剣道研究マガジン

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剣道専門のスポーツ科学研究/剣道歴22年 伸び悩んでいる大学生・社会人、3段~6段くらい対象 著者:さっちゃ~ん ブログ「働いたら負け」運営 https://fal-ken.hatenablog.com/archive

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  • 剣道日記

  • さっちゃん 有料記事

    これは、普通に紹介するだけだと自分が損してしまうと判断した記事です。 剣道とは関係ありません

  • 身体運動学

    剣道をする前に人体の仕組みに関する基礎知識を身につけるマガジン 「剣道基礎理論」では、人体部位の専門用語の位置を把握していないと理解できない部分があるので、この記事で「股関節」「肩甲骨」を中心に各部位を勉強していきます

  • 昇段審査対策マガジン 剣道を極めつくす

    こちらは、昇段審査を中心に語っていく。 また、審査の項目の元となっている剣道の理念についても理解し、その場の付け焼き刃ではなく、立ち合い・試合・稽古において、全て統合したシンプルで強力な剣道を作り上げ、地盤を固めていくマガジンである

  • 剣道基礎論 ~構え・すり足・手の内~ 五段~七段対象

    他のマガジンよりも別格で質が高い内容になっており、「基礎」に関して身体合理性を追求した「極意」の書。 100冊以上剣道・スポーツ科学の書籍を読んで、それを統合しブラッシュアップした内容です。

最近の記事

第71回全日本剣道選手権 優勝予想

こんにちは、今年もやっていきます。 前年度は、村上哲彦選手が優勝しましたが、その前の年ベスト8になっておりますので、やはり「実績」がついた方が優勝してますよね。その辺の傾向を踏まえて予想していきたいと思いますのでよろしくお願いします。 予想する事前準備①下剋上が起きる可能性があるが、初出場での優勝は厳しく、基本的に実績もしかしたらこの人が初優勝するかもしれないという観測的なもの、勝負は時の運ともいいますが、剣道の優勝候補を予想する際には、残念ながら当てはまる可能性は限りなく

      • 第70回全日本剣道選手権 反省会 

        予想に関しては、全く当たりませんでしたが、反省していきたいと思います。 去年は仕事の都合で、全部みられなかったのですが、今年は、1回戦から追っかけて観戦しておりました。 まず、率直に面白かった。 素晴らしい大会・素晴らしい内容。いやぁ~、本当に良かった。 1回戦からピックアップしていきます。 1回戦:西村VS寒川 まず、このカードが注目していましたが、寒川選手が試合を作っていて、全体的にペースを掴んでいたのは寒川選手です。特に、西村選手の手元が上がって前に詰めてディフェン

        • 第70回全日本剣道選手権大会 優勝予想

          今年もやっていきたいと思います。 予想自体は、個人的なものではなく、過去の全日本のパターンをみてみて、この人が一番可能性があるかな?という形で紹介します。 予想する事前準備①下剋上が起きる可能性があるが、初出場での優勝は厳しく、基本的に実績もしかしたらこの人が初優勝するかもしれないという観測的なもの、勝負は時の運ともいいますが、剣道の優勝候補を予想する際には、残念ながら当てはまる可能性は限りなく低いです。人が審判をしている限り、その競技の性質上「公正」に近づこうとはするも「

        第71回全日本剣道選手権 優勝予想

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        • 剣道日記
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        • 昇段審査対策マガジン 剣道を極めつくす
          8本
        • 剣道基礎論 ~構え・すり足・手の内~ 五段~七段対象
          15本
        • 剣道 上段対策 二刀流対策
          2本

        記事

          物理力学入門② 竹刀の円運動を解析。剣道の打突を数式で表してみよう。打突に何が重要なのかが可視化できる

          ①では、力学の基礎的な部分をやり、直線運動の範囲での紹介でしたが、次は「円運動」について紹介したいと思います。これ剣道に関係あるの?という疑問を持たれるかもしれませんが、この記事は剣道の竹刀の打突を物理的に考察する材料としての知識を提供するため「だけ」の記事です。 竹刀の打突というのは、右手を支点、左手を力点として、重心を中心とした縦回転の運動をすばやく行うものです。これをただ数式的にも詳しくなれれば、面白くなりそうだなと思います。また、剣道だけじゃなくて他のスポーツにも応用

          物理力学入門② 竹刀の円運動を解析。剣道の打突を数式で表してみよう。打突に何が重要なのかが可視化できる

          物理力学入門①「物体運動」の基礎 ~「剛体の運動」原理を理解するために一から物理をやる~

          スポーツをやる人間に物理(力学)必須 物理の目的は「自然現象をすべてきっちり説明すること」にあり剣道の運動も例外ではありません。剣道だけではなく、スポーツ選手において必須の学問といえるでしょう。そのカテゴリーとなります。 剣道に直接関係する部分というのは物理では「剛体の運動」というカテゴリーになるんですけど、その前の「力学基礎」がわかっていないと「剛体の運動」が全くできないので、一からやっていきたいと思います。難しいと思われるかもしれませんが力学の一番初めの部分のみで、熱

          物理力学入門①「物体運動」の基礎 ~「剛体の運動」原理を理解するために一から物理をやる~

          剣道の礼法講座 かっこよく抜刀して蹲踞する 

          剣道の「礼法」について、「礼法」は剣道の伝統精神性を如実に表したものであります。剣道を学ぶとは、「礼法」を学ぶこと他ならないので、是非、「礼法」を通して、剣道を学んでほしいなと思います。 剣道場の考え方現代剣道の世界では、原則として正面席に対して向かって右側を上座、左側を下座とする習慣があります。これは古代中国の「天子南面す」という考え方に因っているものと考えられます。  つまり天子様のような地位のある方の御席は北の方角に南側を向いて据えられるのが基本とされ、その天子様の左

          剣道の礼法講座 かっこよく抜刀して蹲踞する 

          二刀流入門と二刀流対策

          相手の打ち込みを完全に受け止めた竹刀は、直ちに相手を攻撃する。相手は一度打つ込に来れば、打撃の有無にかかわらず、一寸の安心感を持つものである。その時に眼に見えないほどの隙というものがある。二刀流はそれを打ち取る。これが奥伝の奥というべきところである。初対面の相手は、相手の動きをよく見てから、戦うことが、二刀流勝負の秘である。いかに敵が攻撃してこようとも動揺の気配を見せてはならない。攻撃してくる相手には必ず隙がある。隙があったら直ちに打ち込む。引用:二刀流の習い方 基本的には

          二刀流入門と二刀流対策

          身体の先端が剣道を制する「肘」の極意。読むだけで、全身を使った剣道のコツがわかる

          前回の記事内容と被る部分があるのですが、今回は、身体の「末端」について、かっこよく言うなら「先」についての重要性について語っていきます。 人間の場合、重さを物理的に軽くすることは出来ないのですから、技においては必然的に相手を不安定な状態にすること、つまり、崩しなどによって小さい力で相手や竹刀を動かします。竹刀を動かすには必ずある程度の力は必要になりますが、この上手に使いこなすには、「先」の技術が重要となります。 わずかな力で最大限の力を発揮する「先」とは??地面に鉄の棒が

          身体の先端が剣道を制する「肘」の極意。読むだけで、全身を使った剣道のコツがわかる

          身体物理基礎④ 「浮力」。何故、剣道で力んではいけないのか

          前回、「重力」の話はしたのだが、下向きの地球の「重力」に拮抗して、それと釣り合う、上向きの力というのは厳密に何なのであろうか。何故、物体は静止状態を保てるのか。カラダを構成している微細な粒子は、身体というシステムの中で、そのシステムという秩序を保ちながらも、三次元的にその位置を変えられることが保証されなければならない。今回は重力の抗力、つまり、身体の中の「浮力」について語っていく。 海岸の近くにいる人は約1気圧の空気の圧力のもとで暮らしている この一気圧という圧力の大きさ

          身体物理基礎④ 「浮力」。何故、剣道で力んではいけないのか

          身体物理基礎③ 地球の回転軸をみると、私たちの身体は反時計回りに動きやすいように進化している

          前回、当たり前のように「重力」というものが存在して、それを利用する身体の操作を目指すことを記載しましたが、地球に起こっている力というというのは「重力」だけではありません。 私たちは「地球という回転している球の表面に住んでいる」という事実を改めて認識しています。回転している球の表面は、静止している平面とはかなり異なった複雑な動きをしています。すると、身体を構成している個々の微粒子も、その地表の運動と連動して動くように進化してきたと考えてもいいはずです。今回は、地球という惑星の

          身体物理基礎③ 地球の回転軸をみると、私たちの身体は反時計回りに動きやすいように進化している

          「筋膜」に宿る「張力」で安定した姿勢を内部から作っていく

          前回、筋肉を意識してそれが自由に動けるようになる方法について語りましたが、実はそれだけでは不十分で、筋肉を包んでいる「筋膜」が自由になることが大事であるということが近年注目されました。 筋膜とは、「筋肉を包む膜」です。いくら中身の筋肉が緩んでも、包み紙の筋膜が固まったままでは、中身もまたすぐ固くなってしまうため、筋肉が緩むには筋膜が緩んでいる必要があります。構造的にはコラーゲンとエラスチンというたんぱく質で形成され、筋肉以外にも骨、内臓、血管、神経などあらゆる組織を包み込み

          「筋膜」に宿る「張力」で安定した姿勢を内部から作っていく

          天才の極意:誰も教えてくれない内部の姿勢形成論。指導を受けたり、昇段するごとに動きが下手になる「大人剣道」に対する警告

          この記事は、私の剣道基礎マガジン こちらを読む前に一回「警告」として、必ず読んでいただきたいです。 三流は、自分のやっている通りに指導して、できなかったら叱る 天才は、カラダの動かし方は人それぞれだから、打ち方も感覚も人それぞれ自分でその感覚を習得してカラダで身につける この「差」というのは、いくら剣道の書籍を読んだところで一生埋まりません。剣道をやる以前の「身体の動かし方」、そして、身体の「内部感覚」、ここを知らないと、7段以上は厳しいのかなと思います。 前回やっ

          天才の極意:誰も教えてくれない内部の姿勢形成論。指導を受けたり、昇段するごとに動きが下手になる「大人剣道」に対する警告

          「遠目の目付」を習得する!最強の目の使い方 コテを打つ時、コテを凝視してはいけない理由

          これまでの話から、おさらいとして、姿勢は、視覚、内耳感覚、筋感覚の3つの要素でバランスを取りながら制御されています。この「note」では姿勢を重要視することから視覚の部分もケアしていかなければなりません。ところで、現代人は極端な視覚優位になっているので、大半の方は目は緊張して凝り固まっている状況でしょう。基本的には目を鍛えるというよりも目を緩める・視野を拡げる・姿勢を安定させるということを焦点においてこの記事は展開していきます。 相手の打突部位をみて打突するのは身体にとって

          「遠目の目付」を習得する!最強の目の使い方 コテを打つ時、コテを凝視してはいけない理由

          「耳」で、全身をほぐし、美しい姿勢を形成。剣道の運動能力を飛躍的に向上させる

          皆さん、「耳」と「剣道」が関係あるのかと思われるかもしれませんが、とんでもない。「目・耳・鼻・口」といった感覚器官が脳・神経・消化器に影響を及ぼし、全身の筋肉の筋収縮に影響を及ぼしております。そして、現代人は無意識に身体を緊張(筋収縮)状態にさせている。そうすると、身体が固まって自由に動けなくなってしまいます。人の身体は柔らかいと動きます。人の身体を固くするときというのはパワーを集中させるときだけ、つまり、打突する瞬間だったり、足を前に出した瞬間、その部分部分だけを固めていく

          「耳」で、全身をほぐし、美しい姿勢を形成。剣道の運動能力を飛躍的に向上させる

          身体物理基礎②クローンの法則(摩擦)に乗っ取り、剣道場の床の摩擦係数と足の踏み込む角度に注意する

          重力・地面反力と運動方程式はいかがでしたでしょうか。力学はもう一つ「摩擦」をやっていきたいと思います。この「摩擦」というのも地球上で生きている限り目をつぶることができませんが、「摩擦」が剣道にどういった影響があるのでしょうか。それではいってみましょう。 摩擦とは、互いに接する二つの物体が接触面に沿って相対的な運動を行うことを妨げる力である。静止した物体の間にはたらく静止摩擦(静摩擦)と、互いに対して運動している動摩擦(運動摩擦)の二つの領域がある。摩擦力は常に接触面の相対的

          身体物理基礎②クローンの法則(摩擦)に乗っ取り、剣道場の床の摩擦係数と足の踏み込む角度に注意する