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コーチからの手紙

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2021年6月の記事一覧

攻撃する意志

君には何度もアドバイスして来ましたね。

「速いボール=強いボールではない。」

いかにして、バランス、リズム、タイミングを保ち、崩すか。
テニスは、直接攻撃出来ないスポーツですから、ボールを打ち、相手をコントロールする事でしか崩す事はできません。
 また、相手にイメージしたボールを打てない状況に追い込む事で三要素を保ちやすくなります。攻撃は、最大の防御です。

「テニスにおける攻撃とは、明確な意

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打つ為のフットワーク

フットワークとランニング、ダッシュの能力は、必ずしも一致しません。
君は、

「足が遅い。」

と言っていましたが、決してそんな事はありません。
正直、特別速くもないですけど、

「テニスで勝つ為には十分な速度」

です。

フットワークには

「ボールを打つ為。」

という命題があります。
ボールに追いついても、ボールが打てなければ意味がありません。つまり、

「ボールに入る。即打てる。」

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庭球眼

テニスの基本アドバイスである

・打点を前にして
・腰を落として
・打点に先に入る

が実践出来ると

「ボールとコートと対戦相手」

が全部

「視界に入る」

という事は以前、話しましたね。

※番外編(基本の対価)

https://note.com/tennis_plus/n/ncaf6b2c4dabd

※視界の土台

https://note.com/tennis_plus/n/n68

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ボールに触れる場所

君は、

「何でボールを打ちますか?」

という問いにラケットと答えるでしょう。

もちろん正解です。
ラケットのイメージにはストリングスが
張ってあるはずですからね。

「コーチはガットって言わないですね。」

と君は質問してきました。良く私の言葉を聞いてくれていて、嬉しく思います。
正確には、君はガットを使っていません。
ガットとは腸の事で、羊や牛の腸を使った天然素材ものを指すからです。

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勝利仮定

テニスは、凄くレベル分けされている
競技です。
ほとんどの場合、

「絶対に勝てない。」

レベルの選手と公式戦で当たる事は、
ほとんどありません。
ですが、ランキングが急に上がったり、
クラスが上がりたての瞬間は

「勝利するのがかなり難しい。」

相手がいることもまた事実。
そんな時、どんな風に

「自分のスタイル」

を守るのか?その考え方の一例をはなしましょう。

「魚」

と言われて何を

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胸椎のモビリティ

 君のサービスは、最近本当に良くなってきました。スピード、回転、コース…もさることながら、

「サービス時に肩と肩を結んだラインより
肘が落ちなくなりました。」

はじめの頃は、毎日アドバイスしていた
ものです。

「肘が落ちているよ。もう15cm上げて」

「はい」

「落ちているよ。」

「はい」

…。動画を見せる。

「あー、本当だ…。」

の繰り返しでした。
この3ヶ月ほど、君は胸椎のモ

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ラリーの意味

君は、ラリー練習は好きですか?
続ける練習、打ち合う練習を好きだと
いう人は多いですね。
ストロークのラリー練習こそが練習である
と思っている人が大多数なのでは
ないでしょうか?
ところが、試合になるとラリーをしたがらない方がほとんどですよね?

正直に言いますと選手時代、コーチは

「ラリー練習が大っ嫌いでした。」

いや、だって

「あんなボール、試合中打たないでしょ?」

っていつも思ってい

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視界の土台

君は当たり前ですけど、
ボールを打つ時は、ボールを見ますよね。
見方に中心視と周辺視に分かれます。
詳しくは、これを呼んで下さい。

https://note.com/tennis_plus/n/nd1dd2543b6c7

中心視には

・ピントを合わせるフォーカス
・ピントを合わせ続けるトレース

に分類されます。
当然ですけれど、フォーカスもトレースも

「目の筋肉を使っています。」

もの

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良いミスの方向性

テニスはミスで勝敗が決まるゲームです。
挑戦して成功した結果が評価される
ゲームとしては、サッカーやバスケットボール。
つまりミスが失点にならないスポーツがありますが、テニスは、

「自分のミスが失点になる競技」

なので、
どれだけ良いミスをするか?という
事がテニスを良くしていくポイントです。
例えば、初心者の頃は

・ネットよりアウトの方が良い
・サイドアウトよりバックアウトの方が良い
・自

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コートと足をつなぐ物

君は、1日に何種類のシューズを履きますか。

朝のランニング用
通学用
上履き
体育館履き
テニス用
室内トレーニングジム用

意外とたくさんのシューズを履いていますね。

「おしゃれは足元から。」

なんて言葉があるくらいファッションでは重要なものですが、
テニスでも同じくらい…それ以上に大切なものです。

「シューズが良くないだけで、実力がほとんど出せない。」

のですから、それも当然です。

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意識のスリーポケット

君は、食事の時に

「テレビを観ていますか?」

食育では、出来るだけテレビを消して
ご飯に集中しましょうと指導されます。
その根拠として

「人間は意識レベルで3つの事しか同時にできない。」

からです。

・映像を観る
・テロップを読む
・音声を聞く

で3つ使ってしまうのです。
つまり、

「食事の味が分からなくなる。」

のです。
テレビもせっかくなら集中して
見てほしいのて、

・興味深

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股関節と肩甲骨の下地

体幹トレーニングと呼吸の練習を地道に
続けている成果が、レッスンでも試合でも
出てきましたね。
バランス、リズム、タイミングが
良くなって、フォームも見違えるようです。
ボールを打っている感覚も依然と変わって
いるのではないでしょうか?
今回は、体幹を挟むようにある

「股関節と肩甲骨」

についてです。
腹横筋が自分のエネルギーから内臓や背骨
を守るために

「1番最初に稼働する。」

話は前回

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戦術を決める意志

君は、夏休みの計画を立てるタイプですか?
物事をスムーズに行う為には、
段取り、計画が必要です。
全体を把握し、
細部に落とし込みながら、

「具体的な行動をイメージ出来る状態にしたもの。」

それが計画です。
ですから、

「全国大会優勝」

は、目標であっても計画ではありませんね。
試合も

「勝利する」

という目標があって、

「具体的にどうプレーするのか?」
「次のショットをどうするのか

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感じない感性

君に五感の話は、以前した事があったと
思います。
今回は感じない感性についてです。
感じないのに分かるの?
と君は思うかもしれません。
大丈夫です。
少し自分の身体を観察すれば

「自分の身体がいかに無意識にコントロールされているか。」

分かりますよ。
とても簡単です。

座って、呼吸を整えて意識を
内側に向けていきます。
心臓の鼓動から始まり
内臓が食べたものを消化、吸収して
要らないものを排

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