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読書記録『かがみの孤城』を読んで不登校に思いをはせる

小4の娘から、辻村深月さんの『かがみの孤城』を読んでみたいと言われました。同じクラスの仲良し友達の間で、話題になっているとのこと。

それまで全く知りませんでしたが、2018年に本屋大賞を受賞し、2022年12月には映画化された話題作だったのですね。

娘が先に読み終わり、「ママも読め!」とぶっきらぼうにすすめてきました。長編小説を読むのは久しぶり。家の用事や仕事の合間に読み終えられるのか心配でしたが、すぐさま物語の世界に引き込まれ、泣きはらしながら一気に読み終えました。

主人公は学校に居場所がない中学1年生のこころ。わたしとしては、「お腹が痛い」と言って学校を休むこころに優しくしたり、ため息をついたりする母親の描写に自分を重ねざるを得ませんでした。

子どもとしては、嫌な思いをしたから頭やお腹が痛くなっているのに、親に理由を話せない時もある。親の本音としては仕事もあるし、学校に行って欲しいから「やっぱり休む」と言われるとガクッときてしまいますよね。

中学生は学校や友だちとの間のつらい経験を、言葉にして大人に伝えるのが苦手だということをよく覚えておきたいと思いました。現在小4の娘と接していると、すでにこの傾向がうかがえます。

今の時代、どの子が不登校になっても不思議ではありません。
小学校高学年・中学生の親御さんに、ぜひおすすめしたい感動のファンタジー小説です。

わが家では、娘と本の感想で盛り上がって楽しかったですよ。

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