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記事一覧

情報はすべて知るべきか、そうでないか:ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」から学ぶ③

 「薔薇の名前」シリーズ①は、実は「科学論文の抄録はどう描くべきか」を語っています。シリ…

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想像力がテクノロジーを奪う

あれやこれやをつれずれなるままに書き残すことにした。テーマらしいテーマはない。本から本へ…

ネコが覗いた世界史

今回はネコの話。 というと、これまでとあまりに毛色が違いすぎるだろうか。 ネコは、人の歴史…

日本に経済成長は必要なのか?

だいぶ前のベストセラー新書「里山資本主義」では、『外国から輸入した化石燃料でのエネルギー…

TickTack
3年前
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モノとコト、哲学と物理学の相克~『時間は存在しない』概説【中編】

さて、前章までで、全3部のうちの第1部が終わった。 読みにくく言葉足らずな解説をここまで読…

履歴書は電子でもいい

何度も同じ内容の履歴書を手書きで書いてはいないだろうか? 時間の無駄だし、最近ではオンラ…

『金の斧、銀の斧』の女神について

正直者の樵が斧を川に落としてしまったところ、水の中から女神が現れ「あなたが落としたのはこの金の斧ですか、それとも銀の斧ですか?」と尋ねる、というお話は広く知られているところですが、しかしこの女神は何者なのでしょう? 「いらすとや」の説明にもあるとおり、この話は『イソップ物語』に由来するものに違いありません。しかし Perry 173 という索引番号が与えられている当該の寓話において、斧の選択を迫るのはヘルメースであり、そしてもちろんヘルメースは男神です。 Fabulae:

3.意地悪な人

僕が鶏もも肉と長ねぎを焼いて、醤油とみりんで味付けをしているところに、妻が帰ってきた。 …

tonpei
4年前
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ポストモダン以降の思想史兼ブックガイド~『いま世界の哲学者が考えていること』

「哲学者が」と題されてはいるけれど、広く現代が直面する多くの問題に人文諸学がどう立ち向か…

「生き物と人類の未来に向けて」③

■人類を継ぐもの ここで再びガイア仮説を考えてみます。前節まで説明してきましたが、無機物…

TickTack
3年前
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マナビ研究室/総合ページ

 はじめましての方は、こちらをご覧ください。誰がやっているの?何のために?何をしているの…

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マイケル・E・ウェバー『エネルギーの物語』

☆mediopos-2254  2021.1.17 物理学者のファインマンは 「現代物理学では、 エネルギーが何…

KAZE
3年前
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「黄泉比良坂にて」 #42

 結局、三人で歩いて川の中を移動し、中州にある岩場に登った。もちろん靴の中は完全にぐしょ…

やひろ
5年前
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『Arithmetic アリスメティック 数の物語』

☆mediopos2269  2021.2.1 数は魔法である 数は数の世界のなかで たしかな生き物として存在している しかし数の世界と 私たちの生きている世界とは どう関係しているのだろうか それが謎である 小学校の最初の頃 算数の授業でしばしばひどく 混乱したことがあるのを思い出す 数や計算などの式には 最初からとくに違和感もなく 計算なども問題なくできたのだが 数をみかんやりんごなどに置き換え 数や数えるということに関連づけるときに なにがそこで起こっているの