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僕がプロベーシストになった道のり(後編)

前編

中編

上京前

まずは物件探しに。お金を節約する為に福岡市から高速バスで東京へ
約12時間のバス移動。後にも先にも福岡-東京のバス移動はこの往復のみ。
若さがあってもキツかった。。

地理や住宅情報など、あまり理解してない状態での家探し。とりあえず安くて良さそうな所を探そうと、、何故か池袋の不動産屋に行った記憶があるんです。何故池袋なのか?そこは全く覚えてなく、、その付近に泊まっていたと言うこともなく。

池袋から安めの家賃で探しているから所沢や赤羽と言った物件を紹介され、距離感も分からないし、内見は電車に乗って一人で行ってください。と
数えるくらいしか来たことない東京でひたすら電車に乗って、歩いて物件内見。

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初日は数件回っておしまい。泊まりは福岡時代に一緒に仕事をしていて、先に上京した先輩の家へ。就職していたから立派な家だったなぁ。

そこでの話なのか別で聞いたのか、音楽関係は中央線より下の都内地域にかなり固まっていると。上記の写真の新宿から伸びている線ですね

この話を聞いて探す地域を絞ることが出来ました。インターネットはあったけどそこまで駆使できる感じではなかったと思うし。iモードですよね、この当時は。

iモードを駆使してか、PCを借りて調べたかのどちらかで、武蔵小杉の不動産屋さんに行き当たりました。

翌日はここから家探しスタート。でも夜にはまた高速バスだからあまり時間がないのです!でも、ここでスムーズに家は決まりました。無事に任務を完了し一旦福岡に戻ります。

これが3月の話かな。後は福岡で上京前の挨拶回りなどを済ませ、上京する日を待つのみ。

上京

2005年4月上京。24歳

右も左も分からないので、とりあえず家の近所を歩き回りバイト先を探す。
飲食店で働けば少しは食費を抑えられるだろうと飲食店に絞って!
今までやったことないけど。それまではガソリンスタンド、コンビニ、派遣

バイトは駅前にあったカレーハウスCoCo壱番屋。通称ココイチ
面接もすんなり通って一安心、働き口は確保!

音楽的な仕事は講師の仕事を週一で頂けたので週一のレッスンのみ
後はココイチでのバイト、結構長い間入っていることもありましたね、
人間関係も良く割と楽しかったです。フロア、厨房、配達、オープンから店の締めまで、最終的にどの時間帯も入れる様になりました。

どうやって人と繋がれるか?人脈を繋げれるのか?

これは足を使って動くしかないので、時間を作って人に会いに行きました。
知り合いのライブを見に行くのがメイン

その一つに地下室の会ライブ
BPL Vol.23 2005年5月19日(木) 下北沢CULB251

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ローディー活動(下積み)

目的はアレンジャー、キーボーディスト安部潤さんに会いに。

安部さんとは面識はありませんが、ご両親をよく知っていた為繋げていただきました。

地下室の会ライブは、有名なベーシストのライブを一度にたくさん見れるのでそれもすごく良いですしね!
ベースマガジンでずっと見てた宮下智さんのベース強力でした。

ライブ後に安部さんに僕から話しかけたら、ご両親が伝えてくれていた事もあり、今後色々お手伝いをすることに。

レコーディングやライブ時の機材運び、セッティングのお手伝い。
いわゆるローディーと呼ばれるものです。

ベーシストが何故?アレンジャー、キーボーディストのローディー?

と思われるかもしれませんが、自分の担当楽器の方に付くとずっと同じ人の演奏を見るわけです。それも非常に勉強になりますが、ずっと同じ人を見ますよね?

違うパートの方に付き、その方が日々色々な人と仕事をしていればたくさんのベーシストとお会いすることが出来ます。これは凄く大きかったです。
ある人のスキルを身につけたければ、僕は習いに行けば良いと言う意見

なので、レコーディングスタジオでのセッティング、録音の進め方、譜面の感じを見つつ、どうアプローチしているか?なんかも色々見聞きしました。

ライブも同様な事が言えますが、レコーディングの様子は普通は見れませんよね?これは本当に勉強になりました。

実際に自分が仕事を始めた時に、この見学していた経験があった為スムーズに東京での仕事がスタートできましたね。精神的な事は抜きにして(汗


週一先生、ココイチと安部さんの手伝いというスケジュールを丸一年間。
この中には、人の紹介であった人とセッションライブをしたりと言う活動も少しずつ出てきました。

ココイチの技術はうなぎのぼり。続けてたら社員になってたのかな。。
某バンドでは今だに、ココイチ出身のと紹介されます(笑

とにかく大事なのは人と繋がる事。
今はsnsというものが当たり前なので、そこでの繋がりから色々な物が発生する可能性はものすごくあります。

でも音楽は一緒に音を出して初めて分かるというか、感じるというか
言葉では表せない感覚が。

昔はデモテープを作って色々な人に渡したりもしましたが、ベースは特に分かり辛い。一緒に演奏してみないと、、と。
これは安部さんにも言われてた事。

音楽事務所にも送りましたね。帰ってきた事ないけど、、

後はベースマガジンの最強プレーヤーコンテストにも応募して
準グランプリを取ったのもこの頃。


現場へ

では、何故仕事につながっていったかと言うと

ある日突然、安部さんがアレンジしているデモ曲でベースを弾くことに。
これはチャンス!だと思い一生懸命に弾きました。
その演奏は発売される音源ではないけど、本当に一生懸命に。

そこで意外と上手いね!となったことから実際の現場に読んでいただける様になりました。

東京のレコーディングスタジオで初めてレコーディングした曲

スタジオの光景もはっきりと覚えてます。今は無くなったけどEMIのスタジオ。Foderaの5弦にアバロンU5で録った事も。この時は車も無かったのでアンプが運べなかった。。


現場に行けば沢山の人と共演するし、繋がりもどんどん増えていく。
そこで一生懸命演奏して結果を残していけば繋がっていけました。

ざっと2006〜2007年までを振り返るとこの様な感じです。
やっと東京でのプロ活動がスタートして、そこからがやっと本番

現在もまだまだ勉強中。

一生勉強でしょうね。学ぶことを辞めたら自分が衰えてしまうのがわかっているので、ずっと続けるでしょう!

お読みいただきありがとうございます!


オンラインベースレッスンもよろしくお願いいたします^^


皆さんが楽しめる様な物、有意義な物を制作していきたいと思っています。