初めてのアフリカ、タンザニア、それも一人④ (セレンゲティ国立公園)
4日目 : 終日セレンゲティ国立公園
今日は終日セレンゲティです。朝食を済ませ、待ち合わせ時間にロビーに行くと、やはりドライバーさんは待っていました。アフリカ人は時間にルーズと聞きますが、彼はいつも時間に正確です。常に気遣ってくれるし本当にいい人です。今日はスーツケースを詰め込む必要はないので、必要な物だけを持って車に乗り込みます。
サファリではファスナー付のナイロン系の汚れでもいい大き目のパックを持って行くことをお勧めします。その中に貴重品、カメラ、双眼鏡、日焼け止め、上着、タオル、のど飴、お菓子、虫よけスプレー、ウェットティッシュ、帽子、サングラス、等を詰め込みます。前回必需品に書き忘れましたが、ウェットティッシュ、虫よけスプレーも必須です。意外と使わなかったのが双眼鏡。ドライバーさんも性能のいい双眼鏡を持っていますし、カメラのズーム越しに見ることが多いです。また、双眼鏡で動物を見ることもありますが、ほとんどが近すぎるほど近くにいるのであまり使う機会がありません。
「さあ、行きましょうか」と特に説明もなく車は走りだします。
最初にお出迎えしてくれたのがマサイキリン。アカシアの木を美味しそうに食べています。
スグロアオサギ、エジプトガン。こちらでは動物だけではなく、魅力的な鳥が沢山います。片っ端からカメラに収めたいのですが、鳥はほとんど素通りされてしまうので、なかなかカメラに収めることが出来ません。じっとしていないので、何度も悔しい思いをしました。
ベルベットモンキーです。
朝からゾウにも会えました !
小さな池にはカバがいます。
「クロコダイル」「どこどこ ? あっ、本当だ !」ワニも居るんだ~。(Nile Crocodile)
向こうの方になにやら黒い塊が見えます。「行ってみる ?」「もちろん !」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ、なんじゃこりゃ~ ! 」
初めて見るヌーのマイグレーション、圧巻です ! 右も左もヌーで埋め尽くされています。この感動をどうやって伝えたらいいんでしょう。すごい数のヌーがまた、なにやら話しをしているんです。声が沢山反響して迫力さが増します。夢中で写真を撮りましたが、今思えばなんでヌーの声も一緒に動画で収めておかなかったんだろう? と大後悔。ヌーの声を聴きながら、しばらくその場に居させてもらいました。
「もういい ? 」「あっ、はい」
あ~、楽しい ! 昨日もゾウの大群に会えたり、信じられないような経験が出来て大満足でしたが、今日も楽しくて仕方ありません。あんなに行く前は心配で心配でたまらなかったのがウソのようです。(笑)
動物の写真ばかり載せると、動物だらけかと思われるかもしれませんが、全く見れない時間も沢山あります。こんな景色を眺めながら走っています。
あっ、ライオンがいました。
でもすぐ草の後ろに座ってしまいました・・。なかなか顔を出してくれません。「全部で3頭いるよ」とドライバーさん。「えっ、なんで分かるの? 」どこからどう見ても1頭しか見えません。しばらくライオンの様子を見ていましたが、一向に立ち上がる気配がなかったので、車を近づけてエンジンをふかしました。(本当はこんなことをしてはいけません。) すると、今まで見えていなかったライオン2頭が立ち上がりました。「本当だ、なんで分かったの ? なんでなんで? 」 聞いても明確な答えは返ってきませんでした。私の頭の中には「尊敬」の文字が。
しばらく車を走らせます。
なにやら人集りです。みんな同じ方向を見ています。
「何々? 何がいるの? 」
「あそこの木、あそこの木の左の枝の上にレオパードがいるのが見える?」
「えっ、何処、何処 ? 分からない、何処? 」「いたいた。遠い。でも確かにいる !」木の上でレオパードが休んでいます。「可愛い~。あっ、立ち上がった。動いた、動いた。」
レオパードには滅多に会うことが出来ないそうです。今日はラッキーです。
国立公園の中は厳しく規制されていて、みんなそのルールを守っています。セレンゲティはオフロードを走ることが出来ません。レオパードが遠くの木にいるのが見えますが、そこに道がない限り、近づくことが出来ないんです。私のデジカメでは限界がありました。なんとか木の上にいるレオパードをカメラに収め、その場を去ります。
初のサファリのために買ったカメラは望遠の効くカシオのデジカメです。一眼レフでもミラーレスでもありません。それすら十分に使いこなすことは出来ていませんでたが・・。
遠くにヌーのマイグレーションが見えます。
うわぁ、シマウマも沢山います♪
シマウマとヌーは相性がいいので共存しています。シマウマは視力が良く嗅覚が弱いのに対し、ヌーは嗅覚は良く視力は弱いので、お互いの弱点を補っているそうです。なぜお互いの弱い部分が分かるんでしょうね。(笑)
プリっとしたお尻が可愛いお気に入りの写真です。
ブルーのきれいな鳥はCordon Bleuです。
休憩所に着きました。休憩所にも色々な動物がいるのでじっとしていられません。直ぐカメラを向けたくなります。
ハイラックスです。
ハイラックスはこんなに小さいですが、肋骨の数や爪の形等、ゾウとの共通点が沢山あるそうです。 遠い昔はゾウと祖先が一緒だったとか・・。また空を見上げる目はサングラスのような機能がついているらしく、眩しくないそうです。大型の鳥に襲われることが多いため、そのような機能が備わっているようです。うまく出来ていますね。
足元に来るハイラックスにドライバーさんが小石を投げつけます。「可哀そう」と言うと、椅子に飛び上がってきて噛みつかれることもあるとか。それは怖い ! 動物に噛まれたらどんな病気になるか分かりません。納得です。
サファリではかなり近距離に動物が近づいて来ますが、絶対に触ってはいけません。もちろん餌を与えてもいけません。
またゾウに会えました !
着いたよ。と車を停めて降りた先にはこの景色が広がっていました。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ、なんだこの景色は !」今日二回目の叫びです。絶句。魚の数ほどいるカバの群れが、これまた声を出しています。初サファリ、初カメラ、ここでも声入りの動画を撮っていないことをお許し下さい。動物に詳しい知り合いの方に「臭くないの?」と聞かれましたが、全く匂いは気になりませんでした。一日中ここにいてもいい、カバたちの様子を見ているだけで退屈しないと思いました。この絶景をほぼ独り占めしていました。
カバは縄張り意識が強く危険な動物だといわれています。人間の被害も一番多いとか・・。ほとんど囲いもない眼下にカバの群れがいます。私は安全なんだろうか?? カバは暑いので日中は水の中にいるそうです。日が暮れると陸に上がってきて食事をするので、今の時間帯は安全ということになります。
一時間ほどその場所にいたでしょうか・・。「もういい? 」と聞かれ、夕刻になってきたので車に乗り込みます。ガイドさんには心から感謝し、何度もお礼を言いました。
今日はカバの日。沢山のカバの写真で終わりたいと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。世の中が平和を取り戻し、自分も含め、また旅行に行きたいと思った際に参考にして頂ければと思います。
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