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【北尾吉孝会長解説】 トランプ2.0で金融経済市場はどうなるのか。米国はグレートに。日本は「こんなことでいいのか」。暗号資産の世界は一変する!

2025年の金融経済市場はどうなるのか。トランプ2.0が現実となり、世界的に大きな影響が出ることが予測されています。金融ジャーナル編集部では、SBIホールディングスの北尾吉孝代表取締役会長兼社長に2025年の展望について解説してもらいました。

北尾会長はトランプ氏が大統領に再び就任することで「相当大きな変化が生じる1年になるだろう」と話します。とりわけ、暗号資産の世界が一変する可能性や日本の政界への意見、SBIグループ25周年、第4のメガバンク構想による地方銀行の業績向上支援策など多岐にわたり解説して頂きました。(金融ジャーナル編集部。2025年1月号「トランプ2.0と金融経済市場」掲載。数字等は掲載時点)



<暗号資産の世界は一変する>①トランプ氏はイーロン・マスクとタッグを組み大改革へ②戦争を終わらせることが出来るか③トランプ掲げる暗号資産の新政策④日本は「こんなことでいいのか」⑤暗号資産の課税方法は申告分離課税に

——2025年をどのように展望していますか。

相当大きな変化が生じる1年になるだろうと思っている。2025年1月20日には、ドナルド・トランプ氏が再び米国大統領に就任する。大統領選挙の時からMAGA(Make America Great Again=米国を再び偉大な国にする)と主張していたが、その実現へ動くのだろう。

そして、行政改革を含めた構造改革の推進役としてテスラCEOのイーロン・マスク氏を政府効率化省(Department Of Government Efficiency:DOGE)のトップに据えるという。

考えてみれば、彼はTwitterを買収しXを立ち上げた時に、世界7,500人の従業員のうち半分にあたる約3,700人を解雇し、ドラスティックな変化を起こしながらも事業をしっかり継続することが出来ている。再び大統領となるトランプ氏は彼とタッグを組み、今度は役所や規制などについて大改革をやっていくのだと思う。

——トランプ政権が金融、経済市場に与える影響をどう見ていますか。

どんな影響が出るのかを正確に予測するのは難しい。米国は大規模なバラマキ政策を続けてきたことから、財政負担が増えてインフレとなり、金利が上がると思っている人たちが多いようだ。

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