たまにはソ連ロックを聴いてみるのもいいもんさ
皆様、少々遅くなりましたが本年もどうぞ宜しくお願い致します。私は新年9日(火)が仕事始めだったのですが、長い様であっという間の1週間でした・・
年末年始はお陰様でいつもよりゆっくり出来ましたので、自分が過去に聴いていたロシア・ソ連音楽を聴きなおしてみたり、当時のことを思い出したりなんかしていました。色々思い出したものの中で本日はКино(キノー:ロシア語で「映画」の意)というバンドの曲を紹介したいと思います。
キノーをざっくり紹介しようとした場合、
1982年結成のソ連の伝説的ロックバンド
ボーカル&ギターのВиктор Цой(ヴィクトル・ツォイ)がリーダーで、カリスマ的存在となったが、1990年に自動車事故で急逝
独自の音楽スタイル、社会的で抒情的なテーマに焦点をあてた歌詞により、青年層に大きな共感を呼び起こし影響を与えた
ソ連崩壊後もКиноの音楽はロシアのロックシーンにおいて重要な位置を占め、ヴィクトル・ツォイの死後もその影響力は続いている
といった具合になるかと思いますが、日本の熱心なファン各位がWikipediaに纏めて下さっていますので、詳細は以下ご参照願います↓
以下のRUSSIA BEYONDには「ロックの伝説ヴィクトル・ツォイ」との記事がありますね。
私自身、キノーにどハマりしてこればっかり聴き続けていたというわけでもないのですが、ご紹介させて頂く曲は «Когда твоя девушка больна»、サビにも出てきますが直訳すると「君の彼女が病気である時」となり、こんなニホンゴってあるっけ?と思いたくなるような、なんとも難しいコトバ、、どなたかこれはという訳語をお持ちの方は是非教えてくださいね。
以下にロシア語歌詞と黒澤たけしによる拙訳を示しましたので、どんな内容か興味がある方はご覧頂ければと存じます。
いかがでしたでしょうか?やはり愛する彼女の体調が優れない時には何をしても面白くない、何をしても気が気じゃない、こうした経験をされた方も多いのではないでしょうか。
この曲のみに限りませんが、動画サイトなんか検索してみても、プロアマ問わずにКиноを演奏している方や、ギターの弾き方を解説している動画なんかもあって、やっぱりロシア人の中にはКиноのメロディーが流れているんだなあ、なんて思ってしまいますね。
以下はБраво(ブラヴォー)というこれまた有名ポップロックバンドによるカバー。歌もアレンジも優しく美しいですね、、一時期こればっかりリピートで聴いていたことがありました。
Бравоのナンバーにもなかなかいい曲がありますので、またの機会にご紹介出来ればと思っています。
以下はКагоцел(カゴツェル)という抗ウイルス薬のプロモーション企画。「彼女が調子が悪い場合はこのお薬飲んどけばハラショーだぜ」と、まさに曲名に符号する企画というわけです。
100名どころではない人数のギター、ベース、ドラムス、ボーカル各位が集合し、指揮を振っている方もいらっしゃいます。やはりロシア人の中にはКиноのメロディーが熱く煮えたぎっていますね。
病み上がりの彼女に対するサプライズ企画ということだったら少々エネルギーが多すぎな気がしますが、なんだか中毒性めいたものがあって、定期的にこの動画を視聴してしまっています。
動画の3:40頃にКиноのリードギターだったЮрий Каспарян(ユーリー・カスパリャン)本人がギターを持って登場し、シンプルかつ優しいソロメロディーを弾いてフィナーレ。
出来ることなら私も素人ですが歌とギターでこんな企画に参加してみたかったなあ、、こんだけの人数がいれば多少ヘタクソでも企画全体の品質に与える影響は僅少でしょうから安心して伸び伸びと演奏できることでしょう(笑)
そんなわけで、たまにはこうしてソ連ロックを聴いてみるのもホントにいいもんです。ロック以外でもハラショーなソ連/ロシアンロック・ポップス・歌謡、はまだまだたくさんありますので、またの機会に紹介させて頂きますね。ソ連ロシアに限らず、皆様もお気に入りの曲がありましたら是非ご紹介下さいね!
ここまでお読み下さり有り難うございました。
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