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「大きな努力で小さな成果を」。成果がすぐ出ないからといって焦ってはいけません。

イエローハットの創業者であり、
NPO法人「日本を美しくする会」の
相談役でもある
鍵山秀三郎さんの御言葉をご紹介します。

大切なことは、学びを得たらそれを生かす努力をすること。

常々言っていることですが、「大きな努力で小さな成果」です。成果がすぐ出ないからといって焦ってはいけません。

今の時代は、あまりにも結果を早急に求めすぎるためにテクニックに走り、じっくりと考える力や耐える力を養うことがおろそかになっています。人間として、一番大事な教育が欠落している。私には自分が根本から鍛えられる生き方をしない限り、自分の真の才能を見つけ出すことはできないのではないかと思えるのです。

私は、みずからの才能がなかなか発揮できないことを、環境のせいにしたり時代のせいにしたりしている限り、その人は絶対に日の目を見ないのではないかと思います。まずは自分を取り巻いている条件をすべて受け入れる。そしてその中で自分は何ができるかを焦らずに考えることが必要です。

いつの時代も異端な生き方は、人から理解されるようになるのには時間がかかります。私がやってきた掃除は、いま学校関係者のなかでその重要性が理解され、教育活動の一環に取り上げるところが増えてきましたし、地方自治体などでも注目するようになりましたが、社会に認知されるようになるまで30年かかっています。それもやっと理解され始めたというところです。それほど時間がかかるものです。

終戦後、私たちはいろいろなことを望みました。ご飯をお腹一杯食べたい、一日一個の卵を食べたい、毎日牛乳を一本飲みたいとか。あの当時望んだもので、叶えられなかったものは何もない。望んだものはすべて手に入った。しかし、豊かさを手に入れる一方で、私たちは人に対する思いやり、公徳心といったものを失ってきてしまいました。比重としては失ったものの方が重かったかもしれないですね。豊かさを手に入れたのだから、もう一方の暖かな心を失わなければ、私たちは本当の幸せを手に入れることができたわけです。

人の心は見えているものに似てきます。会社周辺がゴミだらけで平気であるというのは、心の中もそうだということです。しかし、掃除を続けていると、それが放っておけなくなる。近所の人に役立っているという意識と、掃除をより美しくするために道具や段取りを工夫していく。このふたつが相まって、社員の心の成長につながっていくんです。

一番大事なことは、他人から指示、指導されて事をなすのではなく、やはり自らが望んで自分に命令をして活動していくということ。これが人間としての本当の活動であり、そのことによって、真に成長し続けることができるのだと思うのです。

大切なのは努力することです。努力をしなかったら何も始まらない。だから私は、掃除の実践を通じて努力のしかたを伝えているのです。掃除を通して精進することで、どんな人でもある一定の水準まで向上できる。その人たちが努力をすれば何とかなるという確信が持てれば、いかなる境遇になっても絶望しないですむ。




今の時代は求めたら何でもすぐに手に入る時代です。
しかし、その反面、感謝するという気持ちが薄れているように思います。
楽をしてすぐに目に見える結果を求めるのではなく、
結果はすぐに出ずとも、結果にたどり着くまで
そこで努力や忍耐をする過程で人格が磨かれていくことの方が
結果を得ることよりも重要なことであると思います。
昔の日本は今の自分の生活よりも、10年後、100年後の未来のことを考え、
助け合いの精神を綿々と綴ってきました。
結果よりもそのプロセスで磨き上げた人格の方がもっと価値があります。
日本人として大切にしてきた心、考え方を
どうか失わないで頂きたいと思います。

美しい日本精神を取り戻すために
取り組ませて頂いています。
少しでもご関心がある方は
是非、ご覧ください。
お待ちしております。



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