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#16 テキトー指導者のすすめ


自己紹介です



お題の話の前に、自己紹介します。


僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。


日々のリハビリテーションの実践はもちろんですが、中堅管理職として、管理と現場の間をつなぐ役割を担っています。 

ありがたいことに、管理の視点や、現場の視点から様々な相談を受けることが多くなりました。

これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。


このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。

・病院での働き方
・日常生活での健康の考え方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えこと
・日々、感じたこと
 など


また、この内容は音声で配信もしてますので、
読むのが大変という方はそちらもよかったらどうぞ。





それでは本題に入っていきましょう。



責任を背負う指導者


さて、本日のお題は「テキトー指導者のすすめ」です。


新人さんが入職してきて、指導係になる方もいると思います。

あなたが思う「良い指導者」とはどんなイメージでしょうか

的確な指示を出す
わからないことに答える
悩みや相談にのる
社会人のお手本を見せる


まさに理想の指導者ですね。

素敵です。


ただ、ここで一つ注意点があります。

おそらく、マジメなあなたはこう考えているはず。


「相手が困らないようにしっかり教えなきゃ」


いかがでしょうか。

そして、これは新人さんの指導係だけの話ではないです。

この考え方は何年経ってもなかなか抜けないもので、

「正しさを教えること」

にとらわれられてる人は意外といるんですね。


ただ、学生の頃の校則を思い出してみても、

「正しさ」の押し付けは時に反発を生みます。


つまり、

その認識では指導係の思い通りの行動は引き出しにくいということです。


なぜなら、人は本来自由を求める生き物だからです。

「何が正しいかを教えること」は、人の自由な考え方や行動を奪う可能性があります。

相手を導くための指導係が、相手の道を閉ざす可能性もあるわけです。



相手にゆだねるという選択


僕の周りにも、相手のことを思うばかりに、

「こうあるべきだ」
「それは間違っているよ」


と、つい答え(正しさ)を教えるように接してしまう指導係がいます。

特徴的になのはそういう人ほど、とても優しく責任感も強いということです。

ただ、このままでは相手の自由な考え方や行動を奪いかねません。


そこで、指導者がとる行動として

情報は提供するが、判断するのは相手に委ねる

というスタンスが良いかと思います。


何度か書いた通り、人は自由を求めて行動します。

そのため、あなたの指摘が正しかったとしても、

それが良い結果に繋がるとは限らないわけです。

そうであれば「判断は相手に委ねる」ほうが妥当です。

つまり、ある程度「テキトー指導者」になるということです。

これは、指導係になって責任を持って指導をしたあなたが、

相手がそこからどう行動するかまでを責任を持つ必要はない

ということです。


社会人としてどう働きたいか
専門職としてどうありたいか
受けた指導をどう解釈するか


それは指導を受けた側が考えることです。

(もちろん対象者に不利益がないように行動することが前提ですが)


いろんな情報やアドバイスの中からどう行動するかは、その人自身が自分で考え、判断しながら答えを出すしかありません。


だから指導係はある程度「テキトー」になり、相手に委ねることも必要だと思います。

それが指導を受けた側の成長にも繋がるかもしれませんよ。



過去に似たような記事を書いたのでそちらも良かったら。


指導係になった方、なかなかうまく指導できないと思っている方は、今の指導の仕方について改めて考えてみてはいかがでしょうか。


頑張るあなたを応援しています。



最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

ではまた。

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