赦せないこと

赦せないことってあまりないのですが、ふと思った事があります。

それは、また透明な檻についてなのですが、私が檻である人間に惹かれたのは、その人間が死を纏い、死に囚われていたからです。

そんな人に私は自身と同じ匂いを感じ、暫く共にいたのですが、今はその人も死には囚われず、藻掻きながら生きております。

そんな人が私以外の人間と心中したら、とふと想像すると私は腸が煮えくり返るかと思うほどの怒りに襲われました。

幸せに、誰かと生きる分には私は何とも思いませんが、もし誰かと死にたいのであれば、その時だけは君と同じ死の香りを纏った私のことを思い出してほしいです。

そうでなければ、私は生きる気力など失ってしまいますし、だからといって死んでも死にきれないです。


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