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創作物

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短編小説・詩
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記事一覧

君は果実

林檎を齧る、君を横目で嘲る。君は私にも食べるようにその禁断の果実を渡してくる。それを食べ…

Low
5日前
1

不屈のラブレター

殺されかけても結局君が一番面白い。 偶像と付き合ったり、金持ちと付き合ったり、なんか変な…

Low
1年前
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決して届かない恋文

今も何処かで生きる君へ また、肌寒い季節になってきたね。 春の終わり頃の穏やかな風を感じ…

Low
1年前
5

断片的な記憶

君の父親が自殺したという話は君の周りの人間ならみんな知っている話なんだけれど、君はたった…

Low
1年前

偶像

私は君の喉仏を愛撫した。きっと火葬されたら君の喉仏は残らないだろうなんて思いながら。 そ…

Low
1年前

夢が散らばる街

地元から逃げ出して、やたら人の多いこの街に来た。 一日で飲んじゃいけない量の酒を飲んで、…

Low
1年前
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死なないで。なんて、言いたくなかった。

昨日の余白の3人。 1人目は今日も私を悦ばせた。まるで逃げださないように罠を張られているみたい。 3人目は眠っている、きっと私とした最後の約束も、あの秘密も忘れて幸福な日々を送っている。 2人目。想像よりも深刻な人だった。 死を仄めかす君。私は酔いどれの良い気持ちに冷水をぶっかけられたような感覚に陥る。泣きたくないけど涙が出てくる。死ぬななんて無責任に言いたくないのに言ってしまった。 違う、死ぬんだ。君がひとりぼっちで死なないように。私も一緒がいい。一緒に連れて行っ

余白を残す人

異性の影がチラつくのに、私を優しく抱く人。 異性の影がチラつくのに、障害がなければ一緒に…

Low
1年前

黒無垢

精神疾患の友人同士3人で仲良くしていた。そのうち一人には旦那がいて子供もいる。そのうち一…

Low
1年前
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赦せないこと

赦せないことってあまりないのですが、ふと思った事があります。 それは、また透明な檻につい…

Low
1年前

小説と言う名の檻へ

ゾクゾクもドキドキもしないけれど、ただ創作欲がある。あとふた晩で書ききらなければならない…

Low
1年前
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美しすぎる憧憬

思い出が綺麗すぎて前に進めないとか、その逆とか。 その時は、いうて自分の努力で解決できな…

Low
1年前

惰性と秩序

私はとりあえず今は接客業とかやってお金を稼いでいるのですが、流行病のこともあってスタッフ…

Low
1年前
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理解したい、君のこと

でも全然理解できないや。 君が好きだといった音楽を聞く。 でもそれが理解できない。 君と似た感性の人の話を聞く。 それも理解できない。 私と、君や君に似た感性の人たちの間には、どうやったって触れられない分厚いガラスの壁みたいのがあって……いや、君だけじゃない。私に優しくしてくれる好きな人たちに私は手を伸ばすことができない。 やっと理解ができたと思う人はお互い嘘を語って利用し合うだけの仲だし、もちろん人だから優しくしたいとは思うけど、深入りしたいかと言われたらそうは無い