リスクマネジメントを怠るな リスクを恐れ、リスクを飼い慣らせ
こんばんは、経営者のこうたです。
人を生きているだけで様々なリスクを孕んでいます。
外を歩けば誰でも交通事故に会うし、飛行機に乗れば墜落のリスクが乗っかってきます。
今では外に出るだけでコロナのリスクがあり、コロナにかかれば確実に働けなくなってしまいます。
もし経営者であれば会社が停滞するリスクすらある。
このように、リスクを100%回避することは不可能です。
しかし、確率を低めることはできます。
さらにはダメージを受けたとしても、保険に入ったり経営者不在のオペレーションを与えていたりと、ダメージを抑えることも可能です。
経営者、上司、部下、主婦と、どのような立場でもリスクを常に想定して動こう、というのが今回の議題です。
1.仮説思考
私がいつも言っている『思考力』の分野です。
仮説思考とは、限られた情報の中から目標の達成に向けた仮の結論、仮のルートを定め、その実行から修正までも思考法を用いて行うこと。
A社とB社から、それぞれ一つずつ仕事を依頼された。
同時に処理することは難しく、期日内の達成が確実とは言えない。
⑴あなたが取れる選択肢は何か?
⑵その選択肢を効果的なものにするための行動は何が考えられるか?
⑴あなたが取れる選択肢は何か?
①A社の仕事を断る
②B社の仕事を断る
③A社の仕事を優先し、後にB社の仕事に着手する
④B社の仕事を優先し、後にA社の仕事に着手する
⑤同時に進める
⑥他者の手を借りる
経営者であればこのパターンにはよく直面します。
会社の一員だとしても、無理難題を押しつけられることもあるでしょう。
では、それぞれを前提に思考する場合、どのような結果が予想されるか。
①A社の仕事を断る
・A社からの信頼失墜による今後の影響度合い
・B社を優先したならではのメリット
②B社の仕事を断る
・B社からの信頼失墜による今後の影響度合い
・A社を優先したならではのメリット
③A社の仕事を優先し、後にB社の仕事に着手する
・B社の業務を期日内に達成できないリスクと可能性
・A社でイレギュラーが発生し(またはその確率)、B社の業務に着手すらできないリスクと可能性
④B社の仕事を優先し、後にA社の仕事に着手する
・A社の業務を期日内に達成できないリスクと可能性
・B社でイレギュラーが発生し(またはその確率)、A社の業務に着手すらできないリスクと可能性
⑤同時に進める
・どちらも達成できない可能性、達成できる確率
・イレギュラーが発生し、早々に詰む可能性
⑥他者の手を借りる
・そもそも借りられるのか
・候補者は信頼できるのか
・金銭的なデメリットと依頼達成のメリットのバランス
今回は例えばの話で前提情報がないに等しいのにもかかわらず、これだけの選択肢と予想が存在します。
判明している情報によっては減らせる可能性もありますが、増える可能性もありますね。
私ならこのぐらいであれば5秒で浮かびます。
そこから将来を見越したメリットとデメリットや現実的か否かを思考し判断します。
さすがに5秒で判断まではできませんが、断る可能性があるなら何日も空けていられません。
⑵その選択肢を効果的なものにするための行動は何が考えられるか?
①A社の仕事を断る
・断り方、その理由
・関係継続のための代替案、期日の延期交渉
②B社の仕事を断る
・断り方、その理由
・関係継続のための代替案、期日の延期交渉
③A社の仕事を優先し、後にB社の仕事に着手する
・イレギュラーを想定した余裕のあるプラン
・同時に人を増やすための行動もとる
・期日延長の交渉
・業務内容の削減交渉
④B社の仕事を優先し、後にA社の仕事に着手する
・イレギュラーを想定した余裕のあるプラン
・同時に人を増やすための行動もとる
・期日延長の交渉
・業務内容の削減交渉
⑤同時に進める
・イレギュラーを想定した余裕のあるプラン
・同時に人を増やすための行動もとる
⑥他者の手を借りる
・どこに依頼をかけるか
・金額の設定
・具体的なプラン
ちなみに、私が経営者の方に話を聞くと、皆さん⑤と⑥以外の選択肢を選んでいません。
大成功を遂げている企業は不可能を可能にする努力が優れているからです。
しかし大失敗をしている企業もまた、⑤と⑥を選んでいるからです。
私は自社の信頼を第一にしており、企業の信頼よりも私個人の信頼によって仕事をいただいています。
ゆえに⑤と⑥を選ぶことはほとんどありません。
それでも継続して取引ができています。
それまでの戦略によって取れる選択も変わっていきますから、問題に直面した時点で考え込むのでは遅いと言えますね。
ここでも触れているのでご参考ください。
2.リスクに直面してからリスクを考えるのでは遅い
前章の最後にも書きましたが、それまでの戦略によって取れる選択も変わっていきます。
チャンスとリスクは紙一重で、チャンスを掴むことがリスクを下げることに繋がっていきます。
常にリスクを想定して思考するのと同時に、常にチャンスが転がってくることも想定して余裕を作らなければなりません。
自らの手でチャンスを掴むこともあれば、予期していないタイミングで転がってくることもあります。
今の時期、チャンスを掴めないことがそのままリスクになることもあるでしょうから、広い視野と長い目で構えておく必要があるのです。
3.プレイベートのチャンスとリスク
余談です。
ある時弊社の副代表が、1日しか滞在しない現場でメチャクチャ可愛い女の子からお誘いを受けたそうです。
副代表もまさか自分に気があるとは思っていなかったようで、本当に不意を突かれた出来事だったと言っていました。
しかし当時、私は彼にとある業務を任せていて、期日にだいぶ余裕のある楽な内容です。
楽すぎるがゆえにいつでもできると判断した彼は、愚かにも後回しにしていました。
仮に彼が業務を達成する前にコロナにかかったとしても、私が代わりにこなせるものだったので後回しも黙認していました。
まさにその業務をこなそうとした日にお誘いがあり、彼は泣く泣くお断りをしたのだとか。
人生であのレベルの人から誘われたのは初めてだったらしく、今でもたまに後悔を口にしています。
しかも当時時間に焦っていたようで、LINE交換すら忘れてしまったと。
一期一会の出会いだったので二度と会えない相手です。
私と彼の間柄なので、当時私に言ってくれれば業務を変わったのですが、まあ彼からしたら正しい選択ではありました。
後回しにせずさっさと完遂していれば避けられた出来事ですよね。
たかだか異性の出会いですが、もしかしたらメチャクチャ可愛いと自慢できる子と結婚にまで発展していたかもしれません。
タラレバですけど、理由がアホすぎます笑
こんな一生に一度のチャンスまで想定して考えろとまでは言いませんが、プライベートも仕事も何があるか分からないのが人生です。
余裕を作ることが、チャンスを掴みリスクを下げることに繋がるのです。
4.人生は取捨選択の連続
先ほどの出会いを例に挙げるのであれば、副代表が女の子を取っていれば、私からの信頼は落ちていました。
仕事を取ったがゆえに女の子を逃しました。
就職活動にしたって、複数の企業から内定をもらっていたら、どちらが正しいのかは入ってみないと分かりません。
どちらかを取り、どちらかを捨てる決断が必要です。
メリットとデメリット、チャンスとリスクは表裏一体
私が常々言っている『思考力』はその確率を変動させる手法です。
課金ガチャやギャンブルをやる人はそのすごさが分かるのではないでしょうか?
考えるだけで当たりの確率を大幅に上げられるのです。
自分にどのようなリスクがあるのか
どうすればリスクを下げられるのか
改めて深く考えてみてください。
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