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温泉、美しい夜景、ビール!チルライフなブダペスト【DAY88-90】|働きながら世界一周

ルーマニアのブカレストから、ハンガリーのブダペストへ。

今回の滞在は、3日間。

ハンガリーは、ハンガリー舞踊のイメージなのか、
明るく陽気な人たちが多いイメージがある。実際行ってみて、確かに明るくチルな雰囲気を味わえた一方、泣きそうになったりする経験もあった。

やっぱり実際行ってみてわかることもあるんだなあ。

そんなハンガリー滞在記。


1.夜中のコンパートメント

ブカレストを14時過ぎ発の列車に乗った。次の日の早朝にブダペストに着く予定。
最初コンパートメントは誰もいなかったのだけど、夜の22時くらいだろうか。コンパートメントのドアを叩く音がして、誰かと思ったら、同じ部屋の新しい乗客の人だった。

あんまりしゃべっていないから、どこの出身の人かはわからなかったけど、美人な人だった。

コンパートメントは3段ベッドで、天井が低く、あんまり座って何かをできる状態じゃないので、大体寝るくらいしかやることがない。またベッドの中で、うとうとしていたら、またドアをたたく音。

今度はパスポートチェックだった。EU内の国であっても、一応パスポートチェックはされる。スタンプは押してもらえないけど。ルーマニア側の出国と、ハンガリー側の入国で一応2回チェックがあった。

そしてまたうとうとしていると、いつの間にか朝6時を回っていた。列車の乗務員さんが「ブダペストだよ」と起こしにきてくれた。

列車をおりると、ハリーポッターのような世界観の駅が広がっていた。ブダペストの駅は、とても綺麗だ。

ブダペスト北駅

駅の地下には、有料だったが、トイレとシャワーも浴びられるようになっていた。

地下鉄の駅内にあった、ブダペスト内の交通機関を72時間以内乗り放題のチケットを買った。
値段は5,500フォリント(2,300円くらい)で、結構良い値段だったけれど、これによりバスも地下鉄も乗り放題で、観光には必須な気がする。

2.The ヨーロッパ

まだ早朝だったので、開いているお店がないかと思ったら、駅前のパン屋さんが開いていた。そこにWifiも電源もあったので仕事をさせてもらった。

パンは生ハムが入っていて、その生ハムがめっちゃ美味しかった。朝から地元の人たちもたくさん並んでいたので、人気のパン屋さんなんだろう。

ブダペスト駅前のパン屋さん

結構長い時間そのパン屋さんに居座って、その後とりあえず荷物を預けようとホステルに向かった。

先ほど買った交通カードを使って、バスに乗る。ブダペストはどこに行くにもバスや電車網が充実していて便利だ。

バスを降りると、そこにはおしゃれな街並みが広がっていた。これまで、ブルガリア、ルーマニアと東ヨーロッパの国を回ってきたけど、その中でもよりヨーロッパ感を感じる街並みだ。
(ヨーロッパ感ってなんなのか、説明が難しいけれど、、、)

飲食店が並ぶ路地
路面電車と壁面アート
レトロなゲーセンがあった

バス停から少し歩いて、ホステルまで移動する。

今回のホステルは街の中心地にあり、周りは飲食店やパブが充実しており、さらにホステルの1階もクラブみたいになっているホステルだった。意図してそこを選んだわけではなく、安くて綺麗なホステルを探していたらそうなった。

泊まっている人たちは老若男女がいたけど、比較的若い人たちが多く、さらにちょっとパリピみたいみたいな人たちも多かった。女の子は着ている服の布の面積少ない子も多かったし、男の子はそもそも暑いのかしらないけど上の服着ずに歩いている人もいた(やめてくれ)。

とはいえ、どこに行くにも便利な場所にあったのには助かった。
ホステルの受付のお姉さんにチェックインは15時でまだできないと言われ、荷物をホステルの屋上にあるラゲッジルームに預ける。

とりあえずやることもないし、ランチでも食べに行こう。

近くに良さげなカフェを見つけて入る。店員さんに話しかけると、「Good morning」と言われた。
時間的にはもう11時だったのだけど、こっちの感覚では「Good morning」なのだろうか、、ハンガリー全体的に、とても流れている時間がゆっくりな気がする。

多分だけれど、お酒や食事、パーティーなども含め夜の時間を楽しむという文化がより強いのかなと思った。

エッグベネディクトみたいなやつを頼んで食べて、時間をつぶして、それでも時間があったので、近くのアイス屋さんに行って、また時間をつぶして、14時半くらいにホステルに行って、やっとチェックインができた。

エッグベネディクト

3.日本とちょっとちがう温泉めぐり

ブダペストは温泉地としても有名だ。街中にいくつも温泉施設がある。

今回その中でも1番有名なセーチェーニ温泉と、ブダ城などの観光地に近く便利な場所にあるルダシュ温泉というところに行った。

セーチェーニ温泉の写真を事前に見ていたけど、まるでプールで(実際プールエリアがあるんだけど)、なんだかパリピな人が多そうで最初行くのが億劫だった。そして、チケットも10500HUF(4,500円くらい)と高い!

それでも行ってみなければ、日本の温泉と比べてどうなのか、検証はできないし、体験してみたい!
ということで、意を決して向かった。

場所は地下鉄の駅からすぐのところにあって、行きやすい。最初施設でチケットを買うと、リストバンドみたいなのを渡されるので、それで入場をする。

セーチェーニ温泉の場合、着替える更衣室は地下にあり、空いているロッカーを選んで荷物を預ける。リストバンドをかざせば、どこのロッカーの鍵でも閉まる様になっている(最初これがわからなくて、色々戸惑った)。

水着に着替えて、いざ温泉へ!更衣室を出たところは広いプールエリアが広がっており、遊ぶ用のプールと泳ぐ用のプールと、3種類くらい場所がある。

セーチェーニ温泉

やっぱり想定した通りたくさん人がいたけれど、人が少なそうなエリアを探して、入ってみる。
ほぼ、温水プール。という感じだった。でもぬるくてずっと入っていられる。ハンガリー名物の、温泉に入りながらチェスおじさん等もいた。

温泉のエリアは室内にもある。地図を見てみると、いろんな種類の温泉があった。全部は入りきれなかったけれど、中にあった温泉3種類と、サウナ、水風呂に入った。

それぞれ広さとお湯の温度が違っていて、基本はやっぱりぬるい。ぬるいお湯に長めに浸かって、一緒に来た人たちと話したり、カップルでいちゃいちゃしたりするのがハンガリー流っぽい。

私は、ただただ温泉に入って、無になるという日本の温泉スタイルを貫いていた。
あんまり広くはなかったけれど、熱めのお湯もあって、そこはとても気持ちが良かった。狭い温泉の中で、隣の人と「熱いね、、!」と感覚をシェアしあうのも楽しかった。国を越えても何か感覚が似ていたりすると、急に仲良くなれたりするよね。

サウナも、熱めのサウナと普通のサウナと2種類くらいあって、これで整う感覚は日本と一緒だなと思った。水風呂は激混みで、人の隙間を抜けて入らないといけなかったけど。

温泉に入り終わって、シャワーを浴びて着替えて、周辺が公園になっていたので少し散歩した。
「英雄広場」というハンガリーの英雄を飾っている広場があった。ハンガリーのこれまでの王様や英雄が全部で14体飾ってあった。近くに川やお城もあったりして、美しかった。

英雄広場
英雄広場の近くにあったヴァイダフニャディ城
英雄広場の近くの公園

2日目には、別のルダシュ温泉というところに行った。セーチェーニ温泉ほどは広くないものの、そこはトルコ風呂、プール、温泉、サウナと種類が充実していた。
トルコ風呂からブダペストの街並みを見渡すことができたようだけど、あいにく壊れていて入れなかった。41度の温泉があって、そこと水風呂と休憩を永遠に繰り返して、それでだいぶ整うことができた。

ルダシュ温泉

結論、すこし日本の温泉よりオープンで明るい雰囲気で、最初は尻込みしちゃうかもだけど、楽しみ方は自分次第!ということで1人でも十分楽しめる。

4.芸術作品のような街、ブダペスト

ブダペスト内はドナウ川が流れ、川沿いに広がる街並みや、ちょっとした路地が素敵だ。
お昼の景色も綺麗だけど、夜は最高に美しい夜景を見ることができる。

1日目は、お風呂に行って散歩をして、夜ご飯を食べただけだったけど、2日目、3日目は有名どころをすこし回った。それぞれ豪華で綺麗だったけれど、何よりやっぱり街を歩いたり路面電車に乗ったりしたときの、街がおしゃれで、ワクワクした。

川沿いを走る路面電車
川沿いに向かう小さな路地の階段
おしゃれな通り

ブダ城は高台にあって、行きも帰りも歩きで行こうと思っていたけど、いまいち上り口がわからなかったので、最初はロープウェイで登った。頂上では、音楽をかけて踊っている人たちがいたり、映える写真を撮っている人たちがいた。私もそれに混じってたくさん景色を撮った。往復チケット買ったけど、結局帰りは歩いた。帰り歩いていたら、山の中腹で社交ダンスをしているシニアがいて、それもとても絵になった。

ロープウェイ
ブダ城
ブダ城から見た景色
素敵な場所で社交ダンス

漁夫の砦は、昔の監視塔として使われていたらしく、そこから見下ろすブダペストの街並みは最高だった。ここで日が落ちるまでずっとぼーっと階段に座っていた。その時間がとても贅沢で、幸せな時間だった。ところ構わずタバコを吸う人とか、モラルない人がちょいちょいいるのは気になったけど。

漁夫の砦
マーチャーシュ聖堂(時間切れで中には入れず)

いやー夜景は、これまでヨーロッパで色々見てきた夜景の中でも1番に綺麗だったかもしれない。
ドナウ川にかかる鎖橋や国会議事堂がきらきらして、本当に美しかった。

ブダペストの夜景
砦から見た鎖橋
教会もライトアップ

国会議事堂は最終日の昼過ぎ、クロアチア行きの電車の時間が迫る中、ギリギリの時間で見学できるツアーに参加した。この見学は人気で、ちゃんと事前に予約しないと予約がとれない。私もハンガリーについてから予約したけど、この日程しかとれなかった。見学ツアーはすごく設計されていて、みんなオーディオガイドでそれぞれの国の言語を聞きながら、団体で回るというもの。国会議事堂は、中心の王室の間を境に左右対称に設計をされていて、もともとは上院下院がそれぞれあったらしい。いまは一議会制だけど。王室の間で、王冠を守る兵隊のような人たちは、微動だにせず、ずっと同じ姿勢で王冠を守っていた。途中交代の儀式も見ることができて、新鮮だった。残念ながら写真撮影は禁止だった。

国会議事堂
議会部屋
金とステンドグラスが美しい廊下

美しい景色を味わいたい、ロマンチックな雰囲気に浸りたい、温泉に入ってゆっくりしたい、
そんな人たちはぜひブダペストはおすすめだ。
1人でも楽しめるけど、結構1人が好きで1人でいるのが平気な人じゃないと、少し心折れるかも。

5.ブダペストのごはん事情

今回ブダペストに行くにあたって、ちゃんとハンガリー料理みたいなものを事前調査せずに行った。適当においしそうなお店を選んでごはんを食べるスタイル。

1日目夜のパスタ

1日目の夜は普通のパスタを食べたけど、2日目の夜は、ハンガリー料理屋さんに行ってみた。
そこで魚のスープが一推しメニューだったので、食べてみた。
魚は川魚で、私が頼んだのはナマズ。人生初めてのナマズ。

ハンガリー風魚のスープ

ちょっと川臭さはあったものの、スープ自体はハーブとニンニクと魚の出汁が効いていて、美味しかった!!このスープにパンを浸しながら食べた。

あとは食べていないけど、グヤーシュという牛肉や野菜のスープもハンガリーでは有名らしい。

あとは何よりビール!ハンガリー滞在中の2泊連続でビールを飲んだ。さっぱりしていて、飲みやすかった。

ビールうまい!

ただ、これはヨーロッパ全般に言えることかもだけど、とにかく外食は高い。やっぱり1人でご飯を食べて飲み物も飲むと、3,000〜4,000円くらいはする。しょうがないけども。

あー、ちょっとすき屋の牛丼食べたい気分だな。笑

6.泣きそうになった出来事

ブダペスト滞在の3日目にその事件は起きた。

15時過ぎの列車で、ブダペストからクロアチアのザクレブに向かう予定だったのだが、先ほど書いた通りお昼に国会議事堂に行かないといけなかったので、先に駅のロッカーに荷物を預けて国会議事堂に行こうと思った。地下鉄を使って、駅に向かう。

プダペストには国際列車が発着する駅がいくつかあって、行く方向によって駅が変わる。今回のクロアチア行きの列車が発車する駅は、ブカレストから到着した駅とは違う駅だった。でもどうやらコインロッカーはあるらしい。

無事にコインロッカーを見つけ、荷物を預け、コインをロッカーに入れる。そうして、鍵を回して、抜こうとした。そうすると、鍵が抜けない。

鍵を右に回しても左に回しても動かないし、鍵も抜けない。そして、ロッカーを開けようとしてみてもあかない。

壊れた、、、?

何回も同じことをやっても開かないままなので、駅員さんに相談しに行った。そうすると、その駅員のおばちゃんは少し面倒臭そうに、ロッカーのことはわからないから、ロッカーに書いてあるコールセンターに電話して、と言われた。

それで、電話をした。電話でちゃんと要件を伝えられるかわからなかったけど、電話するしかない。
「Hello?」
「Hello?」
「Can you hear me?」
「Hello?」

このやりとりが10回くらい続いただろうか。そして相手は急にハンガリー語で喋りだした。
訳がわからなくなって、1回電話を切る。私の声が聞こえてないのだろうか。

それで再度電話をかけ、また同じ様なやりとりをしたあとに、「英語喋れない、ハンガリー語しか無理!」って言われた。え、、苦笑

詰んだと思って、しょうがないからもう1度駅員さんに相談する。そうしたら、駅員さんは「私には何もできないわ、自力でなんとかしなさい」と言った。

まじか、、冷たい、、

ここまで困ったことは初めてかもしれない。これまで困ったら大体誰かが助けてくれていたけど、今回は誰も助けてくれない。でもどうにかするしかないと思い、駅のベンチに座っている話しかけやすそうな人を見定め、思い切って話しかける。
「助けてくれませんか?」
その人もちょっとめんどくさそうだったけど、そんなことは構っていられないので、話し続ける。
「ロッカーだったら駅員さんに言いなよ」と言われたけど、「駅員は何もしてくれないんだ」と言ったら、「しょうがないね、トライしてみるよ」と言われた。

最初はロッカーに行って再度開くかどうか調べる。やっぱり開かない。それで、彼は駅員さんのところに行って、ハンガリー語で喋り始めた。「だから私にはどうにもできないのよ」という態度をしていた駅員さんも、彼の粘り強い交渉により「しょうがないわね」と助けてくれる気になったようだ。ありがたい。。

もう1回ロッカーのところに行き、鍵を回したりしてみる。それでも動かない。それで、駅員さんは全身を使って思いっきりロッカーのドアを引っ張った。

そしたら、うんともすんともいわなかったロッカーがあいた!!

嬉しさも束の間、駅員さんは「ほらね」みたいな顔をして、一瞬でどっかに行った。私は助けてくれた彼にお礼を言って、無事に荷物を取り出すことができた。

それでも使ったコインは戻ってこない。そして両替が必要で、再度その駅員さんに両替をお願いするのももう嫌になってしまったので、仕方なく国会議事堂まで荷物を持っていくことにした。

結果、国会議事堂にはちゃんと荷物を預けるクロークがあって、良かった。なんだか取り越し苦労をした気分ではあったけど、良い経験になったなあ。

今回の滞在を通して、ハンガリーの人はあんまり他人に興味がないように感じた。もちろんそうじゃない人もいるけども。

この話をクロアチアで出会ったハンガリー人にしたら、彼は「ハンガリーの人はハンガリー語しか喋れない人もいるから、外国人と話すのが苦手なんだよ。でも日本もそうでしょ?」と言っていた。

さすがに日本だとそんな冷たい対応はしないと思うけど、確かに、外国人からするとそういう風に見える可能性はあるかもなと思った。

7.ブダペストからクロアチアのザクレブへ

ロッカー事件も無事に解決し、国会議事堂も見学ができて、ブダペストの駅からザクレブに向かう。
15時過ぎの列車で、22時ごろには着く予定。

駅で電車を待つ

まだまだ旅は続きます!!

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