見出し画像

「あの頃、確かに球場にいた」思い出(3)

こんばんは。台風の影響がまだまだ心配です。くれぐれもご安全にお過ごしください。

本日も、皆様から寄せられた「あの頃」の思い出をご紹介いたします。

岡田団長に初めてお会いしたのは、1998年4月29日の神宮球場 ヤクルトvs阪神戦でした。
当時は特にヤクルトファンというわけではなかったのですが、ヤクルトファンの友人に誘われて、初めてライトスタンドで観戦しました。

そこで初めて岡田団長のお姿を拝見したのですが、私はとてもびっくりしました。子供の頃、知り合いのお兄さんから貰った漫画本の中に『がんばれタブチくん』があり、その中にヤクルト応援団長のオカダさんというキャラクターが登場していたのをかすかに憶えていたのですが、漫画オリジナルの架空のキャラクターだと思っていました。
まさか実在の人物だったとは思わず、架空のキャラクターだと思っていた方が実は実在していて、今、自分の目の前で応援を仕切っている姿を見て、とても不思議な気持ちになったのを思い出します。

試合のほうは5点差をひっくり返して、最後はホージーのサヨナラホームランというミラクルな展開で勝ちました。その日以来、すっかりスワローズファンになってしまったと同時に、岡田ファンになってしまいました。

年齢:40代 よく行っていた球場:神宮球場

スワローズの私設応援団長、岡田正泰氏が「架空の人物」と思っていた、という方は意外に多い印象があります。私自身、あんな人が実在したのか、たまに半信半疑になるぐらいですし…。笑
お送りいただいた通り、「がんばれ!! タブチくん!!」へも登場し(なんと映画版にも!)、テレビアニメにもなった「おじゃまんが山田くん」にも「オカダ教授」として登場しています。

そして、ホージー選手も懐かしい助っ人外国人の一人ですね。ヘルメットにプリクラを貼りまくっていて珍プレー特集の常連でした。日本シリーズでのグリップエンド秘打も印象深いですね。1997年にホームラン王を獲得する活躍を見せたものの、翌98年は不振でその年限りで解雇。それでも、未だに自宅には当時の写真などを飾っているようで、いちプロ野球ファンとして、とても嬉しくなります。

1975年5月15日。その年は長嶋新監督の年。試合途中から長嶋新監督がコーチボックスに立ち観客、大いに沸きました。
試合内容は長嶋さんのゲームメイクの下手さを現した内容、前半のリード守れないで同点で9回裏。当時のルールは、3時間を越えれば新しいイニングに入らないというもの。
一人ランナー出て、打者は不調のジョンソン。スタンドは諦めの空気。しかしながら、粘ってフォアボールで出塁。次打者は4番王。立ち上がったキャッチャーにリリーフの星野仙一、座れの大きなポーズ。結果は王、サヨナラホームラン。スタンド大いに沸きました。
15年たった90年、事実を知ることに。当時の人気TV番組『クイズダービー』にこの試合が問題に出ました。なんとあれは星野仙一のサイン無視によるものでした。いまだにあの座れのポーズ、覚えています。
※一部編

年齢:60代 よく行っていた球場:後楽園球場

これは凄い!日本球界のスーパーレジェンドたちが現役バリバリで活躍していた頃のエピソードですね。おそらくですが、昭和50(1975)年5月5日の巨人対中日戦@後楽園球場だと思われます(5/15のジャイアンツは敗戦)。「長嶋さんのゲームメイクの下手さを現した内容」という辛辣な表現に笑ってしまいました。
当時に思いを馳せれば、同点の九回裏、ランナーを背負って対するは、ジャイアンツ、いや、世界の四番、王貞治…。時間制限があったという当時のルールを踏まえて、中日の最善手は間違いなく敬遠だと思いますし、実際にサインも出ていたのでしょう。
しかしそのサインを無視した男・星野仙一。かっこいいですねえ。球団は違いますが、「男が大地の華と咲く 野球はドラマだ人生だ」を地で行った、今は亡き闘将に心から敬意を表します。

2017年10月3日、スワローズが96敗した年の神宮球場の最終戦です。
この日は戦力外通告も重なり、神宮球場に向かう途中で応援していた選手のそのニュースに触れました。心ざわつく中で神宮球場に到着し、外周を歩いている時にスーツ姿のその選手に出会います。徳山武陽投手。なんとも言えない表情が目に焼きついています。
そしてもう1人。今浪隆博選手。クラブハウスの外でファンに囲まれ、涙ながらに挨拶する姿。忘れません。そして優勝監督である真中監督もこれで退任。ファンにありがとうの声をかけられながら手を振る姿。清々しいお顔をされていたように思います。苦しいシーズンの忘れられない最終戦、試合前のエピソードです。

年齢:40代 よく行っていた球場:神宮球場

当法人は、「昭和~平成中期頃」のプロ野球私設応援団、ひいては当時の球場の雰囲気の足跡を後世に伝えるために活動しておりますので、こんなについ最近のエピソードをお送りいただけるとは思ってもいませんでした。だからこそ、とても嬉しく思います。いつの時代も誰かの「あの頃」なんですね。
応援している選手の引退や戦力外通告は、胸にこみあげるものがありますね。それこそ、先の投稿をいただいた方であれば長嶋茂雄さんや王貞治さんの引退は印象的だったでしょうし、ましてや2017年はスワローズが歴史的に敗戦を重ねた年でしたから、その思いもひとしおだったと思います。

神宮球場の大きな特徴として、選手とファンがクラブハウス⇔球場間で直接触れ合えるという点が挙げられます。特にここ最近のフランチャイズ球場ではちょっとあり得ないような身近さ、親近感が神宮球場の大きな魅力ともいえるかもしれません。そんな間近でご覧になったお三方も、現在はそれぞれの道でご活躍のようです。徳山投手は球団職員として、今浪選手はYouTubeで、真中監督は言うに及ばず、ですね。笑
ぜひ、ご自身に無理のない範囲で、引き続きプロ野球を楽しんでいただければと思います。


引き続き皆様の「あの頃の思い出」を募集しています。スワローズに限らず、12球団にまつわる思い出をぜひお寄せください。
今回ご紹介しきれなかった思い出も、近日中に掲載したいと思いますので、ぜひ気長にお待ちください。
投稿はこちらからどうぞ👇


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?