たまにはソ連の映画音楽を聴いてみるのもいいもんさ
1月は決算月だったので非常に忙しい月でございましたが、私も含めたサラリーマン諸氏は2月も事業計画だなんだで引き続きお忙しい月を過ごされることでしょうね・・・がんばれ、世間のサラリーマン!なんて言ってみたくもなります(笑)
さて、ソ連の傑作映画に「モスクワは涙を信じない」"Москва слезам не верит"という、アカデミー国際長編映画賞というのを受賞した作品があります。私も学生時代の授業や駆け出しサラリーマンの頃に何度か(何度も?)観たことがあるのですが、本日はその映画の主題歌である「アレクサンドラ」という美しい曲を紹介したいと思います。
映画のあらすじを私なりにざっくり説明しようとするならば、、、
舞台は1958年のモスクワ。夢と希望を抱いて上京した憧れの首都で勤労し、寮で共同生活を送る田舎娘3人(エカテリーナ、アントニーナ、リュドミラ)は各人の期待、目標や性格に応じた人生を歩み始める。
遠い親戚(さる著名な大学教授)の休暇中、高級アパートの留守を頼まれるエカテリーナ。リュドミラと一緒に一芝居打って身分を偽り、アパートでホムパを開催、興味深いモスクワっ子たちとお近付きになる。エカテリーナはテレビマンと知り合い恋に落ち妊娠までするが、身バレして捨てられる。
20年の歳月が流れ、3人はそれぞれの人生を過ごしている。エカテリーナはシンママであるが、一人娘アレクサンドラを育てながら大学も卒業し大企業の経営者およびモスクワの議員として多忙を極めている(キャリアは順調だが個人生活には疑問を持ち、本物の家族への憧れは募るばかり)
ある時エカテリーナは電車の中で知り合ったゴーシャという修理工と恋に落ちるが、自分の身分や地位を明かした場合、関係が破綻しかねないと苦悩するエカテリーナ。
なんとそんな毎日にかつてのテレビマンが現れ、いらぬ事を喋ってひと悶着もふた悶着もした後に、更にてんやわんやして本当の家族、本当の愛にエカテリーナは近づいていく・・・
というような具合になるかと思います。ざっくりと言った割に長くてすみません(笑)が、素晴らしき哉、先日のキノー(ソ連ロック)の記事と同様、日本の熱心なファン各位がWikipediaに纏めて下さっていますので、詳細は以下をご参照願います↓
先日のソ連ロックの記事は以下をご参照願います。
この曲を歌っているのはセルゲイ・ニキーチン、タチヤーナ・ニキーチナというご夫妻です。物理学の研究所に勤務する傍らで歌手や作曲もやりつつ、夫婦でデュエットする活動機会も多かったというスーパー夫婦だったのですね。下の動画もこの映画のトレーラーのようですが、ニキーチン夫妻のYoutubeチャンネルからです。ではお聴きください!
以下にロシア語歌詞と黒澤たけしによる拙訳を示しましたので、どんな内容か興味がある方はご覧頂ければと存じます。翻訳はなかなか難しく、一部意訳した部分も当然ありますので、諸先輩方で助言を頂ける方はどうぞご指導宜しくお願いします。
いかがでしたでしょうか?美しいメロディーで、サビのところのハモリなんかホント最高ですよね・・?自分もモスクワに何年か住んだことがあるにせよ、歌詞の中に出てくるような木々に注目したことはありませんでしたので、なかな情景として思い描くことが出来ないのが残念ではありました。それでも、ここ数日はこの曲ばかり聴きつつこの詩のことばかり考えて(結果、モスクワのことばかり考えて)いたので、かなり勉強になったことは勿論、暗唱は朝飯前で、仮にカラオケに入っていたら熱唱出来るまでになった気がしますよ(笑)
モスフィルムが英語字幕付きでYoutubeにフルで作品を公開していました。曲だけではなく映画も素晴らしいのでご興味のある方は是非ご覧下さい!
そんなわけで、たまにはこうしてソ連映画音楽を聴いて、歌詞の内容についてよくよく考えてみるのもホントにいいもんです。
他にもオーチンハラショーなソ連映画音楽、ロシアンロック・ポップス・歌謡、民謡、童謡その他はまだまだたくさんありますので、またの機会に紹介させて頂ければと思います。毎度恐縮ですが、ソ連ロシアに限らず、皆様もお気に入りの曲がありましたら是非ご紹介下さいね!
ここまでお読み下さり有り難うございました。
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