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宇宙エナジーTERUのホンマ愛やわ!

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noteの中には、僕が癒されたり感動したり、気づきを得られたりした、愛と光を放つ素晴らしい記事がたくさんあります。そんなnoterさんの記事を、皆さんと分かち合いたいとの想いから…
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午睡する父の病室にて

外の寒さを忘れさせる柔らかな陽の光が、病室の大きな窓をとおして父のベッドを照らしている。

昼食後ウトウトしていた父は眠ってしまった。その父の横顔を暖かな陽がおおう。

ひとまわり小さくなってしまった輪郭。筋肉がすっかり落ちた脚。ガサガサになった握りこぶし。

気持ちよさそうに寝息をたてる父は、眠りの世界にいる。



お父さん、今まで顔を合わせても言わなかったけれど。

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あたし、生きるの楽しいなあ。
二十代の頃は貧乏で、ごはんにマーガリンと醤油だけかけて食べてたのに(パスタにお茶漬けの素かけて食ったり)、それが、今まで無事に生きてるんだもの。
屋根はあるし、本当にしあわせ。

(創作)”ある人”のお話①

(創作)”ある人”のお話①

ある時。”ある人”が、あるところで、生まれました。
宇宙にある、大きな大きな一つの光から、
その人は「地球」という星に、「人間」という生物として生まれたのです。

その少し前。大きな光は、”ある人”に向けて、そっと囁きました。
「愛おしい我が光よ。色々な経験をしておいで。」
”ある人”は笑顔を返し、流れ星に乗って、地球に向けて出発しました。

 ”ある人”は、一組の夫婦の元に、娘として生まれました

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肉体を脱ぎ捨てる未来(とき)

肉体を脱ぎ捨てる未来(とき)

私は、祖父と祖母を尊敬している。

二人が亡くなって数年経つが、今でも私の心を掴んで離さない。
いつだって思い出すどころか、まるで一緒に居るかのようだ。

さて、そんな祖父と最後に会ったのは、祖父が亡くなる数カ月前。
まだ、幼稚園に入園する直前の娘と二人で、実家に帰省した時の事だ。

私と娘が自宅に戻る時、祖父は玄関のあたりに椅子を置いて腰掛け、私と娘が靴を履く姿や、手荷物をまとめる様子を眺めてい

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