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23卒コンサル計4社の内定者が語るBIG4選考体験記&攻略法

はじめに

TKF school とはなにか?

みなさんいつもTKF schoolのnoteを見てくださり、ありがとうございます!

TKF schoolとは、北海道大学認定スタートアップ企業である、株式会社TKF Projectが行っている就活支援サービスです。主に北海道の学生に対して就活等のキャリア支援サービスを展開しております。

TKF schoolを運営するのは、主に23卒で総合商社や総合デベロッパーなど、いわゆる人気企業から多数内定を取得した学生北海道大学の学生総勢25名です!各々が就活時にいろんな業界を受けていたため、その豊富なノウハウを生かして個別面談等で24卒の就活生の支援をさせていただいております!

また、サービスを利用してくださっている就活生も多く、相乗効果で提携してくださった企業様も年々増えております!写真はTKFがイベント等で提携した企業様の一部になります。


TKF提携企業一覧

北海道の就活生を支援しているTKF schoolですが、昨年度まではそのコミュニティー内での情報共有しか行っておりませんでした。しかし、今年度からせっかくの情報を一人でも多くの就活生に届けたいという想いから、Twitter、noteをはじめとするSNSにも注力しはじめ、現在ではTwitterは4000人を超える就活生にフォローしていただいております。

前置きが長くなってしまいましたが、早速本題に移っていきたいと思います!

「BIG4+アクセンチュア 選考体験記・内定のコツ」

※注意:Twitterの配布企画で受け取られた方は内容が重複しております。ご了承ください

本記事の執筆を担当した23卒の運営

今回、この選考体験記を書いてくれたのは、23卒で総合商社、広告、メガバンク、戦略コンサル等人気企業計11社から内定を獲得した運営です!

体育会や留学経験など、目立った経歴はありません(ましてや就活生時代のTOEICは500点)が、その分しっかり就活に対して向き合い、自己分析や企業研究を重ねたうえで内定を総なめしました。

本記事も、彼の経験を活かして、コンサル業界の詳細な企業研究から、選考体験記、内定を獲得するまでの選考のポイントが約20000字にわたり詳細に記載されております!
ぜひご一読ください!

①総合コンサル・BIG4とは

総合コンサルとは

  • その名の通り幅広い業界に対して幅広いソリューションをもつ。具体的には企業の経営課題の解決(上流)からシステム構築(下流)までを手掛ける。したがって、一口に”総合コンサル”といっても戦略部門、IT部門など採用の入口が分かれている場合がほとんどである。今回は特に一般的な”ビジネスコンサル”と呼ばれる部門の詳細を記載する。

BIG4とは

  • どの会社も当初は会計事務所として誕生し、それらが巨大化するにしたがって、「監査」だけでなく「経営方針」にまで関わろうとサービスの幅を広げた。そして現在ではBIG4と呼ばれるまでにそのサービスが幅広く利用されている。ちなみにBIG4はグローバルファームではあるが、外資系コンサルではない。あくまで「日本にフランチャイズ展開をしている」というようなイメージである。具体的には海外資本を投入されているわけではなく、本部に加盟料のようなものを支払いブランド使用権やノウハウの提供を受けている。(アクセンチュアは外資系コンサル)

BIG4各社の特徴・求める人物像

  • デロイト

    1. 大型案件

      • デロイトは日本の総合コンサルの中で頭一つ抜けた地位を誇り、非常に規模が大きい。それに伴いコンサルティングフィーも高い傾向にある。

    2. 官公庁系のプロジェクト

      • Public sectorを有しており、継続的に官公庁からの大型案件を受注している。

    3. プロフェッショナルで質の高いコンサルタント

      • 日本で知名度・実績ともにNo1の総合コンサルであり、プロフェッショナルで意識の高い人材が揃う。BIG4を転々としたパートナーの方(現EYSC)が「仕事に対する意識の高さや質の高さはデロイトが一番」と仰っていた。

    4. 求める人材(人事パートナのインタビューより)

      • ①豊かな想像力をもつ

        • この世の常識を疑う、数年後は〇〇が求められるのではないかと考えるなど考える力をもつ人

      • ②利他の心

        • 助けてもらうばかりではなく、苦しんでいる人には自ら手を差し伸べることができる人

      • ③自責の姿勢

        • 例え上手くいかないことがあったとしても環境のせいにはせず、自主的に課題に向き合う人

  • PwC

    1. 社内の連携の強さ

      • 採用の入口としては戦略(Strategy&)、ビジネスコンサルタント、ITソリューションコンサルタントなど様々だが、部門の垣根が低く、ナレッジの共有やコミュニケーションが非常に多い(らしい)。

    2. IT部隊の存在

      • 最先端のデジタルテクノロジーの専門性を武器とする”デジタルコンサルタント”や、ビジネスとIT双方に深い知見をもつ”ITソリューションコンサルタント”などITに特化した組織をもつ。システムの開発などは行っていない(ベンダーフリー)が、それを強みとしてクライアントに最適なソリューションを提供することができる。

    3. コンサルティングファームらしからぬ社風・人

      • 下の写真は中途採用の広告である。激務のイメージが強いコンサルティングファームだが、PwCでは働き方改革や社内の風通しを良くする環境作りを進めている。実際にジョブや面接で登場した社員の方も良い意味でコンサルタントらしからぬ穏やかな雰囲気であった。GDやパートナーとの最終面接の逆質問では、「うちのファーム本当にお勧めだよ」と「本当に良い人ばかりだよ」と仰っていたのが印象的。女性の働きやすさについても一定の評価がある。

    4. 求める人材

      • 職種ごとに細かく設定されている。(HP参照)実際にジョブに参加した際、社員が「HPに記載されている観点で学生を見ている」と仰っていたため、選考前に是非確認していただきたい。

  • KPMG

    1. 少数精鋭

      • BIG4の中においては採用数がもっとも少なく50~60名程度。(他は200名を超える採用数)これはKPMGがコンサルティングファームの「IT規模拡大化」の波に逆向しているためである。これが吉と出るか凶と出るかは不明だが、規模拡大をしてもアクセンチュアやPwC、デロイトに追いつけないという背景もあるようだ。

    2. 人材育成

      • 人材育成を最重要経営課題としてとらえ、力を入れている。研修などの制度面はもちろんだが、マネージャー以上の管理職に「部下を育てる」という想いが浸透していた印象である。宮原社長自身が「人を大切にするNo.1ファーム」を目指すと掲げており、実際に若手コンサルタントは上司の教育の手厚さに驚いたという旨の話をしており、社風も比較的穏やかである。

    3. 求める人物像(社長談

      • ①オーナーシップ

        • KPMGはクライアントから信頼され、長期的な成長を支援するファームであることを理想としている。したがって、常にクライアントの課題に対して当事者意識をもち解決を共に目指していく力は必須である。

      • ②チームワーク

        • 他社を尊重し、チームで助け合いながら仕事を進める力が求められる。この要件がKPMGの穏やかな社風に繋がっているのかもしれない。

  • EYSC

    1. プロジェクトドラゴン

      • 2019年、デロイト歴30年の近藤聡氏が代表取締役社長に就任。当初規模やプレゼンスはBIG4の中で圧倒的に低かったが、近藤氏が主導となり、ファーム拡大計画を推し進めている。具体的には人数の規模拡大、給料の引き上げ、働き方改革など様々なことに着手している。実際新卒の採用数も非常に多く、絶賛急成長である。(下のグラフはコンサルティング事業における成長率の推移)

    2. パーパス「Building a better working world」

      • BIG4の中では初めて会社の存在意義である「パーパス」を掲げたファームである。説明会でもパーパスを強調しており、このようなマインドをもっている学生を求めていると考えられる。

    3. コラボレーションスキーム

      • セクターチーム(消費財、保険、銀行・証券....など)×コンピテンシー(ビジネスコンサル、テクノロジーコンサル....など)で価値の高いコンサルティングサービスを提供している。

    4. 求める人物像(CEO 貴田守亮氏談

      1. パーパスに共鳴し、さまざまな社会課題を自分事として考えられる人

        • ”自己成長のためにコンサル”ではなく、〇〇な課題を解決したい!という志望動機を作るべし。

      2. 多様な人種・カルチャーを尊重できる人

        • グローバルネットワーク力が強いため、様々な価値観をもつメンバーと仕事をする機会がある。それらを認め、チームでアウトプットを最大化できる人間が求められる。

  • アクセンチュア

    1. 圧倒的なテクノロジーへの強み

      • アクセンチュアは自社にシステムの開発を担うエンジニアを抱えている。その他にもデータドリブンコンサルタントやデジタルコンサルタント等、”テクノロジー”に関するあらゆる専門家を擁しているため、この領域では他社の追随を許さないほどである。

    2. 幅広いソリューション

      • テクノロジーはもちろん、近年は”アクセンチュアソング”(旧:アクセンチュアインタラクティブ)がマーケティングやクリエイティブ領域に進出しており、クライアントの様々な課題に対する様々なソリューションを有している

    3. 先進的なことに取り組む挑戦のマインド

      • 上記のテクノロジー、クリエイティブ領域への進出をいち早く行ったことに加え、社会課題の解決(脱炭素やジェンダーレス)に向けても様々な取り組みを行っている。

    4. 求める人物像

      • アクセンチュアが先駆者であり続けるために、自らを進化させ、予測不可能な未来のアクセンチュアをつくることができる人材を求めている。詳しくは未来のアクセンチュアに必要なDNAに記載されている。

志望動機の例

  1. whyコンサル?にどう答える?

    • 「とりあえず受けてみた」という層も多く、コンサルの志望動機が思い浮かばない、、、、という声を頻繁に耳にする。今回は志望動機例を3軸に分けて紹介する。

      1. やりたいこと軸

        • ①企業(日本)の成長を支えたい

          • チームを強くした経験、海外に住んでいた(留学していた)際に日本企業のプレゼンスが落ちていることを目の当たりにした、、、などの原体験に紐づく

        • ②▼▼業界に変革を起こしたい

          • 特定の業界に興味があり、その課題解決をしたい

        • ③社会課題を解決したい

          • 特に企業が向き合わなければならない脱炭素と収益の両立など

      2. 成長したい軸

        • ①ビジネスパーソンとして成長したい

          • コンサルではロジカルシンキング、パワポ、エクセル、、、、などビジネスパーソンとしてのいろはを身に着けることができる。やりたいことはないがこういった力を身に着け成長したいという人がこの志望動機を話す。成長の定義、どう成長したいかなど抽象的な自分なりの定義づけが必要。

        • ②経営者になるためのステップ

          • 起業志向がある人が話す志望動機。

      3. 仕事に求めるもの軸

        • ①様々な業界への知見を深めたい

          • 知的好奇心が旺盛な性格の人向け。

        • ②高い視座をもつ人と働きたい

          • コンサルでは若くしてクライアント企業の経営層、部長、課長などと働く。求められる視座は当然高い。

  2. なぜ〇〇業界ではないのか?への回答の仕方(あくまで一例)

    • ①なぜ総合商社ではないのか?

      • 配属リスクがありどの商材でどのようなビジネスに携わるのか、そもそも経営ができるかも不明であるため

      • 年功序列で若手に裁量がないため

    • ②なぜ金融ではないのか?

      • 金融の場合、あくまで解決する課題、そのソリューションが金融サービスに限定されてしまうため

      • 課題解決の実行まで携わりたいから(メガバンクなどもコンサルティングを行うが、ソリューションは融資に落ち着くことがほとんどである)

    • ③なぜ事業会社ではないのか?

      • 〇〇業界を変えるためにはある1社ではなく、その業界の様々な会社と接点をもつ必要がある。(東京ガスだけにアプローチしてもガス業界全体を変えることは難しい)加えて、その会社で変革を起こすような役職に辿り着くのは数十年後であるため。

  3. whyデロイト?PwC?、、、、にどう答える?(自身が実際使用していたもので例を挙げました)

    • デロイト

      • ①規模・特定領域への強み

        • 公共系や人事・組織等デロイトが強みをもつ領域のプロジェクトをやりたいため

      • 充実した研修制度

        • 新卒でも早期から専門性を身に着け、プロフェッショナルなコンサルタントに育て上げるための育成制度・研修が手厚いため。

    • PwC

      • ①人

        • PwCの志望動機では「人」を上げる就活生が多い。選考やインターンを通して出会った人の良さ(良い意味でコンサルらしくない)を挙げると良いだろう。

      • ②働きやすさ

        • 特に女性の働き方改革を進めており、BIG4の中ではもっとも優しい働き方になっている(人事談)

      • ③コラボレーション

        • 社内に様々な職種のコンサルタントが在籍している。しかし、部門間の垣根をこえてコラボレーションしながらプロジェクトを進めるのがPwCの強み。(社内SNSでもコミュニケーションが活発らしい)そのように様々な知識をもった人と働くことで、自身を磨きたい/成長したい/クライアントに真の価値を提供したいため。

    • KPMG

      • ①少数精鋭で人を大事に育てる風土

        • 「人を大切にするNo.1ファーム」を目指しており、管理職層が若手の育成に力を入れている。そのような成長環境が整っている環境で働きたいため

      • ②案件の質

        • BIG4全体として「人員を増やしIT案件を受注できるようにする」という潮流があるが、KPMGは逆向している。ただのシステム屋さんではなく、ピュアな課題解決案件が多いため。

    • EYSC

      • ①急成長中のファームで働くおもしろさ

        • プロジェクトドラゴンによりEYは急拡大中であり、5年、10年先のEYはどのようなプレゼンス、会社になっているか分からない。そのような刺激的な環境に飛び込みたいため。

      • ②社会課題の解決(パーパスへの共感)

        • 「Building a better working world」というパーパスを掲げ、クライアント企業とともに社会課題の解決を目指している。私自身〇〇という社会課題に興味があり、その解決に貢献することが目標である。会社としても社会課題解決を目指すEYでこそ私の想いを実現できると考えているため。

    • ACN

      • ①圧倒的なテクノロジーへの強み

        • 現代では企業課題の解決やイノベーションにテクノロジーは必須である。そしてその領域に圧倒的強みをもつアクセンチュアでこそそれらに貢献できるため

      • ②ソリューションの広さ

        • テクノロジー領域、戦略領域、クリエイティブ領域など、様々な専門家が在籍しており、クライアントの課題に合わせて様々なソリューションを提案できるため

以下、各社選考の選考フローと選考のポイントになります!
最後にはTipsとしてフレームワークの活用法も詳しく解説しているので続きの気になる方は購入お願いします!

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