西山 武志

story/writer。ばっかじゃなかめぐろ、なにゆうてんじ、学芸大学駅に学芸大学は…

西山 武志

story/writer。ばっかじゃなかめぐろ、なにゆうてんじ、学芸大学駅に学芸大学はない。

マガジン

  • sentence公式ブログ

    • 80本

    「書く」を学び合うコミュニティ「sentence」が運営するブログです。活動の様子やスタッフによるコラムなどをお届けします。 http://sentence.inquire.jp/

  • 取材後記

    何を感じたのか、何を考えたのか、どう書いたのか、覚書

    • sentence公式ブログ

      • 80本
    • 取材後記

最近の記事

+30

取るに足らない言葉狩り

    • 2020年買ってよかった本たち(※ぜんぶ読んだとは言ってない)

      本との出会いも一期一会。 人がおすすめしてくれたり、「これ買ったよー」ってツイートしてたりする本を大体すぐ買う人生です。生き絶えるまでに読み切れるかなー( ^ω^ ) 「その人がどういう本に興味を持っているか」をうかがい知る意味でも、買った本のシェアって楽しいと思うんですよね。 なのでまずは自分から。 バーっと! 紹介するよ! (長くなるので先にやってみての感想)・買ったらすぐパラパラして目次や冒頭は読むようにしてる、脳にスクラッチだいじ(それで刺さらなかったヤツこ

      • 素敵なメディアの“素敵さ”の源流を訪ねて

        12月23日(水)夜、個人的に激推ししてるメディア「soar」の編集部スタッフさんたちにお話を聞くイベントに出ます。 soarってね、めちゃくちゃ素敵なメディアなんですよ。こんなに「一人ひとりの人間」の話を誠実に載せているところは、他になかなかないと感じています。「マイノリティの人たちにスポットを当てているメディア」と思われがちですが、本質はそこじゃなくて。属性で割り切れない人間の複雑さや全体性を大事にしているのが、なんとも尊いんです。 「大事にしている」と口で言えばふわ

        • 出会って1時間でずっとお別れ

          このnoteは「書くとともに生きる」ひとたちのためのコミュニティ『sentence』 のアドベントカレンダー「2020年の出会い by sentence Advent Calendar 2020」の9日目の記事です。 今年のはじめ、近所の銭湯が閉店した。閉店するという情報をSNSで知って、営業最終日に、初めてその銭湯に行った。 こういうときに「寂しい」なんて言葉を自分が使っていいのか、よく悩む。都合よく感傷に浸ってはいまいか。利用していないか。でもやっぱり正直に、その町に

        取るに足らない言葉狩り

        +29

        マガジン

        • sentence公式ブログ
          sentence 他
        • 取材後記
          西山 武志

        記事

          「ひとのインタビューをぞき見&比較して“聞くスキル”を学び取ろう」イベント、やります!

          「インタビュー」ってどうやって勉強してきましたか? 僕自身振り返ってみても、いろんな先輩方の文字起こしをやったり、取材に同行したり、実地でトライ&エラーを繰り返していったりと、仕事のなかで少しずつ経験値を得られる機会はあったけど、ガッツリとインタビューを「学習する」場には、今まで出会ってきませんでした。 ライティングスキルは、編集さんからフィードバックをもらう機会が発生しやすいので、業務の中で学習サイクルが回りやすいです。一方、インタビューの学習サイクルは、わりと実地頼み

          「ひとのインタビューをぞき見&比較して“聞くスキル”を学び取ろう」イベント、やります!

          少なくとも、僕より長生きしてほしい。書いてきたもの備忘録

          2008大学でお世話になっていた先生の紹介で、編集者さんにOB訪問。その縁がきっかけになって、週刊誌でライター業を始める。大感謝。 2010就活失敗を機に、ライターとしての仕事が増える。 2011就職留年をしたのに、結局いろいろ乗り切れず、見栄でフリーランスの道へ。 2012あの地震の後、取材という口実を得て、初めて被災地に行った。技術云々の問題ではないところで、どう書いていいかわからない話を聞いた。書いて伝えることのおそろしさに、ようやく気づけた。 この頃から数年間

          少なくとも、僕より長生きしてほしい。書いてきたもの備忘録

          書く仕事は、おそろしい。

          大学を卒業してから就職もせず、ずっとライターとして書く仕事をしている。 そのくせ、おそろしくてたまらない。年々、書くことへの恐怖が増している。 インタビューをして、人の思いを記事にしてまとめ、世に届けること。こうして、自分の胸の内をつづること。どちらにしろ、誰かに何かを届けるために、文字にして残そうとすると、自然と呼吸が浅くなる。 書くことは、海での遠泳のようだ。書き上げない限り、書いていない時でも息苦しさは続く。陸に着かない限りは、立泳ぎで少しずつ消耗し続ける。 しかも

          書く仕事は、おそろしい。

          「愉快」「明解」に学びが積み上がる、素晴らしき“研究志向”よ(inquire編集ライティング研究・進捗報告01)

          4月よりノリ(とか言いながらちゃんと狙いはあるよ!)で始めた、inqurireでの研究活動。 まずは1カ月間のお試し感覚で現在進捗中です、その活動報告をば。 研究フローはこんな感じ先月中はざっくりこんなフローで研究に取り組みました。 1週目:テーマ設定&研究計画書の作成 2週目:調査方法の精査&実施 3週目:調査結果の整理&再調査 4週目:調査結果の整理&体系化 (5月現在、発表用のまとめ作業&発表会が進行中(´っ・ω・)っ) 最初に取り組むテーマと目的、現状で持って

          「愉快」「明解」に学びが積み上がる、素晴らしき“研究志向”よ(inquire編集ライティング研究・進捗報告01)

          inquireで編集ライティングにまつわる自由研究はっじめるよー

          これは何についての記事?タイトルの通り「編集ライティングに関する自由研究をはじめるぞい!」という宣言です。公言して後に引けなくする類のまさにそれです。 周りの編集ライティング関係者の人たちとも一緒にワイワイ叡智を結集したり、これに触発されて「自分も何か研究してみよ」ってなったら素敵やなあと思っているので、「研究」という響きに食指が動いた方は、ぜひ最後までお付き合いください。 きみは何者?ぼくはいま、inquireというイケてる編集デザインファームで「みんなで楽しくラーニン

          inquireで編集ライティングにまつわる自由研究はっじめるよー

          いつでも誰でも誰とでも! 原稿相互フィードバック「YMO会」実施マニュアル

          佳きな原稿が書きたい…!!! そのためには、人からたくさんフィードバックをもらうことが、超めっちゃ大事です。バリめっちゃ大事です。 ライターの成長自走を促す、原稿の相互フィードバックを推していくためのワーク、名付けて「YMO会」のやり方をマニュアル化しました。みんなこぞって使い倒してくれよな! これは何についての文書?タイトル通り、いつでも誰でも誰とでも、「YMO会」を開催できるようにするためのマニュアルです。 いやいや「YMO会」ってなにさ?現在わたくし、編集デザイ

          いつでも誰でも誰とでも! 原稿相互フィードバック「YMO会」実施マニュアル

          偶景が映し出す、人とデジタルの間(あわい):苅部太郎写真展「Age of Photon/ INCIDENTS」雑想

          一枚の物の影がそれを見る者の<生>の奥底のどこかで一点コレスポンドする、そのひそかな喚起力が写真なのかもしれません。 (中平卓馬「物の影の底にあるもの」―『アサヒカメラ』1969年12月号) 2020年2月8日土曜日、快晴。 前日まで食中りからの高熱で挫けかけていたのですが、なんとか体調を持ち直したので、とある写真展に行ってきました。 写真家、苅部太郎さんの個展「Age of Photon/ INCIDENTS」。この日は会期最終日で、運よく若林恵さんとのトークショーが

          偶景が映し出す、人とデジタルの間(あわい):苅部太郎写真展「Age of Photon/ INCIDENTS」雑想

          インタビュー話法:リアクションパターン類考

          ひとの話はうのみにしちゃいけないよ、約束だよ? 【話を聞いた時の返し方のパターンってこんな感じ】 「A」という話をされたと仮定します。それに対してインタビュアーがする思考は、“その「A」をどう展開させるか”。 1.A→A(単純な感情的反応)Aという話を受けて、何も変えない反応をする。雰囲気づくり、相手を乗せるコミュニケーション。「うんうん」「それな」「なるほどです」「ですよね」「パねえ」「マジ卍」「あ゛ーーーーー」「へえーーーー!」とかとか。あんまり意味はないけど、意外と

          インタビュー話法:リアクションパターン類考

          2017年の断片

          8月8日 後天家族旅行 なんというか、世界だった。この日は宝物になった。 8月30日 ハブアローン八月に似合わず、朝からひんやりとした一日だった。 「薄手のシャツじゃもう肌寒い」と言うと秋口だが、 「薄手のシャツじゃまだ肌寒い」と言うと晩春になる。 点で見れば同じ気温、似たような気候だ。 線上に置かれると意味が、湯の中で踊る茶葉のように開く。 昼過ぎから短く、大粒の雨がざっと落ちてきた。 小一時間ほどで潔く止み、外に出てみると邪気を漱がれたような瑞々しい空気で

          2017年の断片

          「物語り」を「物語」にする仕事です

          4月が終わりそうで寂しい。5月の終わりも8月の終わりも寂しいけど、4月はとくにそう感じる気がする。4月は何かが始まりそうな季節で、多分、その「始まりそう」が終わるから、一層そう感じるのかもしれない。また、「始まりそう」なだけで、何も始まらなかった4月が終わりを迎えようとしている。 そんな毎年恒例の生ぬるい感傷に抵抗しようと思って、登録だけしてずっと放置していたnoteを書き始めている。こんにちは、はじめまして……うーん。知らない人に読んでもらうイメージができない。ここで書い

          「物語り」を「物語」にする仕事です