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【高校生Teeの映画館】No.23 犬と私の10の約束  [あらすじ,見どころ,感想]

皆さんこんにちは、愛知県で高校生をやっているTeeです。

昨日の投稿にスキしてくれた方、ありがとうございました!!!


皆さんは家で何か、“ペット”を飼っていますか?自分は飼っていなくても周りの友達や知り合いが飼っているという人も多いですよね。日本では犬や猫やハムスターや鳥などが定番ですが、海外ではヒョウやライオン、キリンやワニといったなかなかクレイジーな動物を飼う家もあるそうです。(笑)

ちなみに、僕の家はトイプードルをペットとして飼っています。名前を「ハナちゃん」って言うんですが、めっちゃくちゃ可愛いんです!(まぁ、僕は家族の中で1番嫌われてるんですが…😒)

そんなハナちゃんは、今年の1月で5歳になりました。人間の歳で言えばもう35〜40歳ぐらいだそうで、たった5歳でもうおばさんの体になっているんですね。犬は歳をとるのが本当に早いです。

今日は、そんな『犬』と『飼い主』に焦点を当てた映画を紹介していきます。


それではいきましょう!



今日紹介するのは、2008年公開のロマンスドラマ映画『犬と私の10の約束』です。

昨日、家族のLINEグループでこの映画が感動するという話になりました。父によると12年前にこの映画を家族で観たらしいんですが僕は全く記憶にないんですよね。時が経って、命のことを考えるようになって、さらに同じ犬を飼っている今だからこそもう一度観るべきだと思って鑑賞しました。やっぱり、今観るからこそ感じることが沢山ありました。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

【監督】元木克英  【時間】117分


《あらすじ》

あかりは両親の温かな愛に恵まれた一人っ子です。彼女には同級生の進という少年がいて、彼はギターを弾く家庭に育ち、将来を両親に期待されているため、クラシック以外の音楽を演奏してはならないという厳しい家庭に育っていました。それでも心優しい彼があかりの唯一の友達です。

ある日、家の庭に1匹のゴールデンレトリーバーの子犬が迷い込み、あかりはその子を飼うことにしました。前から犬を飼いたがっていたあかりは大喜びします。

しかし、そんな時、元気だった母・葵美子が突然倒れ、医者をしている父・裕市の病院に運ばれます。そこで葵美子は自分の命に終わりが迫っていることを知らされます。何も言わなかった裕市もそれを悟っていました。

あかりが拾った子犬を葵美子に見せに行くと、葵美子は、犬の足首から下の色が白くなっていることからその子に「ソックス」と名付け、あかりに『犬を飼う時の10の約束』というものを伝えました。


《注意》この先、ネタバレになります。





その後、予定より早く退院した葵美子は最後の時間を惜しむように海岸や家庭で過ごすことに。葵美子は散歩途中の海岸であかりにソックスと一緒に写真を撮ろうと言います。しかし、この写真を撮った数日後に葵美子は亡くなってしまうのです。

母の死後、食欲が無くなったり、精神的なショックを受けていたあかりを癒してくれたのは他でもないソックスでした。

それから数日後、あかりは父の転勤で函館から札幌に移動することになりました。しかし、仮住まいの社員寮はペットの同伴が不可で、あかりは幼馴染の進にソックスを預け、少しの間離れ離れの状態になります。一方で進もパリの音楽学校に留学が決まり、旅立つことに。あかりは裕市に空港まで進を見送りたいと頼み、あかりをバイクに乗せて空港へ向かいます。しかし、途中で急患の連絡が入り、仕事に出なければならなくなりました。あかりは駄々を捏ね、タクシーで一人、空港へ向かいます。しかし、空港に着いたとき既に飛行機は出発していて、あかりは進が書き残したメモを見つけ、空港で泣き崩れます。

その頃、進の家に置き去りにされたソックスは繋がれていたリードを外してあかりを探し回っていました。ソックスを見つけた警官がソックスを保護していると知ったあかりと裕市は急いでソックスを迎えに行きます。久々に再会した2人は大喜び!

そして、裕市は自分の仕事のせいで家族と向き合う時間が取れない状況に気付き、上司に辞表を出すと、あかりとソックスと一緒に、前に住んでいた家に戻って個人病院を始めることにします。

それから数年後、あかりは獣医師になるため函館を離れ、自立することに。そして仕事が多忙になったあかりはソックスの事を気に掛ける余裕もなくなりました。偶に実家に帰れてもソックスを家の中に入れず、小屋にいる事を強要するなど、昔と違ってソックスとの距離が離れていくようになっていくのです。

あかりは、ソックスと交した10の約束を守りきれるのでしょうか。


《見どころとポイント》

⚫︎ソックスと交わした10の約束

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母の葵美子があかりに教えた犬との10の約束は次の通りです。

『犬と私の10の約束』
①私の話をがまん強く聞いてくださいね。
②私を信じて私はいつもあなたの味方です。
③私とたくさん遊んで。
④私にも心があることを忘れないで。
⑤ケンカはやめようね。本気になったら私が勝っちゃうよ。
⑥言うことを聞かないときは理由があります。
⑦あなたには学校もあるし友達もいるよね。でも私にはあなたしかいません。
⑧私が年をとっても仲良くしてください。
⑨私は十年くらいしか生きられません。だから一緒にいる時間を大切にしようね。
⑩あなたとすごした時間を忘れません。私が死ぬとき、おねがいします、そばにいてね。

この約束をしたのは、あかりがまだ12歳の頃だったので、その時のあかりは子供心に「10年もあるからまだまだ一緒にいられる」と考えていました。そして、ソックスと一緒に過ごし、ソックスと一緒に大きくなって、ソックスと一緒に歳をとってきたあかりが、「時の流れ」がとても早いことに気づいたのは最後の最後でした。

小さな頃から、あかりと一緒に育って、あかりを守ってきたソックスでしたが、あかりとの距離が徐々に空いていくのを感じ、どこか切ないようにも見えてきます。それでも、自分の仕事やプライベートの都合でソックスに強く当たってしまうあかり。ついにはソックスに対して「バカ」とまで言ってしまいます。

そして、ソックスが家に来て10年目を迎えるのです…。



今回の作品は、場面場面で大きな転換のあるようなものではなく、上のあらすじのようなひらたーい感じでストーリーが進んでいくものです。序盤の出だしとラストでは展開等あるんですが、中盤は「ココ!」と言うシーンは少ない気がします。

ただ、それがつまらないとか空っぽという訳ではなく、全体的にずっとほっこりしているイメージを持ってもらえると分かりやすいかなと思います。なので、クライマックス含め、あとは本編を観て感じて欲しいです。


《高校生なりのまとめ》

すぐ上でも書いたように、この映画のストーリーはいたって平凡で、安直さを覚える場面も少なくありませんが、ホームドラマであれば自然なことなのではないでしょうか。だから、僕自身、犬との長い付き合いがなければ、さらに今飼っているハナちゃんにめちゃくちゃ嫌われているという事情がなければ、きっとこの映画に関心を持たなかったと思います。

この映画を観れば、多くの愛犬家は自分と犬の関わり方、犬を飼っていない人でも自分にとっての犬の存在の大きさを改めて考えさせられると思います。実際に僕がそうでした。

では、
Q.犬がこのように人間と親密な関係になれた理由は何か。

この答えは
A.犬に対する人間の接し方がどう変わっても、犬は変わらぬまなざしで人間と接してくれるという安心感があるから。もしくは、人間と違って自分を裏切らないという絶対的信頼を犬に寄せているから。だと思います。

(今回の映画でいうとあかりがソックスに強く当たっても、ソックスは吠えたり、見放したりすることなく、静かにあかりを見守っていたこと。)

簡単に言うと、『犬と人間の深い絆=人間と人間の絆の希薄さ』で、これは、人間が犬よりも弱くて脆いということ。犬は人間という大きな身体の小心な動物から身勝手な精神的扶養を求められているということ。なので、実際どうかは分かりませんが「俺だけじゃなくて人間同士の関係もうまくやれよ。」って思っている犬もいるかもしれません。

『犬に過剰な感情移入をすることなく、犬と人間が静かに意思を通い合わせることができる関係をどのように築けばよいのか?』

犬と人という別の二つではなく共存する一つのものとして考えて生活していけば、自然とこの問いの答えにたどり着けると思います。


犬は、『ペット』ではなく『家族』です。



【予告はこちら】


親切に最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

次回もお楽しみに!


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