マガジンのカバー画像

F&N

71
F&Nは長岡研究室で発刊しているマガジンです。 Foot&Networkの略であり、半年間の活動で出会った人や活動について紹介していきます。これまでは冊子の印刷をしていましたが、… もっと読む
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

必要な存在[Footwork & Network vol.25]

私は今、文京区で中高生と関わるボランティアをやっている。その中で、とある日に起こったことから考えることがあったので、共有したいと思う。 b-lab 私は4月から文京区教育センターの中にある文京区青少年プラザ、通称b-lab(ビーラボ)という施設でボランティアをやっている。この施設は文京区に在学・在住・在勤の中高生世代が利用でき、ホールや音楽スタジオが使える他、Switchやボードゲーム、パソコンやiPadなど様々な物の貸し出しを行なっている。友達とおしゃべりするもよし、勉

捨てないで、取っておく。[Footwork & Network vol.25]

 香川県にいたころ、地元の料理人の下で、塩つくりの釜で火をくべていたことがあります。木には、燃えやすい材質のものと、そうでないものがあって、燃えやすい材質の木は逞しく火が熾るけれど、灰になるのも早く、一方燃えにくい材質の木は燃えるのに時間がかかるけれど、一度火が付いたらパチパチと静かに音を立てながら長い間持続します。  ワーカホリックに、ひたすら仕事を頑張る。そんな人を見ると、一度消えた火は戻らないのに、燃え尽きたりしないのかな。と思っていました。そんな考え方にすこし変化を起

学生運動を知り、経済学に興味を持つ[Footwork&Network vol.25]

「三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜」という映画を観た。今の自分と同年代の学生が、少し無責任に見える部分はあるが、学生運動に熱中している様子が印象的だった。自分を含む同年代の学生はバイトをしたり、スマホをいじったり、たまにしか投票に行かなかったりする一方で、当時の学生はとてつもない熱意を持って政治を変えようと行動していた。「なぜこの時代の学生はそんなに活発だったのか」この映画を通じてそんな疑問を持つようになった。漠然と頭の片隅でそのような事を考えていたところ、たまたま

主体的に、[Footwork&Network vol.25]

春学期の締めとなるF&N。今回は去年の11月ごろに出会ってから今に至るまで一緒に活動させていただいている合同会社 Ucycleの代表細田侑さんについてと、一緒に動く中で感じたこと、今も考えていることについて書きたいと思う。 細田さんについて 細田さんは合同会社 Ucycle の代表。東京墨田区で「墨の市」というマーケットを隅田公園で開催したり、「すみだパークシネマフェスティバル」や「ことまちプロジェクト」、「継創」など多くのプロジェクトに関わっている。また、撮影や配信技術

エシカルで繋ぐ未来への架け橋[Footwork&Network vol.25]

エシカルショップってなんだ?あまり自分と馴染みがないな。ゼミでフェアトレード、SDGsについて学んでいる中でエシカルな商品を取り扱っているお店があることを知った。エシカルという言葉から連想されるのはサステナブルであったりフェアトレードであったりオーガニックなどのワードがぱっと思いつく。そしてそれらのワードが付いている商品は値段が高く、値段の割には質がついてきてなかったりする。自分の当初のエシカルアイテムに対する偏見としては一部の使命感を持った意識の高い人が使用しているどことな

場と人とがフラットさを生む[Footwork&Network vol.25]

6月24日、私はゼミ生4人とソーシャルバー「PORTO」という場所に行った。場所は日本橋の方にある。元々は1人のゼミ生がアルバイトをしている神田の「ロボットカフェ」に残りのゼミ生で行ったのだが、その帰りである。ゼミ生の1人がこのバーの存在を知っていて、「みんなで行ってみよう!」ということで行くことになった。 PORTOは、その日の店長が日替わりで変わるというおもしろい特徴を持ったバーである。後から調べてみると人とのつながりやそこから生まれる価値を大切にしていると公式サイトに

考えながら動く、動きながら考える【Footwork & Network vol.25】

 私が所属する長岡ゼミでは、半学期の活動の中で新たに出会った人を紹介しつつ、気づいたことや考えたことなどを文章にまとめ、「Footwork & Network (略してF&N)」というマガジンにて発信をします。 元気な子供たち  私は今回のF&Nで、碓井さんという方を紹介しようと思います。碓井さんは、板橋区南常盤台にある、カフェバー lil infinityというお店を経営していらっしゃる方です。日中は、小学生や中学生にお店を開放しており、自由に使って遊べるボードゲームが

"モノの消費の仕方"を見つめ直す[Footwork & Network vol.25]

 「こんにちは!長岡ゼミの学生さん?」  昨年の6月、初めて鎌倉にあるエシカル商品のセレクトショップ「えしかる屋」に訪れた際、最初に話したのがえしかる屋のオーナー店長の黒崎さんだった。昨年の4月にゼミに入って、越境をどうしようかと考えていた時期に、ゼミでゲスト講師としてえしかる屋プロデューサーである稲葉さんがお店のことを紹介してくれたことを思い出して、「1回実際に行ってみよう!」と決心したのがきっかけだ。事前に稲葉さんに連絡を取ってアポを取っていたものの、1人で初めての場所に

身近な存在の背中が教えてくれること[Footwork & Network vol.25]

 私が大学2年生の時からキャストの一員として活動している『IKEBUKURO LIVING LOOP』。携わり始めてから約2年、様々な人と出会った。その中の1人に、私にとって頼れるお姉さん的存在の人がいる。昨年の11月に開催されたスペシャルマーケットの際に、私が初めてエリアリーダーを任された時も、不安な気持ちや困ったことを相談し、助けてくれる存在だった。今回はその方、Kさんについて紹介する。  Kさんは社会人4年目で26歳の代である。大学生の頃からIKEBUKURO LIV

ひとりひとりのコミュニケーション [Footwork & Network vol.25]

「文京区青少年プラザ b-lab」(以下、ビーラボ)で私は活動している。  ビーラボは文京区に在住・在学・在勤の中高生世代であれば誰でも利用ができる、文京区教育センターの中にある施設だ。ここで勉強をする子もいれば、ゲームで遊んだりする子もいる。ホールや音楽スタジオも完備しているので、運動やバンド活動もできるのだ。 「自分にもこんな場所が欲しかった!」と私は利用者の中高生を常々うらやましがっている…。 今回のF&Nでは、ビーラボでの活動のこと、その中で出会った「えつおさん

聞く側? 話す側? [Footwork & Network vol.25]

 2023年4月、分身ロボットカフェDAWN ver.βで働くようになって6ヶ月、分身ロボットカフェDAWN ver.βのパイロットさんとの関わりが増えていた。以前の私は、障がい者の支援に関して何ひとつ知らない人だった。だが、分身ロボットカフェDAWN ver.βで働きながら、パイロットさんの現状を理解したくなり、私が分身ロボットカフェDAWN ver.βでパイロットさんの支援までできたらいいなっていう気持ちで、パイロットさんと向き合うようになった。その気持ちは、時間が経つに