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「ナスが食べたかったから」静岡へ

折戸なすとの出会い

 なすが食べたくなったから、静岡市へ行きました。静岡市には、徳川家康を祀った久能山東照宮、富士山の絶景スポット、三保の松原などさまざまな名所があります。これらの名所を抑えて、今回の静岡旅の一番の目的は、なすを買うこと。
 きっかけは、ブラタモリ。

 ブラタモリは、NHKで土曜日19:30~20:15に放送されている番組。タモリさんが街を散策しながら歴史や文化を掘り下げています。定期的に本にまとめて出版されています。
 ブラタモリ富士山編で、折戸なすが登場しました。折戸なすの旬が来たため、静岡県に行き、直売所で買って家で調理して食べました。

折戸なす

 折戸地区は静岡県静岡市清水区、三保半島の付け根にあります。折戸地区の名物が折戸なすという丸なす。江戸時代、ブランド品として育てられていました。その年に初めて収穫された初物は、江戸時代、縁起がいいものとされ、人気があるため、通常より価格が高騰します。江戸時代、折戸ナスの初物は、現在の価格で1個2万円。徳川家康もお気に入りのナスです。しかし、明治時代、育てられなくなりました。折戸なすが育てられなくなってから約100年後の2005年、国の研究機関から種を譲り受け、栽培し復活しました。
 折戸なすの復活後、毎年豊作を祈願するため、JAしみず折戸なす研究会の生産者が初物の折戸なすを徳川家康が祀られている久能山東照宮に奉納しています。
 旬は5月~7月。ハウス栽培が主流のため、5月~12月に収穫され、店頭に並びます。

清水区で購入した折戸なす

ドリプラで折戸ナスを買ってきた

 折戸地区のある清水区の玄関口、清水駅。清水駅から無料バスで10分ほど移動し、エスパルスドリームプラザ(ドリプラ)へ行きました。ドリプラには、直売所があり、折戸ナスが販売されていました。
 折戸なすは、1個220円で販売されていました。同時期にスーパーマーケットで販売されていたナスの4倍の価格でした。15cmほどで見た目はダチョウの卵。スーパーマーケットで販売されている一般的なナス2~3個分の量があるように見えました。ヘタにはトゲがあり、鋭く、刺さると痛いです。

JA全農広報部直伝のレシピで折戸ナスを味わった

 日本の農業を支え、生産者と消費者をつないでいるJA全農広報部直伝のレシピ。カンタンに毎日野菜が食べられるレシピを紹介しています。レシピだけではなく、野菜の選び方、保存方法も掲載されていてムダなく食べる工夫がされています。
 今回、レシピを参考にしてナスの味噌炒め、ナスのステーキを作りました。

味噌炒め

 折戸なすを一口大に乱切り(大きさをそろえつつ、バラバラな形に切る方法)にして、塩水に5分ほど入れてアク抜きします。フライパンに油をひいて、ナスを炒めて、味噌、醤油、砂糖を混ぜた味噌ダレを絡めます。味噌ダレを作ることが面倒なときは、「つけてみそかけてみそ」がぴったり。つけてみそかけてみそは、愛知県民の家庭の冷蔵庫の中に入っていることが多いと秘密のケンミンSHOWで取り上げられたことがあります。赤みそのコク、甘味がナスと相性抜群で、田楽のような味わいになります。
 しかし、手元に、つけてみそかけてみそがなかったため、味噌鍋の素で代用しました。カンタンなレシピは、折戸なす半分に対して大さじ1杯の味噌鍋の素を加えて炒めるだけです。豚ひき肉を入れても美味しいです。
 身が詰まっていて皮も丈夫なため、熱を加えても崩れにくかったです。加熱することによって柔らかくジューシー食感に変化します。味噌鍋の素でも味噌の風味を感じることができました。甘さが欲しい場合は、つけてみそかけてみそのような味噌ダレ、自家製の味噌ダレをオススメします。

ステーキ

 なすを1.5cmほどの厚さで輪切りにし、塩水に5分つけてアク抜きします。表面に格子状の切り込みを入れます。フライパンに多めの油をひいて、なすを乗せて中弱火でじっくり火を入れます。両面がこんがり焼けたら完成です。ごま油を使うと、香り豊かになるなど、油によって、なすステーキの印象が変化します。
 ステーキソースとして、今回は、北海道でメジャーなめんつゆ、「めんみ」と北海道ならではの「サケの削り節」をかけて味付けしました。めんつゆだけではなく、味噌ダレやポン酢もオススメとレシピには掲載されていました。大葉と大根おろしをのせてさっぱり食べることもありです。
 折戸なすの特徴であるぎっしりと詰まった実を堪能できました。みずみずしく、ジューシーのため、噛むと、水分、油のコク、うまみがあふれました。肉のステーキではなくても、満足できるボリュームです。

上が味噌炒め、下がステーキ

 今回は、JA全農広報部直伝のレシピを参考に、静岡市名産の折戸なすを堪能しました。JA全農広報部直伝のレシピを参考にすれば、スーパーに売っているナスでも美味しい料理になります
ちなみに、最近のナスは、アク抜きしなくても火を通せば美味しく食べられる品種が増えました。なすのアク抜きは、食べてみてエグミなど感じれば必要です。
 夏野菜がおいしい季節。トマト、ゴーヤ、ズッキーニなど直売所に行けば新鮮な夏野菜が手に入ります。他の夏野菜でもこのレシピ本を元に味わいたいです。

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