、「ダウン症のことを知ろう」というイベントだったのである。そこで、今回のF&Nでは、このイベントで出会ったワハハ本舗の俳優・佐藤正宏さんを紹介しようと思う。佐藤さんは、俳優として活動しつつ、様々な場所で紙芝居を披露している方で

色眼鏡を捨てる[Footwork & Network vol.24]

私が現在携わっている『IKEBUKURO LIVING LOOP』という池袋東口のグリーン大通りを中心に開催しているマーケットに初めて関わったのは2021年10月である。最初の頃はマーケットの当日だけボランティアキャストとして参加していた。その時に同じくボランティアキャストとして数名の大学生が参加していて、その中の一人が今回紹介する正美くんである。私より一学年下の大学生で、現在も共にIKEBUKURO LIVING LOOPのコアメンバーとしてマーケット運営だけでなく様々な活

過ごしたい場を作る[Footwork & Network vol.24 No.3]

 この春休み、まちづくりやまち使いを楽しむ人たちにたくさん出会うことができた。そしてそこで自分が感じた価値観や思いについて自分の地元町である埼玉県宮代町で3/18,19に行われた「わわわ!トウブコ」でのことを中心に書きたいと思う。  今までいろんなまちづくりイベントに参加したり、遊びに行ったりしたが今回のイベントを通して一つの重要だと思う価値観が見えてきた。それは「まちづくり、場づくりでは自分が過ごしたいと思う場を自分で作ることが良い」ということである。例えば、自分の家や部

ニコニコ作戦と、もうひとつ。   [Footwork & Network vol.24]

 思わず話しかけたくなる人っていますか。茶目っ気があって、人懐っこくて、盛り上がったり、落ち込んだりを繰り返しながら、「人」に対する優しい想いで、前へ進んでいく。言葉を交わすうちに、自然と自分も笑顔になっている。私にとってのそんな人、小西政弘さんを紹介します。 小西政弘さんという人- 「みんな突然やけど今日の夜って何してる?」 2月24日、小西さんから有楽町にある SLIT PARK のイベントに一緒に行こうとお誘いをしてもらいました。学生と社会人が集まり、食べ物を片手に