オワリはじまり28 「父の誕生日経由で思ったこと」

12月14日木曜日、今日は父の55歳の誕生日である。
家族あるあるなのかもしれないが、今日の午後まで何歳なのかわからなかった。
50代だということはわかっていたが、父のSNS経由で父の正確な年齢がわかった。ちなみに母の場合も、生年月日はわかっているが計算がだるく曖昧になっている。

以前投稿した下記の投稿で僕は、母に対してこれまで僕は誕生日プレゼントをあげたことがないことを書いたが、母同様、父に対してもこれまで誕生日らしいことをしてあげたことがない。

現在僕は父と2人暮らししているが、正直なところ父と母どちらがより好きかと聞かれれば迷わず母と言うほどの母親っ子である。ちなみに過去のNoteで多々父が登場しているためわかると思うが、別に僕と父は仲が悪いわけではない。

ただ、昔から母に対しては誕生日になれば「誕生日おめでとう」と口頭やメッセージで送る関係性だが、父に対しては謎の恥ずかしさから、まともにそれらしき言葉を送ったこと記憶がない。もしかしたら小学生の頃は言っていたかもしれないが、直近の誕生日で言った記憶が本当にないのだ。

今日は仕事終わりにスーパーに買い物に行った。
別に買い物に行く前までは、今年の父の誕生日も何もするつもりはなかったのだが、店内を回っているうちに「今夜は贅沢にステーキを焼こうかな」と思った。

2枚で1500円程度のステーキ用の肉を手に取ったのだが、その後に焼肉用の和牛が半額になっていることに気づいた。通常は3000円なのに半額でカゴに入れていた豪州産ステーキ用の肉と同じ値段である。

いくら父の誕生日だからとはいえ、普段なら絶対に買わない値段のお肉が許容範囲内で買えるとなれば、何かの縁を感じ買わずにいられなかった。

「良くできた息子だな」
「これは21日後に控える自分の誕生日に期待だな」

と自身を自画自賛していたのだが、その後父の誕生日経由でとあることを考え出す。

「〇〇ちゃん（従姉妹）の誕生日って12日だったよな？」

「ばあちゃんは父さんには誕プレをあげなかったけど、昔はこの時期になると、父さんの車で銀行に行って従姉妹の誕プレ代としてお金を送金していたな。いつからあげなくなったっけ、覚えてないけどあの頃から認知症の傾向あったんかな？」

「ばあちゃんは俺の誕生日(1/4）になったら従姉妹同様お金をくれてたけど、俺の誕生日を覚えているのかな？忘れちゃったよな。」

最後の僕の誕生日に関していえば、確か今年の誕生日に祖母が父にその日が僕の誕生日であることを伝えられて、あやふやな対応をしていた気がする。

ちなみに祖母は自分の生年月日ははっきり覚えている。
でも夫だった亡き祖父の誕生日が6月26日だったということを覚えていないことを今年の祖父の誕生日で知った。そのことは今も鮮明に覚えている。

「ばあちゃんは逆に今、誰の誕生日なら覚えているのだろう？」

と、父の誕生日という大事な日に悲しいことを色々考えてしまった。