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産後のママが退院するまでの5日間 初日

朝4時30分
ママが産後の入院で
不在となった初めての朝。

P子(2歳、仮名)の
水々しいおならの音で目が覚める。

あまりの水っぽい音に、
これは漏れてるなと
寝室を飛び出して
オムツとペットシート、
ウェットティッシュを用意。

しかし、
その滴るような音の正体は空砲だったようだ。
安心安心。

本腰を上げての起床は7時15分。
いつものテレビのオンタイマーで起きる。

食パンに木苺のジャムを塗ってP子に渡す。
僕は2月に入ってから胸焼けが続いているため、
一本満足バーを食べる。

そして、
入院中にP子が寂しくならないようにと、
ママからお手紙のサプライズがあり、
P子は朝からご機嫌の様子。
事前に5日分も書いておくなんて偉い。

P子が録画したおかあさんといっしょに
夢中になっている隙に、
犬の散歩を済ませる。

ワンオペで保育園休みの日は
犬の散歩が中々難しい。

犬も犬で協力的。
大も小もすぐに済ませてくれました。
飼い主孝行な犬です。

午前中は
ディズニーワールド英語システムの
DVDを観たり、
お絵かきをして過ごし、
お昼ご飯を食べたら
13時にはお昼寝してくれたP子。

僕はしばしの休憩。
昼寝から目を覚ましたP子と
病室のママへテレビ電話をかける。

するとそこには
ママに抱っこされている、
前の日生まれたばかりの
Q太郎(0歳、仮名)の姿が!

P子はニヤニヤしながら
「ぁかちやぁん」と呟き
照れくさそうな表情を浮かべた。

30分ほどお話をして、
P子と買い出しへ出かけることに。
この時、
病室のママから頼まれた
じゃがりことバタークッキーを含め、
P子と過ごすたまに
必要なあれこれを
4,000円相当買いました。

家に戻り、
P子とダンスのDVDを見て一緒に踊り、
お腹が空かせて、
晩ごはんを食べる所までは
ワンオペ育児も順調でした。

しかし、
お風呂の途中で、
ママに会いたくなって泣き出すP子。
「マ、マァ、、😭」

着替え、ドライヤー、
歯磨き中、メソメソ泣くP子。

そして、ママの写真入りのチロルチョコ
(バレンタインの時の)を
見つけてしまった事で、大号泣のP子。


10個入りのチロルチョコを見て
「ママいぱーーーーい、ママぁーー!!😭」
とギャンギャン泣く。

ママにテレビ電話の依頼をかける。
本当はしたくなかった。

電話中は良いけど、
切る時に悲しくなるのが
目に見えていたから。

そして、その予想は現実になる。

15分ほどの電話を切った後、またギャン泣き。

ヨロヨロと立ち上がって
シクシク泣きながら玄関のドアを叩くP子。
もうすぐ帰ってくると思ってる様子。
いつもこのドアから帰ってくるからね。
見ていてとても辛い。

それでも寝ないと明日は来ない!
僕が思いつくP子が好きな歌を
歌えるだけ歌いながらの寝かしつけ。

寝室に入って20分で寝てくれました。
あれだけ泣いてた割には
早く寝てくれてホッとする僕。

さて、ここからは、
予定よりも1週間以上早く生まれてきた
Q太郎(0歳、仮名)の名前を決めきるぞと奮起。

「自分に軸を持った人生を送って欲しい」
その思いから名前の候補はいくつかあった。

ノートとペンを持って
1文字パターン、2文字パターン、
沢山書いて解像度を上げた。

そして、こもちゃん(妻、仮名)と
ラインをして、
あーでもない、こーでもないと、
名前決めのリモート会議が行われた。

お互いに色んな提案をするも
なかなか共通して
納得する名前が上がらなかった。

「剛」「善」「軸」「琿」など、
漢字1文字にする線で考えていたけど、
決めきれずにある中、

突然、
当初の候補には
全く登場しなかった名前で決まった。

こもちゃんからの提案だった。
カミナリに打たれたような、
凄く納得のいく名前だった。


退院が待ち遠しい。
その素敵な名前で呼んで
抱きしめるのが楽しみでならない。

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