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金正則(シンク・ファーム株式会社)はマーケティング戦略と生活者研究の専門家。新製品・新…

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金正則(シンク・ファーム株式会社)はマーケティング戦略と生活者研究の専門家。新製品・新事業開発ワークショップも行っています。 noteでは【SNSインサイト解析】の最新事例を紹介。⇒お問い合わせはメール tokyo@think-farm.com まで。

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  • SNSからインサイトを発見する

    インサイト解析の最新事例集【無料】  1.マスクとメイク 2.在宅テレワーク 3.観光戦略(マイクロツーリズム)

最近の記事

蔦川敬亮と金正則が語り合う「トレンドandマーケティング問答」Vol.14レトロピア

竹内まりあ、荒井由実など「シティポップ」、「昭和」がブームですが、戦後の大衆消費社会を懐かしむ世界的な動きがあります。 「レトロピア」は、社会学者ジグムント・バウマンが2017年に『退行の時代を生きる――人びとはなぜレトロトピアに魅せられるのか』(青土社)で提示したキーワードです。 トマス・モアが「ユートピア」を発表してから500年、今はデジタル化依然と以後の「グレートリセットの時代」ととらえることができます。 「先輩がいない時代」「先例のない時代」において、人々は過去を

    • 【インサイトは最強のアイデア発想法の一つ】 観光戦略(マイクロツーリズム)のインサイト まとめ

      インサイトは日本語で「洞察(どうさつ)」。Insight=内部を深く観る、と語彙通りとっても誤解は生じないでしょう。 マーケティングでのインサイトは、正確に言うとコンシューマー・インサイト(Comsumer Insight : 消費者インサイト)で、よく生じる誤解は「消費者の本音」などの訳から、インサイトが消費者主体の言葉と思ってしまうことです。「洞察」の主体は、消費者側ではなく観察者側にあります。 古今東西の発想法(系譜)下図は、自分のためにメモしている古今東西の発想法。

      • 【インサイト探索の意味を体験する】 観光戦略(マイクロツーリズム)のインサイト 3

        今回は前号に引き続き、星野リゾートの考えたインサイトと比較しながら、残りの2つのキーインサイトの意味、活用について解説します。 〈星野リゾートが考えるマイクロツーリズムのインサイト〉 ・「安心して過ごせる」~遠距離旅行のコロナ感染拡大の不安がない ・地元の魅力を再発見できる ・保養で温泉や自然散策、料理を楽しみ、活力を取り戻せる 〈SNSから見つけたインサイト〉 ・近場ならではののんびり・贅沢 ・美味しい食事が旅行気分にしてくれる ・密でないところでリラックス ・地元観光

        • 【インサイト探索の意味を体験する】 観光戦略(マイクロツーリズム)のインサイト 2

          先号では、マイクロツーリズム(ご近所旅行)での、星野リゾートの考えるインサイトとSNSから抽出されたインサイトの比較をしました。 〈星野リゾートが考えるマイクロツーリズムのインサイト〉 ・「安心して過ごせる」~遠距離旅行のコロナ感染拡大の不安がない ・地元の魅力を再発見できる ・保養で温泉や自然散策、料理を楽しみ、活力を取り戻せる 〈SNSから見つけたインサイト〉 ・近場ならではののんびり・贅沢 ・美味しい食事が旅行気分にしてくれる ・密でないところでリラックス ・地元観光

        蔦川敬亮と金正則が語り合う「トレンドandマーケティング問答」Vol.14レトロピア

        • 【インサイトは最強のアイデア発想法の一つ】 観光戦略(マイクロツーリズム)のインサイト まとめ

        • 【インサイト探索の意味を体験する】 観光戦略(マイクロツーリズム)のインサイト 3

        • 【インサイト探索の意味を体験する】 観光戦略(マイクロツーリズム)のインサイト 2

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        • SNSからインサイトを発見する
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          【インサイト探索の意味を体験する】 観光戦略(マイクロツーリズム)のインサイト 1

          インサイトって何だろう。インサイトの意味や理論は分かったけれど、実際にインサイトを見つけるにはどうしたらいいんだろう?インサイトは現実の場面でどんなふうに役に立つんだろう? このnoteでは、過去のケーススタディではなく、今、気になる市場のコンシューマー・インサイトを抽出しています。いわば現在進行形のインサイト探索です。 これまで「マスクとメイク」「在宅テレワーク」のインサイト抽出を行いました。「マスクとメイク」は化粧品メーカーや流通、「テレワーク」は、行政、情報関連産業や

          【インサイト探索の意味を体験する】 観光戦略(マイクロツーリズム)のインサイト 1

          【観光戦略とインサイト】コロナ下で求められる3つの基本戦略

          日本の成長戦略の一端を担っていた「観光」が、どの産業よりも先にコロナ禍の大きな打撃を受けました。 今後、想定されるコロナ禍のシナリオ下図は、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が2020年6月24日に公開した資料「コロナ禍後の社会変化と期待されるイノベーション像」の一部です。 コロナ禍の「今後想定されるシナリオ」3つのうち、シナリオ①は活動抑制期は初回1回のみの想定、2021年冬としたワクチン開発予測時期を除いて、既に外れてしまっています。 現

          【観光戦略とインサイト】コロナ下で求められる3つの基本戦略

          在宅テレワークがもたらす新市場。地方移住やワーケーションについても

          「在宅テレワーク」のインサイトは4回シリーズの予定でしたが、付録として、どんな市場が活性化してくるかを整理しておきます。 また、よく語られる「テレワーク(リモートワーク)と地方移住やワーケーションの関係」について消費者インサイトの視点から見てみましょう。 オンオフ分離派の創るさまざまな新市場「在宅テレワーク」が生活者の与えた最も大きなインパクト=キーインサイトは「オンオフ分離派なのでつらい」でした。 これまで仕事と家庭は切り分ける、家庭に仕事を持ち込まない生き方をしていた人

          在宅テレワークがもたらす新市場。地方移住やワーケーションについても

          「在宅テレワーク」インサイトの全体像➃価値マップ

          前回は2つのキーインサイト、そのうちの特に「オンオフ分離派なのでつらい」を中心に説明しました。 もちろん、107,993件の在宅テレワーク関連ツイート(検索ワード:家で 仕事)からいきなり2つのキーインサイトが出てきたわけではなく、インサイト解析の作業フローに沿って価値マップを作成し、その結果得られたものです。 SNSインサイト解析の作業フロー ❶検索ワードの決定とツイートの取得 ❷スパムや重複ツイート、アフィリエイトなどの削除~有効ツイート ❸コンシューマーインサイト素材

          「在宅テレワーク」インサイトの全体像➃価値マップ

          「在宅テレワーク」のインサイト ③10万余ツイートから得られたのは、2つのキーインサイト

          在宅テレワークのインサイトについて、①生活者の心理がどうなっているか、そのゆらぎ、次に②不満や欲求を見ました。 インサイトが揃ったところで、いよいよ、キーインサイトを選びます。 キーインサイトの選択これまでに上げたインサイトは以下の8つです。 さて、どれをキーインサイトに昇格させたらいいでしょうか? キーインサイトで、これからの事業の方向性を決定するわけですから、 ・一瞬ではなくできるだけ長期に続きそうなインサイト ・ターゲット的にも領域的にもできるだけ広がりのあるインサ

          「在宅テレワーク」のインサイト ③10万余ツイートから得られたのは、2つのキーインサイト

          「在宅テレワーク」のインサイト ②仕事・自分・家族の3領域

          在宅テレワーク(リモートワーク)を経験したことでどんな気持ちが生じたか、という心理的なインサイトを前回は整理しました。 今回は、在宅テレワークでこうしたい、こうなったら良いという欲求や、困りごと、不満のインサイトを取りあげます。 仕事の問題 その1 テレワーク作業の効率、時間感覚最初に紹介するインサイト群は「効率悪い」「時間感覚が鈍る」。在宅での仕事のあり方、そのものの問題点です。 特に「効率悪いのが本音」のインサイトは、前号の、在宅テレワーク時代に「対応しないとまずい

          「在宅テレワーク」のインサイト ②仕事・自分・家族の3領域

          「在宅テレワーク」のインサイト ①分かれた心理~抵抗派と歓迎派

          SNSインサイト解析の次のテーマは、在宅テレワーク(リモートワーク)です。 新型コロナウイルスと緊急事態宣言は社会全体を大きく揺るがし、「ステイホーム」の呼びかけは一斉に大量の在宅勤務者を生み出しました。 「家で仕事」でTwitterを検索すると、1ヶ月間で10万7,793件のツイート※がありました。SNSインサイト解析は、その10万余のツイートからインサイト、キーインサイトを見つけていくわけですが、その前に社会や市場の動きを少しだけ確認しておきましょう。インサイト、キーイ

          「在宅テレワーク」のインサイト ①分かれた心理~抵抗派と歓迎派

          マスクとメイクのインサイトまとめ【全体像】 とSNSインサイト解析手法

           あらためて今回のレポートについて。 今、withコロナ、Afterコロナについてさまざまな分野からの研究や提言がなされています。 社会構造変化を読むマクロなアプローチに対して、「SNSインサイト解析」は生活者視点からのアプローチ。今回は「マスクとメイク」を生活者欲求探索キーワードとして、美容・化粧品コスメ市場のwithコロナ、Afterコロナに迫りました。 インサイトの全体像〈価値マップ〉 上の図が「マスクとメイク」インサイトの全体像〈価値マップ〉です。 オレンジのカ

          マスクとメイクのインサイトまとめ【全体像】 とSNSインサイト解析手法

          withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ④スキンケアにウェイト

          先号はリップメイクが出来ないというマスク着用のダイレクトなインサイトでしたが、コロナ影響下の生活者の視点はスキンケアに向いていきます。 「スキンケアにウェイト」の3つのインサイト群~顕在欲求と潜在欲求の仕分け スキンケアにウェイトというキーインサイトは3つのインサイト群で成り立っています。 1) マスクでの肌トラブル・・・そうなんだ、マスクって保護するものと思ってたたら、肌トラブルを引き起こすんだ。どんな肌トラブルなんだろう? 2) この際、スキンケア極める・・・メイクが

          withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ④スキンケアにウェイト

          withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ③リップメイクが出来ない

          時短メイクの次、3つ目のキーインサイトはリップメイクが出来ない。 ん~と考えてしまいますね、これってインサイトなの?「マスクをつけると唇が隠れるからリップメイクしても意味がない」なら分かり切ったこと。 実はこの言葉の「出来ない」というのが鍵で、「したいけど出来ない」という消費者の欲求(もとはマスク・メイク関連ツイート、4月17日~5月18日81,162件から)に基づいています。 インサイトは消費者の本音を観察者の洞察(インサイト)をすることによって得られるとおよそ定義されて

          withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ③リップメイクが出来ない

          withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ②時短メイクが嬉しい

          ①アイメイクで頑張るの次に見るキーインサイトは②時短メイクが嬉しいです。 時短が嬉しいはマスクとメイクのインサイトとしては少し異質な感じがしますね。 このインサイトは、定量的なSNS分析ではほぼ出にくい、定量調査では設問から抜け落ちる可能性のある希少なインサイトだと思います。 withコロナとメイクについての化粧品メーカーの調査を見てみるKISSME(キスミー)ブランドで知られる株式会社伊勢半、このところ「ヒロインメイク 」↓ が頑張っています。創業1825年(文政8年)の

          withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ②時短メイクが嬉しい

          withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ①アイメイクで頑張る

          先号では、SNSインサイト解析の事例としてマスクとメイクの4つのキーインサイトを紹介しました。 今回からは、キーインサイトを一つずつ見ていきます。キーインサイトにはそれぞれを支えるインサイト群があります。 当たり前じゃないか、と思うことはそれはそれで凄いこと「マスクとメイクのインサイト」と聞いて、「アイメイク」のことを思い浮かんだ人、タイトルの「①アイメイクで頑張る」を見て、当たり前じゃないかと思った人は一定の観察眼(市場観察眼)を持ってると言ってもいいでしょう。コロナ禍の

          withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ①アイメイクで頑張る