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転職エージェント自身が転職してよかったこと

今回はお題投稿に「転職してよかったこと」というお題がありましたので、自身の経験を書いてみようと思います。

ちなみに私の転職歴は以下のようになってます
1.新卒で50名程度のベンチャー
2.年商数千億規模の一部上場の専門商社
3.中規模の人材エージェント
4.年商数百億規模の一部上場IT企業

ちなみに一旦年収アップやスキルアップといったベタなものは除いて書かせて頂きます。

①スキルの客観性が高められる

これは最初の転職(ベンチャー⇒大企業)ですごく感じたことですが、極端にいうと自分の仕事の進め方があまり賢くなかったことを理解、というか思い知らされました。最初に入った会社では自分のやり方でそれなりに結果を出せていて周りも同じようなやり方だったので、プロセスに関してもそこまで問題はないだろうと考えていました。
ただ転職して別の仕事になってみると、Excelの使い方から仕事の進め方までまったく自分のやり方では効率が悪く一からやり方を矯正していくことになりました。これがもし30代半ばだったりしたらとぞっとします。ただ逆に大きな会社ですとその会社の中で一つの社会が形成されていて、世の中の新しい会社の情報なんかは知らない人が多かったりしました。社内で最近はやりのベンチャー情報みたいな勉強会をやると評判がよく自分の立ち位置を確立できました。
その後の転職でもある会社にいると普通のことでも別の会社では常識ではなく市場全体として価値があったりすることもありますし、その逆でどの会社でも活きると思っていたスキルがある会社にしかなかったという場合もあります。

②社内用語と一般名詞の違いがわかる

私が1社目で東南アジアに駐在していたときの話ですが、痩せている人に「スマートだね」と言ったら「賢い?なんで?」と言われてハッとした経験があります。確かになぜ賢いという意味のスマートを痩せているという意味で日本では使うのでしょうか・・・?
そんなことが日本国内でも起きます。これは業種や会社にもよると思いますが、新卒で入った会社が社内用語だらけの会社だった場合自力でそれに気づくことは難しいです。会社というのは一種の社会なので、その中でしか仕事の話をしないような場合は気づきようがありません。なので一般的なビジネス用語として社内用語を使ってしまって恥ずかしい思いをすることもよくあります。ただ転職したおかげでちょっと恥ずかしい思いをしないで済むようになったというだけがメリットではなくて「社内用語の多い会社=独自業務の多い会社」であるとも言えます。
転職をするとそういった独自文化に対しての感度が高くなるので、自分のキャリアを積んでいく上でこの業務に時間をかけて注力することはプラスになるのかどうか判断しながら経験を積んでいくことができます。もちろんあまりえり好みしながら仕事をすることは評判が悪くなるのでおすすめしませんがある程度の目安になると思います。

③名刺代わりになる

これは転職そのものというよりは大手に入ってよかったと思ったことで、自分の話を聞いてくれる人が増えたなという実感がわきました。世の中そんなもんかと思いつつ自分が逆の立場だったらそうだろうなということも思いつつでした。
逆に言うと相手が自分を下駄をはかせた状態で見てくるので、自分はその期待に応えられる人間ではないけれどもできるだけそう見えるように頑張ろうという気持ちにもなり結果的に前向きになれたと思います。ただ自分に自信がついたかというとそんなことはなく、周りの人が優秀すぎてむしろラッキーで入社できたことを認識して謙虚に周りの優秀な人たちからいろんなことを学ぼうと思えました。また次の転職においても大きめの会社の場合同じ会社からそこに移っている人が多かったり、共通の知り合いがいる可能性があったりと人脈が人脈を生むような可能性も高くなります。

④いろんな人生が知れる

今まで4社も経験すると、本当にいろんな人生があるのだなということが理解できました。会社に人生かけている人やそれなりで頑張っていこうという人やそうかと思いきや副業で荒稼ぎしている人や、昨日までとなりにいてどちらかというとパッとしなかった人が気づけばめちゃくちゃ大手に転職していった人までいろいろでした。
そしてその中には頑張ればこの人みたいにと思える人から、生まれた瞬間からもってるものが違いすぎる人まで様々でその中で自分はどういう人生を選んでいけばいいのかというロールモデルを考えていく参考になりました。
ある会社では全く活躍できない人も他の会社であれば活躍できることがあったり、めちゃくちゃ仕事ができてその会社では出世されている方でも他の会社のことや世間のニュースは一切知らなかったりして自分の中での「できる人」のイメージというのが想像していた以上に複雑な解釈があるのだと勉強になりました。

このように転職によって得られるメリットはたくさんありますが、個人的には転職しなくてもいいと確信が持てているのであればしないに越したことはないと思います。一方でそういう確信が持てる方があまりいないのも事実でそういった方はぜひ一度活動だけしてみて下さい。
※参考記事:転職したくなくても定期的に転職活動をして欲しい

いずれにしても自分の世界を広げるということは仕事においてもプライベートにおいても充実度を上げるためのひとつの方法だと思いますので、ぜひ選択肢のひとつとして常に転職というものを持っておくことをおすすめ致します。

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