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モテる目元に関する考察と妄想。




昔、電車の中吊り広告で「いま、モテる目元はメタルな感じ」という見出しを見かけた。ダンディなおじさま向けのファッション誌の広告だった気がする。


目元がメタルな感じ、とはどういうことなのだろうか。目元に鉄板を張りつけている状態のことを言うのだろうか。如何せんファッション方面に疎いので当時の私には皆目見当がつかなかった。


それから数年たち、論理的思考力と妄想力の著しい成長を遂げた今の私が、持てる限りの知力を駆使して、目元がメタルな感じとはどういうことなのかを推測してみようじゃないか。


メタルとは一般的に金属のことを指すはずである。つまり普通に考えればこうだ。

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目元に金属片を張り付けることによって、ちょっとした重厚感をもたらすことができる。


夏の日差しが強い日なんて、目元の照り返しによってちょっとしたビームも出せて取引先のお客さんを倒すことも出来る。余裕で顧客を失うので営業向きではない。


てか、なんなら目元で肉も焼ける。いつでもどこでもセルフBBQが開催できるし、目元でジンギスカンもできる。ちなみに肉を焼いた煙で目を痛めるのでゴーグルはマストだ。


なるほど、たしかに目元がメタルだとモテるというのも頷ける。



しかし、よくよく考えてみると金もメタルに含まれるのではないだろうか。金も金属の一種である。


金はきらびやかな印象を与えるだけでなく、「こいつ金持ってそう」と富の力を誇示することができる。マネーパワーは良くも悪くも人の印象を歪める力がある。


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ということで、金塊を目元に張り付けてみた。こんなにセキュリティが甘い場所に置かれている金塊も珍しい。

確かに金の匂いが目元からプンプンする。プンプンしすぎて悪党に狙われる可能性が高いので、SPを常に回りに配置しておく必要が生じるがそれもご愛嬌だ。


他人に「目尻についてるのも金塊ですか?」と聞かれたら、これは目やにですよと笑って目やにを取り、SPの背中に擦りつけます。


あとはメタルというと音楽のジャンルで言うへヴィメタが挙げられるが、これは表現がなかなか難しい。

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残念ながら太陽光の眩しさを抑えたい野球選手か、激務により5日連続徹夜した結果、クマの濃度が漆黒のそれと化している人にしか見えない。そこに微塵も音楽性は感じられない。


寝てないマウントを取ってくる大学生なぞ、こちとら5徹なんだがの一言で捻り潰せるレベルで目元が壊死している。再生を祈って、温めたタオルを目元に被せてあげたい。


私のへヴィメタの表現が乏しいことも原因だが、これは確実にモテない。ということは恐らくこれではない。


うーん、そもそもメタルというのが私の見間違いでほんとはケバブだったんじゃないだろうか。目が悪いのでその可能性はある。


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…完全にこれだ。

ケバブ、ケバブー、ケバブェスト。なんのことはない。ケバブだったのだ。目元から滲み出るTurkey感。アジアとヨーロッパの文化が目元で融合している。


モテるモテないという俗世の枠にとらわれない、既成概念を跡形も無く吹き飛ばす目元における表現の爆発が起きている。ああ、カッパドキアでケバブに囲まれながら気球に乗りたい。



すみません。


ところで、目元がメタルって何ですか?


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