【速報】『森海渡が2ゴール。若手が躍動した柏が逆転勝利』~第11節サンフレッチェ広島VS柏レイソル~

2022 J1 第11節
5/3 14:00K.O. @エディオンスタジアム
広島(1-2)柏
13分 ジュニオール・サントス
70分 森海渡
87分 森海渡

森保一日本代表監督が見守る一戦。

2試合引き分けが続いている広島は先発2選手を変更して、3試合ぶりの勝利をホームで目指す。塩谷司と野津田岳人がダブルボランチを形成し、浅野雄也がベンチに復帰した。

3連敗でエディオンスタジアムに乗り込んだ柏は先発3選手を変更。中村慶太と高橋祐治が2試合ぶりに戻ってくる中で、今季初先発のアンジェロッティが最前線に入った。

元日本代表監督のイビチャ・オシム氏への黙とうを行ってキックオフすると、柏がサイドから攻めた。2本のCKを獲得すると、ショートコーナーでリスタートし、インスイングのクロスをゴール前に放り込んだ。しかし、PA内の味方には合わない。7分、椎橋慧也PA手前から放ったシュートはGKにキャッチされた。

守勢に回った広島だったが、セットプレーを確実に仕留めて先制に成功する。13分、敵陣サイドでのFK。野津田が左足でゴール前に入れたボールは味方に合わない。しかし、こぼれ球にいち早く反応したジュニオール・サントスは巧みなコントロールで反転して左足を振り抜く。シュートはゴールネットを揺らし、3試合連続先発中の背番号37が指揮官の期待に応えた。

リードした広島はセカンドボールを拾って、敵陣に入っていく。16分に相手の背後を取った満田がPA右でシュートを打つ。19分には満田誠が左サイドからゴール前に侵入し、サントスがゴール前正面から右足を振ってゴールを脅かした。

追いかける柏は反発する。DFの背後を取った細谷が抜け出してPA右からゴール前に折り返す。これを中村が収めてシュートを放った。しかし、枠を越えていく。33分には敵陣で椎橋慧也が塩谷司からボールを奪うと、ショートカウンターを繰り出す。マテウス・サヴィオ、細谷とつないでゴール前中央のアンジェロッティにボールが渡るも、荒木隼人のタイトなマークに遭ってシュートが打てない。43分にもゴールに迫る。マークを剥がして、PA右に流れたアンジェロッティがシュートを打つも、GKの好守に阻まれた。

開始早々からエンジン全開で入った柏の勢いをいなして、先制した広島が前半をリードして折り返す。

後半も最初に攻め入ったのは柏だったが、ゴール前に放り込んだクロスは中の味方に合わない。

ファミリー(※広島サポーターの愛称)の後押しを受ける広島が立て続けにゴールに迫っていく。52分、森島が蹴った右CKのこぼれ球を佐々木翔が押し込む。1分後に柏がワンツーで左サイドからPAに侵入してシュートを放つ。森島のミドルシュートもゴールマウス襲い、追加点を狙いに行った。

柏は64分に2枚替え。小屋松知哉と森海渡を投入して、攻勢を強める。入ったばかりの小屋松が早速チャンスを作る。投入から1分も経たないうちに、左サイドから切れ込んでシュートを放った。すると、柏が追いつく。70分、塩谷の背後で縦パスを受けた細谷がスルーパスを出すと、抜け出した森がPA手前から地を這うシュートを決めた。

追いつかれた広島は失点直後にサントスに代えてナッシム・ベン・カリファを投入し、79分に柴崎晃誠と浅野雄也を投入して前線の3人を入れ替えた。

終盤に入ると、活発に選手交代を行った両チームによる一進一退の攻防が続く。

よりゴールに迫った柏がついに逆転した。87分、プレスをかけて敵陣でボールを奪った森が猪突猛進にゴールに向かっていき、PA左から迷うことなく右足を振り抜く。ニアハイをぶち抜くシュートがゴールネットに突き刺さった。

逆転を許した広島は91分にはベン・カリファがゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定によりゴールは取り消されてしまう。その後も諦めることなくゴール前にボールを放り込み、96分のCKに大迫敬介も攻め上がるも、ゴールをこじ開けることはできずタイムアップ。

途中出場の森が2ゴールを決めて逆転した柏が4試合ぶりの勝利を収めた。起用に応えた若い選手がチームに光を照らし、トンネルの出口に導いた。

広島としては2失点目がもったいなかった。前節に続き自陣での不用意なミスが失点を招いてしまったことは、悔やんでも悔やみきれない。時間帯と相手の状況をしっかりと見極めて、自陣からつなぐのか、ロングボールを入れていくのか。使い分けはまだまだ発展途上であることを感じさせた。

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