初めてのアフリカ、タンザニア、それも一人⑤ (セレンゲティ国立公園、ンドゥトゥ)
5日目 : セレンゲティ国立公園 → ンドゥトゥ
今朝も睡眠が十分足りて気持ちいい目覚めです。この頃からすっかりこちらに馴染んでしまい、日本への連絡もあまり取らなくなっていました。あんなに心配して毎日連絡するね、と言っていたのに現金なものです。今日でセレナともお別れなので、ロッジの写真を撮りました。可愛らしいドーム型のロッジは一階と二階に分かれていて、私は二階に泊まりました。
こちらがバルコニーです。
部屋の様子はいい写真がないのですが、どこのロッジにもこのような蚊帳があります。蚊帳に穴が開いていた時のためにセロハンテープを持って行ました。念入りに穴をふさぎます。
先ずロッジに着くとやることがあります。日本の昔ながらの蚊取り線香を部屋の入り口と奥の二箇所に置くこと。次に電気蚊取り線香を部屋の真ん中に置きます。そして「蚊がいなくなるスプレー」を一回天井に向かってプッシュ。別のロッジで蚊ではなく、ハエが床に転がっているのを見て「蚊がいなくなるスプレー」の威力は凄いな、と実感しました。
と言ってもセレンゲティは高地に位置するため、蚊はほとんどいません。注意するにこしたことはありませんが、それほど神経質にならなくても大丈夫そうです。たとえマラリアの蚊に刺されたとしても潜伏期間が一週間くらいあるそうなので、日本で治療を受けれると高をくくっていました。マラリアの予防接種はない代わりに予防薬はありますが、かなり強い薬と聞いているのであまりお勧めはしません。
心配性なので、それ以外にも身体にかける虫よけスプレー2種類、DEET虫よけ、腕にはめる「どこでもベープ」、「虫よけシール」等、ありとあらゆるものを持って行きました。色んなところで「どこでもベープ」を見て「これは何?」と聞かれました。ドライバーさんはからは「このシールは何?」と。(笑)
虫を寄せ付けないパンツの下にはスパッツのようなものをはき、厚手のハイソックス (蚊は黒い色に寄ってくるそうなので、薄目の色をお勧めします)、ハイカットのシューズです。実際は靴を脱いでシートの上に立っていることが多かったですが・・。
バルコニーから外を見ると、いきなりこの子がいました。
Dikdikです。大人でも体長が52-57cm、体重は2.5-4.0kgしかありません。本当に可愛らしいです。サファリの途中でもたまに見かけることがありますが、ほとんど草むらの中に居て、すぐに姿を消してしまうのでカメラに収めるのは至難の業です。
さぁ、今日もサファリに出発です !
急にキーキー、キーキー、何やら騒がしい声がします。「えっ、何々?」と思ったらマングースです。沢山いて、顔を出したり引っ込めたり、動作が機敏です。あわててカメラを取り出しますが、一瞬のことなのでピントも合わずいい写真は撮れませんでした。でも立ち姿が撮れたので良しとします。なんか出だしから楽しいです ♪
グロテスクで大きな鳥はアフリカハゲコウ(Marabou Stork)です。
彼らは食べ物を探して非常に高いところまで楽々と舞い上がります。首に大きな袋を持っていて、そこに酸素を沢山蓄え、他のStorkよりも高いところを飛ぶことが出来るそうです。翼を広げると3mにもなります。色々な所で見かけました。
しばらくこんな道を走っています。
今日も朝からレオパードに会うことが出来ました。なんてラッキーなんでしょう ! 木の上で気持ちよさそうに眠っています。
マサイキリンも居ました。
ドライバーさんが何を思ったのか、さっきのレオパードの場所に引き返します。どうやら瞬間的に近づいてくれるみたいです。
「えっ、いいの ? めっちゃ、嬉しい ! ! ありがとう」
「Quick, quick !! 」「Quick、quick !!」、「Quick、quick !!」「Quick、quick !!」
「分かってる、お願い、焦らせないで ! 」一瞬のスキに、それもいいタイミングで写真が撮れない ! どうかもうちょっとだけ時間を頂戴。
見つかったら大変なことになるんでしょう。本当に一瞬だけ近づいてもらい、夢中で写真を撮りました。でも、その中に自分でも大満足するようなうっとりする写真がありました。「野生のレオパードはなんて美しいんでしょう ! 」後にも先にもこの写真は自慢出来る一枚になりました。
ドライバーさん、今日もありがとう !
昨日に引き続き、楽しくてたまりません♪
しばらく走ると、茂みの中にオスのライオンがいました。カメラに慣れていないので、なぜか絵画モードに・・。
なかなかハンサムです。どうやらハーレムのようです。回りにはメスのライオンが何頭かいます。
それにしてもこの寝姿。(笑) 私たちとあまり変わりませんね・・。
・・と、いきなりオスがメスの上に覆い被さり、交尾を始めました。急なことでそれも一瞬だったので「えっ?」という感じです。初めて目の前でライオンの交尾を見ました。
「あと10分もすると、また交尾をするけどここにいる? それとも他に行く?」
「もちろん、ここにいます !」
ドライバーさんがライオンの動きを予測して、一番いいと思われる場所に車を停めます。
待つこと10分。
オスが立ち上がりました。メスの後ろに着いて行きます。
おもむろにメスの上に覆い被さりました。グッド ! 絶好のスポットです !
ここでもライオンの雄叫びと共に動画に収めるべきでしたが、カメラ初心者なのでお許し下さい。たた、ライオンの表情を捉えたいい写真が撮れたので、連続でご覧ください。
「うわぁ、凄い ! 」見れるとは思っていなかったものが見れて興奮気味です。
回りにはこの人だかり。
いかに場所取りに壮絶な戦いが繰り広げられるかは容易にご察し頂けるかと思います。サファリはやはりドライバーさんの腕が大切です。ほとんど視力がいい方ばかりだと思いますが、このようにすばしっこさも必要です。
あとで知ったのですが、ライオンは一日に50回も交尾をするそうです。
興奮が止むのもつかの間、向こうの方にゾウの大群が見えます。近づくと目の前をゾウが横切っていきました。
大草原を思い思いに歩いていきます。なんて美しくて平和な世界なんでしょう。
今日という日は長くなりそうなので、ここで終わりにしたいと思います。最後まで読んで頂いてありがとうございました。
この時点でまだお昼の12時過ぎです。午後も素晴らしい出会いが沢山ありました。(続く)
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