「悪童日記」から学ぶコロナ渦の生き方
「悪童日記。ラスト3行は忘れられない」…レビューを読んだ時、そう書かれていて壮絶なラストを想像したが、想像以上であった。なんだろうこの気持ち。双子の「ぼくら」の日記を覗き見していたら、それを影で知っている「ぼくら」に、最後にまんまとやられた気分であった。この本は「私が生涯に選ぶ名著30」に勝手にノミネートされた。
この本の一人称は「ぼくら」。舞台は、第二次世界大戦期末〜戦後にかけての(おそらく)ハンガリーの<小さな町>。母に連れられ、<小さな町>にある、魔女と呼ばれるおばあ