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心理セラピストの恋の物語り

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心理セラピストの恋の物語り

最近の記事

星空の下【告白】vol.13

何度かの恋もしてきたし、結婚も出産も、離婚も経験してきたはずなのに、、、 まるで初恋のように、私は私の感情に振り回されていた。 言葉では、とても伝えれない。 私は、10ヶ月の想いを手紙にしていた。 31歳のラブレター、、、渡せず2日が過ぎた。 相談した同僚のMちゃんが、 『仕事終わったら、4人で食事行きましょう』と、鹿島さんとNさんを誘ってくれた。 4人でカレーを食べた。 普段通りの冗談を交えた談笑の中、、、 私は嬉しさと緊張で、味なんて分からなかった。 会計を

    • 星空の下【眠れぬ夜】vol.12

      2006年になり、年明けには、大勢の出張者も戻ってきた。 彼を休憩室で見かけることも多くなってきた。 彼の周りには、いつも笑いが起こっていて、話の中心だった。 私は、ただ耳をすませて話を聞いていた。 彼の名前が、鹿島聡さんと知った。 3月のある日、製造部から棚卸しを頼まれた。 そこへ行くと、彼がいた。 私は、嬉しくて、作業の合間に彼とやり取りする幸せを感じていた。 それからは、喫煙室で話をすることも増えた。 出張になれば、彼を見かけなくなる。 彼が出勤するかどう

      • 星空の下【喫煙室】vol.11

        私の派遣先は、製造業の会社だった。 工場もあり100名以上が働き、8つの部署があった。 私が入った部署は、機械の調整をする部署だったので、納入先への出張が多かった。 入社した時には、6人中1人居た社員も、1週間後には出張。 全員が、名古屋、大阪、韓国、シンガポールへと出張して行った。 数値が安定するまで帰れないので、10日の予定が1ヶ月になることも多かった。 私は、事務所で1人、頼まれた仕事をしていたが、 すぐに終ってしまう。 お給料をいただくのに申し訳なかった私

        • 星空の下【シングルマザーになる】vol.10

          『父親役と母親役をしていかなければいけないんです!』  ファミレスでの派遣の面接で、私は担当者へ言った。 DVを受け、2歳の娘を抱きかかえ、タンクトップとスカート、サンダルで逃げた2005年9月の夜。 実家へ逃げ帰り2ヶ月、何度面接を受けても、受からない私は、全てを語った。 『DVで離婚します。娘には親のせいで負担をかけたくない。だから、収入も必要。時間も必要なんです!』と伝えた。 担当者は、『僕に任せてください』そう言ってくれ、半月後に面接して、派遣社員として採用

        星空の下【告白】vol.13

          星空の下【あなたへの詩】vol.9

          Dear キング・アキレス 私は、生涯 貴方を忘れません。 貴方を、これ程に愛する事ができた幸せに。 貴方と心で繋がれた奇跡に。 貴方と過ごした瞬間を、目に、心に、肌に刻み込みました。 貴方と離れる事が悲しくて、一生分の涙を流しました。 それでも、やはり・・・。 来世でも、貴方に出逢いたいと思います。 そして、また貴方に恋をします。 神様にお願いして、 絶世の美女で、誇り高き女性に生まれてきますから。 来世では、私が現れるまで待っていて下さい。

          星空の下【あなたへの詩】vol.9

          星空の下【あなたへの詩】vol.8

          ずっと、一緒に居たかった・・・。 私は、愛を囁き。 彼は愛を囁かなくなった。 身体を重ね合って、気持ちを確かめ合う。 日々、彼の気持ちが高まっていくのが分かった。 嬉しかった。 欲張りになっていく・・・。 『1 日だけ・・・。 1 日だけ。私に時間を下さい。』 口にしてしまった・・・。 恋人だった時代を経ていたから・・・。 彼が、どんなに熱いか・・・。 彼が、どれだけ優しいか・・・。 彼が、どれほど甘い言葉を囁く人か、知ってしまっていた

          星空の下【あなたへの詩】vol.8

          星空の下【あなたへの詩】vol.7

          『王子。私は貴方を愛しています。 貴方も私を好きだと言って下さいました。 そして、遠征中なら良いと。 私は、貴方と心で繋がっていたかった。 でも、返事がないのは、寂しいです。切ないです。』 彼から、返事が来た。 そして、二人は再び、始まった。 以前とは違う形だと、お互い知っていながら・・・。 彼は私を見つめてくれ、眩しそうに笑ってくれた。 私だけに見せてくれる、その笑顔。 見つめ合い、お互い優しい笑顔になる。 二人で、虹を見た。 廊下で手を握

          星空の下【あなたへの詩】vol.7

          星空の下【あなたへの詩】vol.6

          私なりに、彼の為に出来ること。 初めて会った日の星空、綺麗だった。 あの星空の下、彼だけの為に。彼だけを見つめて踊りたい。 本当の私を。その瞬間は私だけを見て欲しい。と。 毎日、彼を想い踊り続けた。 でも、彼への想いは永遠と募り続ける。 あれ程、想いは伝えたのに・・・。 あれ程、熱く燃え上がったのに・・・。 少しも想いは消えていかない。 毎日、彼の姿を目にする。 私が、彼の姿を探している・・・。 目で、耳で、匂いで、全身で彼を求めている。

          星空の下【あなたへの詩】vol.6

          星空の下【あなたへの詩】vol.5

          彼の歌声が素晴らしいことも。 とても美味しそうに食事をすることも。 小さなハプニングが起こっても、楽しくて仕方無かった。 全てが幸せで、一瞬でも目を離したくなかった。 彼が寝ている間、私は殆ど眠らなかった。 彼の寝顔をずっと見ていたかった。 安心しきった寝顔。 とても綺麗だった。 彼の感触を刻み込みたくて、髪に触れ、頬を撫でた。 夢なら、このまま一生覚めないで・・・。 幻想ならば、一生このまま幻想の世界で暮らすから・・・と。 彼は優しかった。

          星空の下【あなたへの詩】vol.5

          星空の下【あなたへの詩】vol.4

          彼が、私の名前を呼ぶ。何度も何度も。 今まで以上に・・・。 心の扉を押さえていた手が緩んだ。 心の扉が開いてしまった・・・。 気持ちが溢れ出した・・・。 眠れない日々、仕事も手に付かず、身体は限界を超えた。 素直になってみよう。と、心に決めた。 叶わなくてもいい。と。 彼に、気持ちを綴った手紙を渡した・・・。 彼は・・・、苦悩の表情を浮かべた。 彼を困らせてしまった・・・。 「想いだけ伝えたかったの。」と彼に伝えた。 沈黙・・・

          星空の下【あなたへの詩】vol.4

          星空の下【あなたへの詩】vol.3

          でも、奇跡があるとするなら・・・。 自分が綺麗だったなら。自分に自信があったなら・・・。 彼に見合う女性だったなら・・・。 美しくなるように、努力した。 彼への気持ちを抑えきれず、何かに向けるしかなかった。 王子は遠征に行くことが多く。 いつの間にか、彼の居ない時が、耐えられなくなっていた。 指折り数え、彼の帰りを待っていた。 彼の存在は、かけがえの無い物となっていた。 彼が宮殿に居る時は、常に彼を追い続けていた。 彼の足音、窓ガラス越

          星空の下【あなたへの詩】vol.3

          星空の下【あなたへの詩】 vol.2

          星空の下、果てしなく続く大地。 月と満天の星に照らされキラキラと輝く砂漠。 周りには誰ひとりいない。 足元を見てみると、月に照らされて光の絨毯が。 導かれるように歩いていくと、遙か遠くに光を放つ建物が。 それは、宮殿。 賑やかな音楽と、人々の歓談の声。 中へ入ってみると、華やかな装いの人々が楽しそうに談笑したり、踊ったりしていた。 その中でも、1 人輝きを放つ男性が。 浅く椅子に座り、周りにいる人々を笑いの渦に引き込んでいた。 何故か、彼か

          星空の下【あなたへの詩】 vol.2

          星空の下【サヨナラ】 vol.1

          ありがとうございました。 貴方が見てきた私も・・・。 メールで愛を伝え続けた私も・・・。 本当の私。 本気で、”心(きもち)”に正直に行動した・・・。 貴方を疑っていたのも私・・・。 ここを去る最後の日に、貴方に送ろうと思っていたけど。 貴方が結婚してからずっと、書いてきた。 逢いたい夜 恋しい夜 寂しい夜 悲しい夜 信じたい夜に 何度も書き直したり、読み返したり・・・。 貴方を本気で好きじゃなかったら、結婚してても良いなんて思わなかった。 貴方も本当に苦

          星空の下【サヨナラ】 vol.1