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星空の下【シングルマザーになる】vol.10

『父親役と母親役をしていかなければいけないんです!』 

ファミレスでの派遣の面接で、私は担当者へ言った。

DVを受け、2歳の娘を抱きかかえ、タンクトップとスカート、サンダルで逃げた2005年9月の夜。

実家へ逃げ帰り2ヶ月、何度面接を受けても、受からない私は、全てを語った。

『DVで離婚します。娘には親のせいで負担をかけたくない。だから、収入も必要。時間も必要なんです!』と伝えた。

担当者は、『僕に任せてください』そう言ってくれ、半月後に面接して、派遣社員として採用された。

あとから、派遣先の上司に聞いたが、、、
実はその担当者は、私の枠をくれるように何度もその会社に頼んでくれたらしい。

そして、その頃の田舎は、離婚は女性に問題があると言われた。
その会社でも、私が離婚する事が噂されていた。

私は、これからの18年娘とどう生きるか?
働き続けること。
毎月、大分から大阪への離婚調停に行くことで、頭がいっぱいだった。

自らに起こった事を消化できないまま、毎日を必死に生きていた。

娘に涙を見せないように、通勤の車で泣いていた。

【もう、2度と男性を好きにならない!】
そう心に誓いながら、、、

それから、しばらくして、、、彼に出逢った。

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