2024年5月 印象に残ったエンタメ
6月になりました。2024年も上半期が終わろうとしています。私の大学生活も残りわずかとなってきました。最後のGW、最後の夏休み、のようにあらゆることに「最後」とつくのは寂しいものですね。
さて、ここからは2024年5月に印象に残ったエンタメを紹介していきます。GWもあり、5月は多くのエンタメ作品を楽しむことができました。
それでは、どうぞ。
・アニメ「葬送のフリーレン」
GW期間中に完走。勇者とそのパーティによって魔王が倒された“その後”の世界を舞台に、勇者と共に魔王を倒した魔法使い・フリーレンの冒険を描きます。
フリーレンは千年以上生きられるエルフの魔法使い。先に世を去ってしまった仲間たちとの会話や行動が現在のフリーレンを形成していて、それが新たな仲間との絆や戦いに繋がっていく。時間の流れの描き方が見事でした。魔王を倒す実力をもつフリーレンによるバトルシーンも圧巻。後半の一級魔法使い試験が特に好き。続編を期待したいです。フリーレンの冒険をもっと観たい。
・映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
昨年の話題作をアマプラで視聴。「ゲゲゲの鬼太郎」という作品の存在は前から知っていましたが、しっかり漫画やアニメを観た経験はなく。そんな鬼太郎初心者の私でも最高に楽しむことができた映画でした。
良い意味でダークすぎる世界観がとても良かったです。戦争、犯罪、権力、暴力…人間の闇をこれでもかと詰め込まれていました。バディものが大好物なので、目玉おやじと水木のやりとりも楽しめました。誰もが知っている鬼太郎はどのようにして生まれたのか、なぜ目玉おやじはあのような姿になったのか。有名作品のルーツを描く、というこの作品のチャレンジ性が注目を集めるフックとなったのでしょう。これは話題になるわけだ。
・川上未映子「黄色い家」
「人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか」という帯に惹かれて購入した作品。金に希望を見出し、金に絶望し、金に狂う少女たちを描いたクライムサスペンスです。
良くも悪くもお金は人を変えてしまう、ということをまざまざと見せつけられました。物語が進むにつれて変化し崩壊していく「黄色」の存在と主人公たちの心。この物語の出来事は決して他人事ではなく、自分も同じような状況に遭遇したのならば、主人公たちがとったような選択をしたかもしれないと思いました。600ページに描かれた世界はあまりに辛く、あまりに残酷なものでしたが、読んで損はないはずです。
・バラエティ「大脱出2」
DMMTVのキラーコンテンツの第2弾。芸人さんたちが様々な仕掛けをクリアして脱出を試みるバラエティです。
前作もとても面白かったですが、第2弾も最高に面白かったです。配信コンテンツだからこそ観られるような(テレビでは絶対無理な)描写が沢山でした。中盤にて、今年のコンテンツで個人的に今年いちばん笑ったシーンがありました。芸人さんってすごいなぁ。常に私たちの想像を超えてきますよね。大脱出を観るためだけにDMMTVに加入する価値は十分にあると思います。最高です。
・ドラマ「岸部露伴は動かない 密漁海岸」
このドラマシリーズもすっかりおなじみになりましたね。実写化が大成功を収めている稀有なコンテンツ。高橋一生と飯豊まりえのジョジョ婚も嬉しい報せでしたね。
岸部露伴は動かないの実写ドラマ化はこれが第4弾となりますが、毎度キャラクター造形がしっかりしていますよね。今作で登場したトニオも、本物を連れてきたようなクオリティーでびっくり。改変があった部分も物語の邪魔をしていなくて観やすかったですし、何よりドラマの質がとてもいい。トニオが作る料理、ちょっと食べてみたいかも(笑)
・後藤輝基「ホイップ」
藤井隆さんがプロデュースを務める、フットボールアワー・後藤輝基さんのカバーアルバム。第2弾となる本作も、藤井さんがセレクトした楽曲を後藤さんが見事に歌い上げています。
個人的にいちばんすきなのは1曲目の「自由になって」。後藤さんの実のお姉様がゲストボーカルとして参加されているのですが、プロ顔負けの歌唱力でびっくり。すごくパワフルな歌声で、久々に歌声で心が震える感覚を覚えました。全7曲、後藤さんの歌声と現代的なアレンジがぴったりとマッチしていて非常に聴きごたえがあったアルバムでした。
・椎名林檎「放生会」
発売の2日前にニューアルバムの情報が解禁され、翌日には豪華アーティストたちとのコラボによって誕生した新曲6つのMVも解禁。下半期にはライブツアーも実施されることが決定。圧倒的な情報量でファンを楽しませる林檎嬢、流石です。ありがたい。
人気・実力共にハイレベルなアーティストとのコラボ曲が揃っていますが、個人的にはPerfume・のっちとのコラボ曲「初KO勝ち」がお気に入りです。椎名林檎もPerfumeも好きな私にとってはこの上なく贅沢なコラボですし、Perfumeでは聴くことができないのっちの歌声を聴くことができただけでも大満足。この曲はじめ、「放生会」は聴けば聴くほどハマる曲が多い作品だと思います。椎名林檎の音楽はずっと過去最高を更新している、そんな気がします。「私は猫の目」「公然の秘密」など既存曲のニューアレンジも抜群に良かった。おすすめです。
・映画「哀れなるものたち」
こちらもGW期間に視聴した作品。この作品はディズニープラスにて見放題視聴が可能です。胎児の脳を移植され蘇生した女性が新たな人生を歩む、という物語。主演のエマ・ストーンが最高でした。この作品でアカデミー賞主演女優賞に選ばれたのも納得の、堂々たる素晴らしい演技でした。
トリッキーな設定かつ、かなり攻めた性描写が多いながらも、人間の成長・悲哀・世界の歪みが楽しく、そして悲しく描かれていて非常に面白かったです。体は成熟していても脳がそれに追いついていないエマ・ストーン演じるベラが、物語が進むにつれてどんどんたくましくなっていく様、周りの男性や女性に負けない独自の価値観を形成していく様は観ていて痛快で、素晴らしかった。エッジの効いたラストの描写には思わず笑ってしまいました。この映画の世界観、私はかなり好きです。繰り返しにはなりますが、攻めた性描写が本当に多いのでTPOに配慮した鑑賞をおすすめします。
いかがでしたでしょうか。これらのエンタメを楽しめただけでも、学生最後のGW、十分に楽しめたと言えると思います。しばらくは祝日もないですし暑い日が続きますが、いくつかのお笑いのライブに足を運ぶ予定が控えているので、それを楽しみに頑張りたいと思います。最終章へ突入した「アンメット」や「アンチヒーロー」の結末も楽しみ。
それでは今回はこの辺で。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!