慣れないことはしてはいけない

現在最も売れていないという前置詞から
ほんの少しだけ抜け出す可能性を秘めている程の現在全くと言っていいほど売れていない芸人が日々送るにつれ思ったことなどを書き起こす
糞エッセイ

お気に召さない方はスキとフォローだけして閉じてください。


タイトルの通り

慣れないことはしてはいけない

そう感じた話です

先日いつもの犯罪者でも出れるようなフリーライブとは
少し異なるライブに出演してきた

まぁ俗に言う

大喜利ライブ

に出演してきた

そもそもフリーライブで大喜利を扱っているのは本当に無く
基本はネタのみで平場といったTVなどで売れるために最も必要な部分が全く鍛えられない

ただ自分自身の中で大喜利の番組を見ると
「あれ?私でもいけるんじゃないかな?」
沸々と湧き上がる何かをずっと感じていた

一言で言うと大喜利に自信があった

この時点で今回の記事とタイトルと照らし合わせた方は察すると思うが
気にせず話を続けよう

そんな野暮な野心をずっとこさえていた私はありとあらゆるライブを調べた
その野心が引き連れてきたのか
エントリーが誰でも出来るフリーライブの大喜利が見つかった

そして、参加してきた

場所は安定の地下で
当然ながら入り口で大喜利のエントリー代2000円払い
会場に入ると
いつもの地下ライブとは違い
独特な空気が漂っていた

周りを見る限りいかにも芸人活動をしています的な人は1人もおらず
言い方は少し悪くなるが
お笑い好きの玄人っぽい雰囲気を身にまとった人たちがうじゃうじゃいた

後で気づいたのだが
元々この大喜利フリーライブ自体は芸人向けと言うよりも
大喜利がシンプルに好きな人が集まる同好会のようなものだった

そのことに未だ気付いていない私は自身が出る順番を待った

他の回答者を見ると凄いウケている
その中でもかなり身内に近い回答ばかりが馬鹿ウケしていて
その時点で違和感を少し感じつつも
頭の中は「どうせこいつらは私より面白くないんだろうな」で一杯だった

私の名前が呼ばれ私含めた7~8人が席に着き
手元にはフリップとペンが用意され
お題が発表された

その瞬間私は

真っ白になった

出ない
何をどう考えても出ない
そもそも大喜利って何なんだろうという概念すら考えた
まるで
真っ白なキャンパスの上に白い絵の具だけ手渡されているようで
しかし出演したからにはと捻りに捻りだし

なんとか回答した

全然ウケない

この日の大喜利ライブで一番滑ったんじゃないかくらい滑った

滑った回答をした私は
回答の残り時間何も書いてもいないのに
他の人が出した瞬間「被ってしまった」という顔をして回答を消すという
荒業でやり過ごした

結果からして滑った1つの回答に2000円払ったようなものだ

この感覚は自分が初めてお笑いライブでネタを披露した感じに近い


ネタと違い大喜利は初心者なんだと
大喜利なら出来るでしょとふんぞり返っていた私に天罰が下った
1日だった


今日まで私は売れていない、しかし明日はもっと面白い私に出会える、明日は売れる、明日から売れる。


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