人材引き抜きのプロ 優秀な人材を手駒にする方法 前編
こんばんは、経営者のこうたです。
私は引き抜きが当たり前の業界にいました。
引き抜きとは、他社から自社に人材を引き込むことです。
優秀な武器(他社人材)を自分(自社)に装備してパワーアップするイメージですね。
しかし実は最高級の武器よりも、性能や詳細が【???】の武器のほうが最終的に強いことがあります(この部分は後編に紹介します)。
今回は引き抜きに焦点を当てていますが、新卒者や中途採用でも参考にできる部分があります。
採用に携わる方はぜひご一読ください。
1.優秀な人材とは?
仕事ができる人。
100人が100人そう答えると思います。
私も同意見です。
ですが代表をやっていると、単に仕事ができるということよりも重視する要素があります。
それは、裏切らない人材。
こちらの記事で、恩を売れば強固な繋がりになる部下が出来上がるお話をしました。
会社にとってリスクなのは、カリスマ性の強い部下の裏切りです。
優秀な人材を根こそぎ持っていかれますからね。
幸いにして私にその経験はありませんが、同業者の中で倒産した理由が裏切りであるのは珍しくありません。
優秀な人材は、優秀ゆえに扱いを間違えると毒にもなります。
なので恩を売り、絶対に裏切らない人材こそが重要と言えるのです。
付け加えるのであれば、長く会社に従事してくれる人材も必須要素。
いくら優秀であっても、人を雇うという行為にはお金が動きます。
短期で辞められてしまったら、お金と時間の無駄でしかありません。
もちろん会社の魅力が足りなかったり、引き抜きの仕方が下手だったりで長続きしないこともあります。
だから引き抜きって簡単じゃないんです。
2.引き抜くための条件
最初に言っておきます。
お金の力で引き抜きをかけるのは無能です。
・言うことを聞かない
・モチベーションが長続きしない
・他社に簡単に引き抜かれる
簡単に想像ができると思います。
理想は給与がほぼ変わらずにですが、お金のチラつかせは最後の一押しに。
家庭の事情で給与を重視する人は少なくないですが、どれだけ好条件の給与を提示するにしても最後の一押しにするべきです。
であれば、何を以って興味づけをするかというと、あなたに夢中にさせればいいんですよ。
先ほど紹介した記事の「恩を売る」という部分です。
有能なビジネスマンに思われるだけでは夢中にまでいきません。
あなたがきっかけで、その人材の何かを好転させてあげればいいのです。
そうすれば引き抜いた後、その人材はあなたの力になります。
社内で優秀な人材があなたを持ち上げればあなたの格は間違いなく上がり、出世にも繋がります。
そして、ゆくゆくあなたが独立する時に、その人材はついてきてくれるはずです。
だって会社の魅力で引き抜かれたのではなく、あなた個人に魅力と恩を感じて引き抜かれたのですから。
3.長期間かけて洗脳する
原則、引き抜きは褒められた行為ではありません。
ただ職業の自由が法で認められていることから、違法であるわけでもない。
・他社の機密情報の持ち出し指示
・しつこく強引な勧誘
この2点に触れないように気をつける必要があります。
難しいのは強引な勧誘にならないようにすること。
引き抜きを拒む理由として主なものは、
・今の会社に満足している
・恩のある人がいる
・別の業界への転職を検討している
これらを抱いているのに何度も勧誘をするのはNGです。
しかし長く引き抜きをしていると、絶対に引き抜けない人材と、引き抜きが不可能じゃない人材とが経験で分かります。
いけそうだなと思ったら、長い期間をかけて引き抜く方向にすぐシフトしましょう。
4.褒めて貶して不満を大量生産
企業に良いところ悪いところがあるのは当然です。
クライアントに対して他社比較をする時は、良いところをピックアップしてニーズにより合うのは弊社ですと主張します。
競合他社の悪口を言うのはナンセンスですよね。
ですが引き抜きの際は違います。
あくまで第三者視点で物を言うのです。
引き抜き対象者の在籍している企業に自社よりも優れているポイントがあれば、素直に「それはいいね!」と褒めます。
一方で不満を引き出して、「うちなら絶対にしない。うちは○○だよ」と自社が優れていることを伝えます。
長い時は半年から1年間、私はこれを行って気持ちを変えさせています。
不満って小さなタネからでもどんどん大きくなります。
そしてそれが改善された環境を想像させることで、その不満が耐えられないものに変わるのです。
さらに給与が上がるのなら転職しない理由はありません。
5.後編は
後編は、
『不満の引き出し方』
『信者を作れ』
『より優秀な人材の作り方』
以上3点についてご紹介します。
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