【速報】『日常レベルの差を見せつけたイングランドがイランに大勝』~グループBイングランドVSイラン~

試合結果

2022 FIFA カタールワールドカップ
グループB
11/21 22:00K.O. @ハリーファ・インターナショナル・スタジアム
イングランド(6-2)イラン
35分 ジュード・ベリンガム
43分 ブカヨ・サカ
45+1分 ラヒーム・スターリング
62分 ブカヨ・サカ
65分 メフディ・タレミ
71分 マーカス・ラッシュフォード
90分 ジャック・グリーリッシュ
90+13分 メフディ・タレミ

スタメン

マッチレポート

キックオフを告げる笛と共に、イングランドがボールを掌握した。イランが[5-4-1]のブロックを組んで自陣に撤退したことにより、イングランドは容易に敵陣で攻撃を展開する。CBのストーンズとマグワイアが相手のプレスを受けることなくハーフウェイラインを越えていき、両SBのトリッピアーとショーがタッチライン際に立ち位置を取ってブロックを引き延ばそうとする。そしてWGのサカとスターリングが内側から相手の背後を突いてゴールに向かった。8分、右サイドでのFK。相手の虚を突いてリスタートすると、右サイドに流れたケインがクロスを蹴り込み、ファーサイドでマグワイアが合わせるも、ボールはサイドネットに当たった。

イランは準備が整っていない状況で何とか失点を免れた。しかし、その代償は大きかった。ゴール前でGKベイランバンドが、味方選手との接触で顔かつ頭を負傷。長時間の治療を終えて1度はピッチに戻ったが、ロシアW杯でもゴールを守った男は痛みを訴えてピッチを後にした。

仲間の犠牲を無駄にしない。守護神をケガで失った後、イランは気迫を感じるプレーを見せる。相手による横の揺さぶりに対して粘り強くスライドし、自陣ゴール前では身体を投げ出す。また、タイミングを合わせて勢いよくプレスを掛けて、イングランドをバタつかせる場面も作った。

しかし、主導権がイングランドにあることには変わりない。27分、サカが右サイドから切れ込みシュートを放ち、30分には細かなパスワークで右サイドを突破したサカのクロスにマウントが飛び込んだ。さらに32分のCKではマグワイアのヘディングシュートがクロスバーを直撃する。徐々にゴールに近づくと、35分に均衡を破った。中央で起点を作ってから空いた左サイドに展開し、ショーのクロスにベリンガムが頭で合わせた。高精度のクロスと滞空時間の長い19歳MFのヘディングシュートのタイミングがピタリと合った完璧な先制点が決まり、スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)が先制に成功した。43分にはCKをマグワイアが折り返したボールをサカが左足で仕留め、45+1分にもケインのクロスをスターリングが押し込む。29年ぶりの6試合連続未勝利という大会前の不安を払しょくするかのように、前半だけで一気に3点を奪った。

後半は追いかけるイランが3選手を交代してスタートし、プレスの勢いを強める。本大会の2カ月前に復任したケイロス監督がハーフタイムで勇気を与えた。しかし、イングランドとの間には勇気では埋めることができない差があった。62分、右サイドから切れ込んだサカにシュートを決められ、リードをさらに広げられてしまう。しかし、イランはあきらめない。65分に右サイドの高い位置でボールをキープすると、スルーパスに抜け出したタレミが豪快に蹴り込んで1点を返した。

イングランドは70分に4選手を同時に交代する。負傷したマグワイアに代えてダイアーを投入し、ラッシュフォード、グリーリッシュ、フォーデンもピッチに駆け出して行った。すると、その直後に敵陣中央でケインがロングボールをキープし、PA右でパスを受けたラッシュフォードが相手をかわして左足で流し込み、チームの5点目を決めた。

大差を付けられたイランは77分にアズムンを投入し、システムを[5-3-2]に変更する。ケイロス監督は得点を決めるためにストライカー2選手を最前線に並べる決断を下した。しかし、イングランドに格の違いを見せつけられる。プレスを簡単に外されると、右サイドから抜け出した途中出場のウィルソンが中央に折り返したボールをグリーリッシュが合わせて6つ目の失点を喫した。それでもイランは試合終了間際に一矢報いる。VARの判定により獲得したPKをタレミが冷静に沈めてタイムアップ。

世界最高峰のプレミアリーグでプレーしている選手たちで構成されるイングランドが日常レベルの差をピッチで余すことなく発揮し、6-2でイランを下した。

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