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今更人に聞けない四字熟語vol.10「因果応報」「花鳥風月」

「因果応報」(いんがおうほう)

【意味】
人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。もと仏教語。行為の善悪に応じて、その報いがあること。現在では悪いほうに用いられることが多い。「因」は因縁の意で、原因のこと。「果」は果報の意で、原因によって生じた結果や報いのこと。

【語源】
「因果応報」はもともとは仏教用語です。前世や過去の行いが現在に影響を
及ぼすのだから、常に善行を積むように、という教えであったようです。人は死んでも生まれ変わる、という輪廻転生(りんねてんせい)の概念を持つ仏教ならではの言葉といえるでしょう。

【例文・使い方】
(1)口を開けば人の悪口ばかり言うので誰からも敬遠されているのだ、因果応報だ
(2)あれだけ遊び呆けていたのだから受験に失敗しても因果応報というものだ
(3)あのイジメっ子が転校先でイジメを受けているとは因果応報というべきか

因果応報は全ての物事に存在しているとされています。見え方によって、
まるで受けていないかのように思えるだけと言われております。
因果応報は自分で自分の未来を決められるともいえます。
他者に振り回されず、幸せな未来を迎えられるよう、真摯な姿勢で自分と向き合っていきたいですね。


「花鳥風月」(かちょうふうげつ)

【意味】
自然の美しい風景。 転じて、自然の風物・景色を題材にして詩歌を作ったり、絵を描いたりすること。 風流なこと。 風雅な遊びのこと。

【語源】
世阿弥による能楽理論書『風姿花伝』中の「花鳥風月の事わざ、いかにもいかにも細かに似すべし」に由来するといわれます。
古くは中国の漢詩から来ている言葉であるとする説も多数あります。

【例文・使い方】
(1)花鳥風月を愛でる彼女は、何ものよりも美しい。
(2)花鳥風月に触れたくて僕は旅に出た。
(3)会社をクビになってしまった今は、花鳥風月に親しむ毎日だ。

繊細な感性を持つ人達にも広く愛されるこの花鳥風月という言葉。
日常会話において手軽に組み込むことができる言葉とは決して言えないもの
かもしれませんが、言葉の響きも意味も非常に艶やかな言葉なので、国内旅行をよくする方などはここぞいう場面で使ってみては?

またそういった花鳥風月な景色や風流な場所を探すのも、旅行の醍醐味の
一つと言えます。

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