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15秒で読める小説

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15秒で読める!140字創作小説
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2022年11月の記事一覧

【140字小説】ラップバトル

【140字小説】ラップバトル

出先で旦那と喧嘩した。
「は?そこまで言う?あんたの理由、意味わからん上筋通らん。そんな態度に毎度閉口。heyこのバトルどう収める?あんたの態度に私は冷める!」
私の怒りのライムが炸裂し、ラップバトルと勘違いして人集りが出来た。
さあ旦那どう出る?
To be continued…いや続かんわ!

【140字小説】ラス1の悩み

【140字小説】ラス1の悩み

「私が死んだら誰か泣いてくれるかな」
最近暇な時間がありすぎて、本気でそんな事を考えてみた。
…結局誰の顔も、私の錆びついた脳裏には浮かばなかった。
当たり前だよね。
私なんて可愛くも優しくもないし、何の才能もないし。
それに何よりもう、地球上には、私しか、いないし。

【140字小説】Twitter終了 ※終わってません

【140字小説】Twitter終了 ※終わってません

Twitter終了のお知らせ___

なぁ、あの青い鳥が僕らに運んできた物は結局何だったんだろうな。
交流、友人、情報、時間の浪費…。
善悪はともかく単なる呟き以上の物だった事は確かだ。

…なんて呟いてみる。勿論いいねは付かない。インプレッション数0。

なぁ、本当に終わっちゃったんだな。

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

終わってないもん…Twitter…終わらないもん…(泣)

【140字小説】トンボと少女

【140字小説】トンボと少女

ツルツルの金属の棒に上手く留まれないトンボ。すぐ横に本物の木がある事、なんで気付かないのかなぁ。なんならちょっと頑張って飛んで行けば野原も林もそこら辺に沢山あるのにさ。

…そんな事を思いながら私は、上手く馴染めない教室の窓から今日もじっと外を見ている。

【140字小説】期

【140字小説】期

壁にぽっかり空いた穴。
その前に力なく座り込み、母は呆然と呟いた。

「ああ…ついにこの地にも伝説の悪鬼が現れ異次元への扉を開けてしまった。伝説の悪鬼…忌まわしきその名は…反抗鬼」

「るせーババア!ふざけてんじゃねーよ!」

廊下の壁に穴を開けた張本人である兄は、そう叫んで玄関を飛び出した。

【140字小説】たそがれ

【140字小説】たそがれ

昔から辛い時には海へ行った。
防波堤に座り、海岸で遊ぶ人々や彼方を行く船を一日中眺めていると気持ちが落ち着くのだ。

ポンポン。
急に肩を叩かれ振り向くと警官が立っている。
「あー君、通報が入ったんだけどね。ここで朝から一体何してるの?」

…どうやら黄昏れる事も許されぬ時代らしい。

【140字小説】月

【140字小説】月

幼い頃は夜たまに外出すればどこまでも月が付いてきたものだった。
しかし大人になった今、仕事帰りに夜空を見上げても、月は私から一定の距離を保ったまま決して近付いてはくれない。
それでもいいのだ。
「ママ、月が僕に付いてくるよ!」
ニコニコ笑う息子と手を繋ぎ、ゆっくり保育園から家路を辿る。