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わたしが考える 不登校② 母としての苦悩と【10】の具体策

現在30万人を超える勢いの不登校児童生徒数。
我が子にこの現象が起き
親である我が身にも降りかかり

大きな不安や焦りの中にある方が
多くいらっしゃるのではないかと思います。

わたしも10数年前
まさにその渦中におりました。

当時自治体の教育センターで
教育相談の内地留学研修を受けていながら
我が子の行き渋りの対応に大苦戦

当時はこれでもかと不適切な対応をして
我が子を完全不登校に陥らせてしまった
ダメすぎる母親でした。

今思い返しても我が子に
本当に申し訳ないことをしたなぁと
つくづく思います。

言葉にすると薄っぺらく感じてしまいますが
まさに先の見えないトンネル
葛藤を抱え、地獄のような日々でした。

ここからは前回の
「わたしが考える 不登校①」の続き

不登校が予見されたり

不登校に陥ってしまったりした

場合の具体策です。


前段階

「ちょこっと渋り」の段階であれば親が担任と連絡を取り合って何とか登校できる工夫をする。これは、担任の先生が『適切』に対応してくれるかどうかに掛かってきます。

ご経験のある方もおられるでしょうが、何らかの理由で学校側の対応が思うようにいかない場合、更に行き渋りを悪化させる場合があります。学校側と確実に情報交換してから登校させるか休ませるかを決めたいところです。

本格的段階

もし不登校に陥ってしまったらまずは、何をさておいても次の2つの大前提をしっかり頭に置いて対応することが重要です。

・子どもを責めない、自分を責めない

・子どもの味方であり続ける


この2つををぜひ、ぜひ意識してください。
これを忘れてしまうと、我が家のように
問題をいたずらに長引かせることになります。

注)「味方」という言い方が誤解を招くといけないので付け加えますが、何でも思うとおりにさせて良いということではありません。見立てによっては例外もあります。それらは次の記事でお伝えします。

☆まず すること☆
・学校と連絡を取る

例)担任 養護教諭 学年主任 管理職 
  スクールカウンセラー など
注)誰に連絡を取るかは、原因に寄ります。

☆学校へ行けなくなったら試みられると良いこと☆
「ちょこっと渋り」でもお伝えしましたが、初期段階では登校刺激が功を奏する場合もあります。その時は担任と連携を図り、上手にきっかけを作ると成功する確率が上がります。例えば、座席替え、苦手な活動を減らしてもらう、もしくは免除してもらう などです。

☆それでも行けないときは…。☆

①情報を集める
  ネット上 親や当事者などの経験者
  自治体の不登校対策室や教育センター
  子ども家庭支援センター など 
注)自治体によってもサポート体制は様々です。また、ネット上の情報は玉石混交(ぎょくせきこんこう)です。できるだけ早い段階で、情報を集める、相談することをお勧めします。

②居心地を良くする
 
リビング 子ども部屋 トイレ 浴室 など
注)好きなぬいぐるみやクッション、キャラクターのポスター、好きなにおいの入浴剤やシャンプー・ボディソープ類など、とにかく家の居心地を良くしてあげてください。焦らせず、ゆっくりエネルギーを貯められるようにすることが重要です。疲弊や精神的疲労感が強い場合、起きているだけでも辛いことがあります。辛いことから解放された安堵感もあり、不登校の初期段階に部屋でずっと寝ていてたとしても、「今はエネルギーを貯めることが必要なんだ」と見守ることも一つです。また、いつまでも寝させておかないためには、学校の養護教諭やスクールカウンセラー、場合によっては小児精神科のドクターなどにお子さんの様子をお伝えして見立ててもらうのもとても良いことだと思います。

③食事に気を配る
 
避けたいもの:ジュース類 スナック菓子 
        ファストフード 菓子パン
 摂りたいもの:白米(できれば分つき米や玄米)
        味噌汁 野菜類 果物
スナック菓子ジュース、ファストフードなどはほどほどに、可能であればこれらをできるだけ避けられると更に良いと思います。理由は「添加物」です。人工的に生成された果糖・油脂は腸内環境を悪化させます。一方で玄米は、含有ビタミンやミネラル(特にマグネシウム)などの効果で、腸だけでなくで脳や肝臓などにも良い影響を与えます。味噌や麹、ぬか漬けや納豆などの発酵食品腸内の善玉菌を増やします。これらが、子どもたちを精神的マイナス方向に向かせないために大切です。
補足)給食はそういった意味ではとても優れた提供食だと感じます。

④対話、会話 何気ない会話
 テレビのこと 好きな漫画や動画のこと
 ゲームのこと 好きな食べ物のこと 
 その他たわいのない話や雑談 など
注)学校のことは本人が自ら話し出したり、話題に出たりしたときはOKだですが、こちらから聞き出すことはお勧めしません。不登校の理由は追求しないけれども、本人が言いたいときはしっかり聴く、矛盾があったら確認はOKですが、追求や正論、また理詰などめも極力避けた方がいいでしょう。 

⑤過去のことより 今や今後の楽しいことを考える
 
対話同様に、テレビのこと 
 好きな漫画や動画のこと
 好きな食べ物のこと ゲームのこと など
注)気分を上げて、少しでもエネルギーが貯まってお子さん自ら動き出せるように、ほっとできる、安心できる会話を心掛けてあげると良いと思います。

⑥外出する 
 散歩 買い物 など 
注)他の人がどんな視線を向けていても、質問を投げ掛けられても、そばにいる大人がうまくかわせると良いと思います。本人に気まずい思いをさせないことがポイントです。

⑦身体を動かすきっかけを作る できれば一緒に楽しむ
 縄跳び ジョギング サッカー 
 キャッチボール 一輪車 フリスビー 
 サイクリング 犬の散歩 など
注)実は、学術的にも鬱(うつ)などの精神疾患では、運動でかなりの改善が見られるケースがあることが知られています。例えば縄跳びであれば、最初は縄をもって外に出るところから始めて、次には大人が跳んでいるところを見るなど、本当に少しずつでいいのできっかけを作ってあげてください。エネルギーが貯まっていないときは、決して無理をさせないで「もっとやりたかった、もっとやれた」で止めておき、徐々に運動量を増やしていくことも大事なポイントです。

⑧家事を分担させる
 
自分の部屋のそうじ 洗濯物たたみ 
 掃除機掛け お風呂洗い 料理の手伝い
 皿洗い 玄関掃除 庭の草取り など
注)「助かるなぁ」と声を掛けてあげてください。子どもが「自分は役に立っているんだ」と思えることが、空っぽになった心にエネルギーを貯めるためにも大切です。また、お子さんにいずれ来る「自立」のための大事な経験にもなります。

⑨読書(漫画本OK)
 
好きなジャンルの本や漫画
注)デジタルより機器よりは漫画の方が後々生活リズムを乱さないためにもお勧めです。図鑑や場合によってはゲーム攻略本なども良いかもしれません。漫画は内容が深いものも多いので、夢が持てたり、生き方のヒントなどが得られたりする場合もあります。どうしてもYouTubeなどの動画を見たがる時には、ゲーム動画などはできるだけ避け、折り紙など工作系や一緒に踊れるダンス、料理や運動系など、自分の手や体を動かすきっかけを作るものなどがお勧めです。親が一緒に楽しめると更にGOOD!です。

⑩本人が好きなことや得意なことをする 
 絵を描く 工作 小説など文を創る
 音楽を聴く 楽器などを演奏する 
 プログラミング 科学実験 など
注)後ほど別の記事でお伝えしますが、子どもの「好き」は計り知れないエネルギー、起爆剤になります。不登校で辛い時期から本格的に脱却するのにはとてもお勧めです。時間があることを逆手に取って、没頭させてあげるととんでもなく凄いものを作り上げたり、大人並みまた、それ以上に上達したりするかもしれません。後で振り返ったら「不登校」が社会的な自立の大きなきっかけを作り「マイナス」が「プラス」にすり替わっている、なんていうこともひょっとしたらあるかもしれません。

◆できれば避けたいこと◆
デジタル依存や昼夜逆転
注)いじめなどの耐えられない負の経験があった場合、稀ではありますが、「ゲームに没頭することで辛いことから一時避難してその時期を耐え凌ぐ」といったことを、周りが一時期認めることも一つの策です。「考えたくない、思い出したくない」が強い時に限りますが、それによってお子さんの苦痛が少しずつ和らいでいく場合もあります。その場合は、できれば専門家の見立てをいただいておくと安心です。いずれにしても、お子さんの様子を観察し続けることが大切です。

◆起立性調節障害について◆
昼夜逆転が、生活の乱れではなく実は栄養状態の悪化や血圧などの身体からの不調で起きている場合もあります。まだ多くはありませんが起立性調節障害を専門的に見てくださるドクターもいらっしゃいます。

これらを試みても改善が見られない場合は

後半以降

*相談できる人や場を探す*
 親の会 適応指導教室 フリースクール 
 通信制中学・高校など
注)親が相談できる場子どもがフレキシブルに学べる場を探すことも、家族やお子さんを孤立させないためにとても大事だと考えます。当事者の話を聴くことで、自分たちに内在するリソース(資源)に気付けることもあります。お子さんの「不登校」が家族の結束を強め、協力体制を強化させるケースもこれまでに見てきています。

全てを行おうとすると大変過ぎるか思います。
できそうなことから一つずつ実行してみてください。

ここまで長々と述べてきましたが…。

お子さんが小学生だとすると
ご両親がフルタイムで働かれている場合
これらに対応するには仕事を
調整しなければなりません。
経済的にも時間的にも
大きな負担
を強いられますね…。

お子さんが中学生や高校生であっても
お子さんだけで一日家で過ごすとなると
生活や身辺の管理が大変難しくなります。

やはりちょこっと渋りの段階で
改善できればそれに越したことはないです。

我が家も本当にそうでした。

自分が仕事を辞めるのか続けるのか
答えが出ない問いを
教師としての責任
母親としての責任
毎日毎日自問自答していました。
心も体もボロボロでした。

しかし我が子の心や身体は
わたし以上にボロボロ
でした。

どうしたら親も子も
この暗いトンネルを抜けられるのか
互いに傷つけ合い恐怖に怯えながら
手探りで進む毎日
でした。
途方にくれる日々でした。

その子がようやく
その時の辛さや母親に甘えられなかった寂しさを
伝えてこられたのはまだつい最近のことです。

それくらい、親子って
こんなに大事でお互いこんなに
強く求め合っているのに難しい。

生まれてきてくれた時の
「『命』があってくれて良かった」という

ただただ存在そのものを感謝できる存在に
出逢えた喜び
ようやく
我が子と共有できたことが

最高に幸せを感じられた出来事でした。

ボタンを掛け違えると
こんなに長く苦しむことになります。

皆さまには最初の段階で
親子の大事な絆を壊すことの無いよう

ぜひ、お子さんとの掛け替えのない時間を
大切にしてほしい

わたしのような失敗は決してしないでほしい
そんな思いで今日の記事を書きました。

親子のことについて
後ほど記事にしてお伝えしたいことが
いろいろとあります。

最後までお読みくださった皆さま
本当に、本当にありがとうございます💗

今後も自分なりに一歩一歩進んでいきます🍀

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