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谷本ちひろ
2020年1月25日 09:46
たくやくんの告白から2数ヶ月が過ぎようとしていた。 特に、何の進展も無かった。いつも通り学校に行って、休み時間お喋りする。代わり映えのしない毎日。 違う......違う………全然違う‼︎私の想像していた恋愛とはまるで違う。 2人っきりで一緒に帰って 帰り道に手なんか繋がれたりして 心臓が爆発するぐらいドキドキして 急にチューなんかされちゃったりして 一つ一つの仕
2020年1月6日 23:35
私が小学校5年の頃。 私の周りでは、"恋バナ"が盛んに行われていた。私は話しを聞く専門。 〇〇ちゃんが〇〇くんを好きだの、〇〇くんに告白されたなど好きな人が学校にいると学校に来る楽しみが増えると盛り上がっていた。そんなお花畑にいる子たちの話しを私は羨ましく思いながら聞いていた。 そんな、ある日の事。私は同じクラスの男の子から呼び出しをくらった。たくやくん(仮名)だ。
2020年1月4日 20:37
待ちに待った日がやって来た。2月。妹が産まれた。 "はじめまして"今日から貴方のおねぇーちゃんです。 嬉しかった。私より何倍も小さい妹を初めて抱っこした時は、緊張と興奮で両手が震えていたのを覚えている。 ミルクをやったり、オムツを変えたり、おねぇーちゃんぽい事を母の見様見真似で一生懸命やった。 確か、妹が2歳ぐらいの頃だったっけな。ひたすらおままごとに付き合わされた。
2020年1月3日 22:25
当時私は、8歳。 休日、まだ寒い季節だったなー…お昼過ぎに起きて、いつも通りコタツでゴロゴロしていた。 そこへ、母登場。なんだかその日はやたら母のテンションが高かった。 "ちーちゃんに報告がありまーす!" 私はTVに夢中で、片耳で母の話を聞いていた。 "ちーちゃん、おねぇーちゃんになるってよ" え?一瞬私の時が止まった。え?!もう一度聞き返す。 "ちーちゃん、お
2020年1月3日 08:04
**私は日頃から、男の子に間違われる事が多かった。服装もボーイッシュな格好が多く、髪型もショートカットだったからだろうか。**私は、めんどくさかった。『男の子?』『や、女の子です』『あっ、ごめんなさいねー』っていう、一連の流れ。女子トイレに入ってても、女子更衣室にいても。感じる、、あの人多分、言ってくるな感。凄い見てるなー。あー、近づいてきたー。はい、来た。毎回こ
2020年1月3日 00:36
**私はキリスト教の幼稚園に通っていた。朝から夕方まで、お祈り。昼食前もマリア様に向かってお祈り。**その日々で僅かな記憶だけど、この事は覚えている。"自分達の将来を想像して、自分のなりたいモノの絵を書いてみよう"皆も一度は、書かされた事があると思う。私は何の迷いも無く、赤れんじゃーの絵を書いた。当時、日曜の朝9時頃だったかに放送されていたヒーロー戦隊者の主人公。画用紙いっぱ
2020年1月3日 00:11
**産まれた頃の記憶は、当然ない。だから覚えている所から遡って、私(過去)から僕(現在)のお話。**私の名前はちひろ。平仮名で『ちひろ』いわさきちひろの書いた絵に出てくるような、優しい子に育って欲しいと、母がつけてくれた。父の意見が通れば、名前は『翔』になっていた。でも母は、断固として『ちひろ』にすると譲らなかったらしい。私は、父、母、父方のお爺ちゃんと暮らしていた。夫婦仲は良