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#日記
エドワード・ケアリー著 『飢渇の人』
『飢渇(きかつ)の人』はイギリス生まれで現在はアメリカで活躍する作家による短編集である。翻訳者の古屋美登里さんのご尽力により日の目を見た、世界初の短編集とのこと。16の作品のなかには、出版が決まったのちに書き下ろされたものもあるそうで、数珠の名作から新作まで読めるとはお得である。
どんな世界へ連れていってくれるのか。少しだけ紹介すると、村に突然現れた緑色の地底人の話(『おれらの怪物』)や、人の髪
6月某日 週休3日にしたい
働くのは月曜から木曜まで。週休3日にシフトしようとしてるのだけどなかなか実行できない。3ヶ月前、昨日分の美容室の予約をした際は未来の私に期待を込めて「きっと金曜日は一日休めるはず」と思ったのだった。実際は朝から取材・美容室・2時間ほどの取材と、緊張と緩和を繰り返す金曜日となった。もちろんお仕事はありがたく、なかなかうまくコントロールできないという話だ。従来のやり方に捉われているだけだろう。
ロ
6月某日 久々にハマったかも。大豆田とわ子
現在放送中のテレビドラマ『大豆田とわ子と三人の夫』の7話を観た。そもそも1話から見られていないし、坂元裕二脚本作品は『スイッチ』しか拝見していない私がいうなって感じだが、その壁を乗り越えても面白いと思うからここに書き留めさせてほしい。4話ぐらいのタイミングで友人に薦められ、以来見続けている。これがなんとも不思議な面白さなのである。一般に、物語とは主人公が感情を吐露し、スパークさせて話を盛り上げる
もっとみる5月某日 積ん読以前の問題
この週末は書評サイト『ALL REVIEWS』のオンラインイベントが充実していた。土曜の夜は『勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版』の千葉雅也さんと鹿島茂さんの対談だった。日曜の夕方は柴崎友香さんと豊崎由美さんのガブリエル・ガルシア=マルケス著『族長の秋』を課題本に据えた回であった。この催しは毎月2回開かれていて鹿島さんと豊崎さんがナビゲーターとなり、それぞれノンフィクション・フィクション部
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