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F&N

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F&Nは長岡研究室で発刊しているマガジンです。 Foot&Networkの略であり、半年間の活動で出会った人や活動について紹介していきます。これまでは冊子の印刷をしていましたが、… もっと読む
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#melc2022

予測不可能を楽しむ [Footwork & Network vol.24]

3月21日、レアルマドリード・ファンデーション・フットボールスクール東京晴海校にて、JWFA主催のウォーキングサッカーのイベントが開催された。今回のイベントは、普段のウォーキングサッカーのイベントとは一味違う。3月21日は「世界ダウン症の日」ということで、「ダウン症のことを知ろう」というイベントだったのである。そこで、今回のF&Nでは、このイベントで出会ったワハハ本舗の俳優・佐藤正宏さんを紹介しようと思う。佐藤さんは、俳優として活動しつつ、様々な場所で紙芝居を披露している方で

色眼鏡を捨てる[Footwork & Network vol.24]

私が現在携わっている『IKEBUKURO LIVING LOOP』という池袋東口のグリーン大通りを中心に開催しているマーケットに初めて関わったのは2021年10月である。最初の頃はマーケットの当日だけボランティアキャストとして参加していた。その時に同じくボランティアキャストとして数名の大学生が参加していて、その中の一人が今回紹介する正美くんである。私より一学年下の大学生で、現在も共にIKEBUKURO LIVING LOOPのコアメンバーとしてマーケット運営だけでなく様々な活

町おこしプロジェクトを経て[Footwork & Network vol.23]

大分県杵築市の認知度を上げるための観光プランやPRを構想する、町おこしプロジェクトに今年の8月から参加している。今回はこのプロジェクトを通して感じたことを書こうと思う。 はじまり  杵築市にあるテーマパークや古民家を訪れる現地調査、地元の農家さんやレストランを営む人などへのオンラインインタビューをこれまで行ってきた。これらを基に、実際の観光プランを考えていたのだが、誰をターゲットにした観光プランにするのかという問題に出くわした。最初の方は大学生をターゲットにすれば

魅力がある場って?[Footwork & Network vol.23]

2022年は、様々なところへ越境した1年であった。一言で越境と言っても、1回だけ行って終わるところもあれば、何度も足を運びたくなるところもある。その違いはどこにあるのか、何度も行きたくなるところにはどんな魅力が潜んでいるのか。4人との出会いを通して振り返ってみる。 大河内博子さん 7月の初め、鬼丸食堂の手伝いで香川県三豊市へ行った。その時にはじめて博子さんに会った。はじめましてで会ったばかりの博子さんの行動に私は驚いた。三豊市に着くや否や、はじめましての私たちを車で産地直

関係のフラットさが生む【Footwork & Network vol.23】

まるで自分の家のリビングのように居心地良さそうにくつろいだり、自然と食事や会話を楽しんでいたりする風景が生まれるIKEBUKURO LIVING LOOP(池袋リビングループ)。その場所に訪れる方や関わる方とお話しすることで、自然とそのような空間が生まれる場所になったことの、鍵となる部分を少し知ることができたように思う。今回はそんな池袋リビングループで出会った方を紹介していく。 池袋リビングループとは 2017年から池袋東口グリーン大通りをメイン会場として開催されているマ

皆で楽しく、健康に[Footwork & Network vol.23]

 今回のF&Nでは、日本ウォーキングサッカー協会(通称:JWFA)の理事である佐藤光則さんとの出会いを紹介する。 きっかけ 私事ではあるが、今年の7月に一度体調を崩してしまい、体力がガクンと落ちるといった経験をした。それが自身の「健康」を見つめ直すきっかけとなった。しかし、健康のために自分で運動しようとしても、筋トレは三日坊主、走るのは大嫌い、続けられるのは犬の散歩程度。高校のときまでやっていたサッカーも、観る専門になっていた。そんなある日、ふと思い出したことがあった。いつ

【Footwork & Network vol.23】 ”団欒” が語るもの

 「また行きたいな。」と思う場所ってありますか。私はたとえその場にいなくても、誰かの息遣いを感じたり、何か新しいことが起きる予感に満ちている場所に惹かれます。そんな場所をつくる香川県の料理人、浪越弘行さんを紹介します。 ふらっと現れた浪越弘行さん  7月5日。 投げ銭スタイルの不思議な食堂 "鬼丸食堂" のお手伝いで、香川県の三豊市に行った時のことです。初めての場所での開催だったので、店を開ける準備をしながら、お客さんは来てくれるのだろうか。という不安もあるなか、一番に来

輪の広がり[Footwork & Network vol.22 No.1]

F&N(Footwork & Network)とは、新たに出会った人との出会いから、気づいたことや考えたことを文章にするものである。今回のF&Nでは、えしかる屋プロデューサーの稲葉さんとの出会いを紹介する。 きっかけ稲葉さんと最初に出会ったのは、4月のゼミであった。オンラインで、鎌倉にあるえしかる屋の店内をゼミ生に紹介してくれたのであった。それまでの私は、「エシカル...?聞いたことあるような?環境に良い商品だっけ?」といったように、稲葉さんの話を聞くまではエシカル商品に対

食事から縁を

越境を通じて知り合った鬼丸さんという人を紹介したいと思う。鬼丸さんは食を通じて人との縁を広げていこうと日々様々な場所で活動を行っている人である。ここで書く内容はお話をして感じたことや一緒に活動させていただいたときに感じたことを書いていく。 食を通じて垣根をなくす鬼丸さんは今後の活動について話し合っているときに自分の活動についてお話をしてくれた。「一緒に食事をすることで人々の垣根を取り払えるんじゃない?別に高い食事じゃなくてもいいんじゃない?」と言っていた。この発言を聞き、確

「自分」だけじゃなくて[Footwork&Network vol.22 No.5]

創くんについて 同じゼミ生の創くんについて、印象に残っていることがある。 以前、ゼミ合宿について話し合うためにゼミ生でzoom会議を行った時のこと。その会議はチャットでしか参加できないゼミ生もおり、全員が顔を合わせてコミュニケーションが取れる環境ではなかった。けれどその中で、創くんはチャットの意見にすぐレスポンスを返し、後から入室したそれまでのチャットを見られていない人たちに向けても議事録を細かく送るなど率先して行っていた。そして次第に、他のゼミ生たちもチャットとのタイム

Tシャツを買って、[Footwork & Network vol.22 No.3]

6月5日、青山で開催された保護犬保護猫の譲渡会イベントに行った時。 Dog Shelterという保護犬団体のスタッフさんとお話しした時のことについて。 譲渡会は近くのファーマーズマーケットと併設した場所で行われており、マーケットを見に来た人がふらっと立ち寄りやすいような仕組みになっていた。 私は元々、譲渡会目当てで会場に向かったのだが、ファーマーズマーケットの方も魅力的でじゃがいもと玉ねぎを購入してしまった。また、初めてヴィーガンドーナッツを食べたが美味しかった。(他にも

食堂でつくっていたのは[Footwork&Network Vol.22 No.8]

出会った人にフォーカスして気づいたことを発信するF&N。今回は投げ銭スタイルの不思議な食堂「鬼丸食堂」を開催している鬼丸美穂さんを紹介します。 準備の始まり 小雨のぱらつく香川県丸亀駅前のロータリー。 スーツケースをごろごろ言わせながら、私たちは鬼丸さんと落ち合いました。普段は東京を中心に活動している鬼丸さんが、丸亀駅前に現れたのは、香川県三豊市にある宗一郎豆冨さんとのコラボイベントのため。今日はイベント本番を翌日に控えた準備の日です。「みんなよく来たね。私もだけど。」鬼

まだまだ知りたい

このF&Nというマガジンは、Footwork&Networkを省略したもので、「出会った人」を紹介することで越境活動を記したものである。 私が今回2度目の越境活動をしたのが、ゼミ生のじゅんりである。じゅんりにインタビューや約4か月ゼミで共に活動したことから感じたことを、書いていく。 出会い彼女との出会いは入ゼミ前のzoom個別説明会であった。私は入ゼミ希望の学生として顔出しをせずに参加したが、興味ある分野である「まちづくり」というワードを放つと、ミュートだったじゅん

人と人は、心と心[Footwork & Network vol.22 No.9]

新たな出会いがテーマのFootwork & Network、略してF&N。 今年の3月2日、ゼミにゲストで鬼丸さんに来ていただき、お話を聞いた。それをきっかけに、鬼丸さんの活動のお手伝いをするようになった。今回は鬼丸食堂の活動との出会いを通して、「コラボレーション」について感じたことを書く。 ◯鬼丸食堂ってどんなところ? 鬼丸食堂とは、ざっくり言うと鬼丸さんが不定期で開催している食堂である。お金を払って食事をするのが食堂なのだが、鬼丸食堂はちょっと不思議な食堂だ。不思議