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治療家・セラピスト 施術レベル向上計画〜|現場で活かせる解剖学&手技〜

こんにちは!
柔道整復師・ピラティスインストラクターの垣尾太我です!(@taiga2245


おそらくこの記事を読んでいただいている方は、現場で活躍されている施術者
もしくは、これから頑張っていきたい!という駆け出しの施術者の方だと思います。

皆さんは、日々の施術でこんなお悩みはございませんか?

体の勉強をしても活かしきれない…
体に触れる以上リスクも知っておきたい…
ルーティン化していて今の手技に自信を持てない…
肩こりや姿勢のお悩みにもっと寄り添っていきたい…

手技のバリュエーションを増やして満足していただきたい…

このようなお悩みのある方に本記事をお届けしたいです!

この記事を読むと…

◎教科書以上に体の構造を詳しく学べる
◎ボディケアメニューのレベルアップ
◎手技のバリュエーションが増える
◎手技のバージョンアップを期待できる

◎お客様の体に負担の少ない施術が分かる
◎「解剖学」を知識としてだけでなく、現場で活かせるようになる
◎肩こり・猫背・巻き肩に対する施術のバリュエーションと知識が増える

といったメリットがあることをお約束します。

またもう一点、こんなお悩みはありませんか?

なかなか勉強する時間を確保できない…

私自身も、現場に出ていて実際に感じたことです。


そのため、スマホで簡単に見れるハンドブックのようなものがあると
気軽にどこでも学べるのでは!!

と感じ、noteの執筆に至りました(^^)


今回の記事では僕がこれまでに
書籍、論文、セミナー、講習などで培ったノウハウを余すことなく載せていますので…

何より“時間”が買えます!


隙間時間で皆さんと学びを深めていけると嬉しいです◎


それでは始めましょう!

※この記事で紹介させていただく手技は私が実践しているマッサージや指圧が多いです。あらかじめご了承ください。

※この記事はコンテンツ量の増加に伴い値上げさせていただきます。
2022 4/1 ¥3,980 ⏩  5/1 ¥4,980

4/27追記  気管・内臓のトラブルとの関係性(胸鎖乳突筋の章)
       呼吸の深さに関与する(腸腰筋の章)
5/18追記 僧帽筋の栄養血管と肩こり(僧帽筋の章)
               不良姿勢による背部の筋緊張(脊柱起立筋の章)
       菱形筋と頸横動脈との関係性(菱形筋の章)
NEW❗️ 
9/6追記 左右差が顕著に現れる筋肉2選(脊柱起立筋の項)
      大腿部の痛みや感覚異常に関与する(腸腰筋の項)



まず初めに。

セラピストが対峙する体の悩みBest2と言っても過言ではない肩こりと姿勢。

この両者を語る上でポイントとなる3つのキーワードを紹介します。

本題の中で度々お目にかかるので、ざっくりと記憶しておいてください◎


こちらです!!

①頭部前方編位(ヘッドフォワードポスチャー)
②上位交差症候群(アッパークロスシンドローム)
③ジョイントバイジョイント理論

ん!?なんじゃこれ…ややこしい…!!笑

と思われた方、ご心配なさらず◎

完璧に覚えられることに越したことはありませんが、今回は要点を分かりやすく列挙したのでご安心ください!


ご存知の方は復習に、初めましての方はこれを機に覚えていただけると施術の幅が広がります(^ ^)


それでは始めていきます!!


総論1 頭部前方編位(ヘッドフォワードポスチャー)


頭部前方編位とはこのように、頭が肩よりも前に突出した状態を示します。

ここから引き起こる、上半身の不調としては

肩こり・首こり、首の痛み・猫背・肩甲骨や脊柱(胸椎)の可動性低下があります。

頭部前方編位で緊張しやすい筋は次項で解説します!


総論2 上位交差症候群(アッパークロスシンドローム)


青線→筋力低下が推測される筋
赤線→筋緊張の亢進が推測される筋

頭部前方編位の方はほぼ間違いなくこのような様相を呈します。

この状態を打破するためには、過緊張している筋を緩め、弱化している筋を賦活させる。
これが大切だと考えています。

この記事では主に“過緊張している筋を緩める手技”を皆様に共有させていただきます!!

総論3 ジョイントバイジョイント理論


人の関節はスタビリティ(安定性)モビリティ(可動性)の2種類が存在しており、、、

このルールから逸脱してしまっている時に、関節や筋肉に慢性的な痛みが生じやすくなります。


例えば、、

脊柱の中でも特に胸椎の動きが低下していると、
その上下に存在する下部頚椎と腰椎(本来は安定が求められる箇所)が動きをカバーするようになるため、首痛・肩こり・腰痛などを引き起こすというわけです…


他にも、

肩関節や手関節の動きが悪くなることで、肘や前腕に過度なストレスがかかったり
股関節や、ここには載っていませんが足首の動きが悪いことで、膝痛になるケースも多いです。

動くためには安定する場所が必要。
安定するためには動く場所が必要。

このように、“動く”と“安定”のバランスが体にとってはとても重要です!



いかがでしたか??(^^)


初めて目にする方は、この3点を抑えて本題に進んでいただければと思います!!



さて…
前置きが長くなりましたが、ここからいよいよ本題!!


各筋肉、関節に対する知識と手技をアップデートして一緒にレベルアップしていきましょう!!



肩・頸部の筋と介入(手技)



1.僧帽筋



〜僧帽筋の機能解剖〜

・僧帽筋上部 起始:後頭骨上項線外後頭隆起、項靭帯
       停止:鎖骨外側1/3後縁

・僧帽筋中部 起始:第1〜第6胸椎棘突起
       停止:肩峰の内側、肩甲骨上縁

・僧帽筋下部 起始:第7〜第12胸椎棘突起
       停止:肩甲骨棘三角部

・支配神経:副神経、頚神経叢(C3、C4)

・上部:肩甲骨挙上・上方回旋・頸部伸展、側屈

・中部:肩甲骨挙上・肩甲骨内転

・下部:肩甲骨下制・上方回旋

このような特徴があります…

ざっと列挙しましたが、、、

ただこれを丸暗記していても意味がないので、現場で使える知識にアップデートしていきましょう!!

〜僧帽筋への理解を深める〜

❶姿勢制御に関わる

上記の写真の通り、僧帽筋は非常に断面積が大きい筋肉です。

断面積が大きい筋肉は基本的に動作のパフォーマンス姿勢制御に影響を及ぼしやすいという大きな特徴があります。

起始・停止を見ても…
①頭蓋骨
②背骨(頚椎・胸椎)
③肩甲骨
④鎖骨
⑤肋骨

と幅広く付着しているため、想像がつきやすいかと思います^ ^
姿勢というと胸筋の硬さや腸腰筋の弱さなどが注目を集めますが、シンプルに大きい筋肉は体に及ぼす影響も大きいということです◎

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