一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方 - 簡易書籍レビュー
書籍情報:
書籍タイトル:一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方
著者:加藤俊徳
ジャンル:脳神経科学・神経内科学
出版年:2022/11/1 サンマーク出版
要約:
脳の成長は幾つになっても右肩上がりなので、脳を成長させる方法を記載した書籍。
40代以降記憶力が低下したと思っている人に対して、学び直しの方法にアプローチして「脳との付き合い方」が書かれている。
良かった点:
文章量が少なめなので見やすい。
加えて4コマ漫画も記載されているのでさらに見やすい。
著者は脳内科医、医学博士なので学術的に理にかなっている。
脳番地の考え方が重要。
良く無い点:
内容多くは各所で言われている事なので目新しい発見は少ない。
おすすめ読者:
記憶力が衰えたなと思う人。
脳の使い方を考えて勉強したい人。
総評:
化学的、人間の成長的に物事が書いてあるので納得しやすい。
アウトプットの重要性、「思い出しや説明」といった手段が効果的なのはここでも書かれている。
脳科学的な考えが面白い。脳番地の考えと、自分が苦手としている箇所は脳番地の特定の箇所を支えていないので、そこを鍛えると脳番地同士のネットワークが高速化してスムーズになるなど。
成長すると、記憶するための脳のシステムが変わるため丸暗記出来なくなるのは目から鱗だった。平たくいうと「何かを覚えようと思うより、理解しようと頭を働かせるのが正解」らしい。
脳のキャラクターが独創的。
引用フレーズ:
大人になると丸暗記は出来なくなる
あくまで個人的な感想:
表紙で面食らったものの、内容的に見やすく、納得感のある書籍でした。
視覚派でも聴覚派でも、音読の重要性について踏み込んで書かれているのは目から鱗でした。
特に、付箋を貼っても線を引いても覚えられない。
重要そうだと目で追うだけの黙読では、視覚系脳番地意外ほとんど働かず、
大人になったら線を引いた程度では記憶系脳番地に伝えるメッセージは弱すぎて記憶など到底出来ないそうです。
大人の脳には「思考系・理解系・記憶系」を巻き込んで複数の脳番地を働かせるのが重要です。
連続性のあることに対して脳はとてもよく働くので、2時間の勉強を単発で行うより、10分の勉強を12日続けた方が脳科学的には効率の良い勉強法らしいです。
良くも悪くも、自分の「好き」に脳は反応する性質を忘れてはいけません。他人のおすすめ勉強法より、自分が好きな方が勝るのです。
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