1.登場人物の固有名詞化ここまでの考察概要
① 神話は構造を語る
② 1家族3世代を「家族名」だけで物語るのが神話の基本構造
上記から、「家族名」が固有名詞になる、その他の登場人物が固有名詞になる、のはどのような場合か、思いつく可能性を列挙する。
①動物名が固有名詞的に使用されるケース
・1家族を「家族名」だけで物語る基本構造の場合、他のアクターは家族名以外で表現せざるえない。その際に固定名詞的に多用されるのが動物名
→本書に該当する神話が複数有り
②1家族の「家族名
1.基本構造1前回の家族名だけで構成される神話の特徴を整理すると以下。
① 1家族の物語である
② 家族は家族名で登場する
③ 当該家族以外の人は「村人」として総称される
④ 当該家族の外の個別の要素は動物名で登場する
これを集合で比喩すると、
① 「1家族」が集合A
② 集合Aは順序的構造
③ 「村人」はAの補集合
④ Aの補集合の要素は動物名
となり、全体集合Uの中に集合Aが一つだけ存在するベン図となる。
レヴィ「親族の基本構造」における「基本構造」とは違うが、これ
1.現代の神話前回の結論
① 神話は人の話をしているのではなく、構造の話をしている
② ①の視点から見れば、現代に溢れる「情報」と神話は同一
例えば退職後の日中Youtubeをラジオにしていたら、たまたま再生された下記の物語。
この物語に強烈な神話性を感じる。xx族の「ある男」の神話と同じように、日本族の「ある女」の神話ではないか?
事実かどうかは問題ではない。「ある女」とその子達を応援する気持ちと、夫とその一族に対する強烈な嫌悪感が「自然に沸き起こる」。
そして