【速報】『強かな札幌が広島に競り勝つ』~第33節サンフレッチェ広島VS北海道コンサドーレ札幌~

試合結果

2022 J1 第33節
10/29 15:00K.O. @エディオンスタジアム
広島(1-2)札幌
23分 興梠慎三
37分 野津田岳人
55分 富澤裕樹

ルヴァンカップの栄冠を手にした広島がエディオンスタジアムに帰還して札幌を迎えるホーム最終戦。試合前には工藤壮人選手への黙とうを行い、サポーターによる“工藤コール”がこだます。広島でもプレーしたストライカーに対する哀悼の意を表してキックオフを迎えると、ホームチームが“さぁ行こうぜ、どこまでも、走り出せ”というチャントを受けて勢いよく敵陣に入っていく。開始直後、前線にボールを放り込み、こぼれ球を拾った川村拓夢がミドルシュートを放った。7分にもPA外から野津田岳人が左足を振り抜くが、相手選手のブロックに遭った。

前節から17日で迎えた札幌は広島のプレスに臆することなく、自陣からボールを運んでゴールを目指す。11分、ゴールキックから細かくパスをつないで右サイドから敵陣に進入し、ガブリエル・シャビエルがゴール前にボールを送る。これを収めたルーカス・フェルナンデスがPA内から放ったシュートは相手DFに当たるも、ディフレクションしたボールに反応した興梠慎三がジャンピングボレー。巧みな身のこなしで放ったシュートは枠を捉えたが、大迫敬介が横っ飛びで弾き出した。

広島がアグレッシブな姿勢を貫き、激しいプレスを繰り出し、敵陣でのプレーを展開していたが、札幌がしたたかに先制点を奪取する。23分、ルーカスが高嶺朋樹とのワンツーで広島のプレスをかわし、ピッチ中央で相手に囲まれながらもスルーパス。紫のハイラインの裏を突いた興梠が抜け出し、大迫もかわしてネットを揺らした。

追い掛ける広島は縦に早い攻撃やセットプレーで反発していくと、得意の形からゴールをこじ開ける。37分、塩谷司のクロスを野津田が左足のアウトサイドで合わせたシュートが決まった。広島がホームの意地を見せて、前半のうちに追いついた。

1‐1で迎えた後半は広島が強気な姿勢を示す。塩谷、荒木隼人、佐々木翔で札幌の1トップ+2シャドーをマンマークし、全体を押し上げる。敵陣に人数を掛けることで、プレスと即時奪回の強度を強めた。51分、敵陣中央でボールを奪い、満田誠がミドルシュート。菅野が見送ったシュートは左に逸れた。

しかし、札幌は相手のペースに飲み込まることなく、人とボールがしっかりと動くサッカーを展開する。相手選手の間に立ち、テンポよくパスをつないでプレスをいなしていくと、55分に勝ち越しに成功した。左サイドからルーカスが上げたクロスをファーサイドでシャビエルが折り返し、宮澤裕樹が飛び込んだ。

再びビハインドとなった広島は61分、満田が蹴ったCKに荒木が頭で合わせたが、枠を捉えられない。69分に柏好文に代えて柴崎晃誠を投入し、79分には松本泰志、茶島雄介、棚田遼が同時にピッチに駆け出していく。途中出場の選手が積極的にゴールに向かい、86分にチャンスを作り出す。茶島が右サイドを突破してクロス。これをPA中央で棚田が収めて右足を振った。しかし、シュートはGKの正面に飛んだ。試合終盤も満田が蹴るセットプレーから攻めたが、札幌の守備を崩せずに試合終了。1‐2で敗れた広島はホーム最終戦を勝利で締めくくることができず、札幌が2試合ぶりの勝利を手にした。


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