少子化が長期化すると、社会は少子化を前提に再構築される?!

未来の年表で有名な河合氏の記事だ。

『低出生率の罠』と言われるものがあるんですが、出生率が低い状況が続くと子どもがいないことを前提に社会が形成されるようになります。すると、子育てコストが高くなり、ますます子どもを産み育てることが『損』という価値観が蔓延していきます。

現代メディア

例えば、学習塾の倒産が深刻化している。少子化で儲からなくなっているのだ。首都圏や阪神地域は中学受験の需要があるが、それ以外はかなり厳しいだろう。

需要が少ないから、それに合わせて学習塾の供給が減る。だが、倒産するのは損益分岐点に達しないから倒産するだけであり、別に生徒がゼロというわけではない。つまり、需要が減ると供給が減り、サービスを受けたくても受けられない人も出てくる。現在はCASTDICEのようなネット(リモート)個別指導の塾もあるが、対面指導の塾は減少するだろう。

他にも、韓国の事例だが、政府が子育て世帯を優遇しようとすると、独身者からの反発で政策を進められないことも出てきた。民間企業も同じだ。結婚した人にだけ祝い金を払えば差別になると、独身者にも配慮せざるを得なくなった。それが独身者手当だ。

こうなってくると、そのうち、保育所も儲からないから潰れて、そもそも子育てをする世帯がマイノリティとなり、選挙でも独身者・単身者の意見が優先されかねない。そうなると、もはや、移民受け入れ以外に手のうちようが無いだろう。現場労働(肉体労働)や危険な仕事はどうしても人手不足になるからだ。

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